「溶岩竜」
ヴォルガノス
Lavasioth
魚竜種
魚竜目 有脚魚竜亜目
溶岩竜上科 ヴォルガノス科
全長約1581.57〜2597.09cm
全高約669.71〜760cm
脚裏のサイズ約229〜298cm
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1756650627671982220?s=19
・狩猟地
現大陸…火山
新大陸…龍結晶の地、導きの地
・概要、特徴
生物学的な常識を覆し、火山地帯の灼熱の溶岩を泳ぎ回る魚竜種の大型モンスター。
その生態からギルドからは「溶岩竜」と呼ばれ、一部では「マグマを纏う炎魔」とも称される。
一時期、一部の個体が火山の鉱脈付近に縄張りを作ったために目撃情報や被害報告が増え始め、緊急的にギルドが狩猟対象とした経緯がある。
全身に冷え固まった溶岩を纏うために黒い体色のように見えるが、溶岩の下には黄金魚によく似た金色の鱗で覆われた躯体があり、強靭な外皮は800℃を超えるマグマでも傷つかない強度と熱耐性を持つ。
その鱗から黄金魚との関連を指摘する説もあるが、古代魚のような姿から発見当初は水竜上科に属すると考えられ、一部にはガノトトスの原種とする説、魚類からの進化を唱える説もある。
纏う溶岩は天然の分厚い装甲の役割を果たし、ゴツゴツとした岩場を這いずり回ったり激しく飛び跳ねても傷を負うことはない。
幾重にも塗り固められたような甲殻は火山性の希少鉱石の成分を多分に含んでおり、強度、利用価値、希少性などのどれを取っても非常に高い。
溶岩の鎧が固まって重くなった自重を支えるため、筋力は似た形態を持つジュラトドスより優れている。
また、ヒレは溶岩を泳ぐため柔軟かつ鋭利に発達している。
溶岩地帯に適応したという生物学的な常識を覆した稀有な魚竜種であるが、その凶暴性から鉱山の所有者からは脅威となるモンスターでもある。最近では"火山の主"と呼ばれる巨大な個体の目撃情報もあり、その対処が求められている。
鼻腔は弁のようになっており、呼吸する際にマグマが流入することを防いでいる。
その生態故に視力は退化しているが、溶岩の中から的確に獲物の位置を把握して襲いかかってくることから、サメのように動物の生態電流を感知する器官を具えているという説がある。
・生態
普段は希少金属を含んだ岩石の溶岩を遊泳しているが、そこには獲物となる生物がいないため、地上に出て縄張りに踏み込んだ草食竜などを捕食する。
狩りを行う際はその巨躯からは想像もできない動きで跳躍して巨体を叩きつけ、一網打尽にして仕留める。
運動能力は非常に高く、高速でマグマを遊泳する他、時には数十メートルの高さまで跳躍する。
体内には飲み込んだ溶岩をしばらく溜めておく器官があると思われ、離れた獲物に対しては溶岩を吐き出して攻撃する。
これは過酷な環境下で敏捷に動くためのエネルギーを消費しないで狩りを行えるよう発達した行動であると考えられている。
ときおり縄張りのマグマ溜まりでマグマを飲んで体内に溜める行動をとるが、これは自身の体温を高温に保つための習性である。
鋭い歯が多重に並んだ顎は上下に可動域が広く、口を大きく開いて獲物を逃すことなく呑みこむことができる。
狩りにおいては身体を叩きつける他にも、地面を這いずる事で突進する事もあり、陸上で長い間、2本の足(発達した腹鰭)で身体を支える必要がないよう身につけた捕食行動であるとされる。
冷えた溶岩でも摩擦熱やブレスの熱によって溶解させ、潜行中は聴覚によって獲物の位置を特定、溶岩を泳いで接近することもある。
そのため、潜行中に高周波や爆音が鳴ると驚いてマグマから飛び出してくる。
普段から頻繁にマグマの中を飛び跳ね、周囲に飛散させる行動をとるが、これはマーキングを行うと共に外敵を縄張りに侵入させないための威嚇行動を兼ねている。
火山の中でも常に泳ぎ回れるだけの広さがある溶岩溜りは限られるために縄張り意識は強く、縄張りに踏み込んだ動物に対しては溶岩を浴びせて排除を試み、積極的に襲いかかる。
それでも外敵が退かなければ、陸に上がって攻撃を仕掛ける。
新大陸に於いては、同じく溶岩地帯に生息する爆鎚竜ウラガンキンに対して特に強い敵対心を露わにする事が知られている。
過酷な環境に生息するため、繁殖形態はガノトトス同様に卵胎生であると考えられている。
・食性
肉食性。草食竜を捕食する他、アプケロスの死骸を食べる様子がよく確認されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1471824979662553089?s=19
・危険度、戦闘能力
縄張り意識の強さから、侵入者には凶暴性を顕にして襲いかかってくる。
灼熱の岩石の鎧を全身に纏うため、体表面やその体重は凶器となる。
這いずりや体当たり、さらにジャンプによる押し潰しなど、重量のある巨体を駆使した攻撃を得意とし、近づいたハンターを返り討ちにする。
全身に重い溶岩の鎧を纏う身体を支える脚は強靭で、片足を軸に体当たりを繰り出す、強靭な尾で地面を蹴って跳躍し、その巨体で外敵を押し潰すなど、高い運動能力を見せる。
ブレスで溶かした溶岩に潜り、勢いよく飛び出すことで飛び散った溶岩を四散させて広範囲にダメージを与えるほか、爆弾岩を吐き出すことで外敵の行動を封じる個体もいる。
マグマを利用した攻撃や肉弾戦の数々はいずれも威力が非常に高く、危険度は雌火竜と同程度とされる。
・利用
溶岩竜の素材は耐火・耐熱性に非常に長け、加工には極めて高度な修練を必要とするが、火山の灼熱に耐え、それを活かすように加工された武器は獲物を容赦なく焼き焦がす灼熱を宿して一撃の度に溶岩の奔流の如き攻撃力を発揮し、刃に伝う高温で瞬時に傷口を焼けつかせてしまう。
マグマの中を自由に泳ぎ回るだけあって、その耐熱性に優れた鱗や外殻などの素材を使用した防具は、周囲の環境に関わらず安定した強度を提供してくれる。 露出するのは顔のごく一部であり、その視界の狭さに不安を残すが、逆に集中力が増すとハンターからは評判である。
・ソース
MH4G
MHXX
復刻ハンター大全
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集