「白海竜」
ラギアクルス亜種
Ivory Lagiacrus
海竜種
海竜目 海竜亜目 電殻竜下目 ラギアクルス科
全長約2516.07〜3310.62cm
全高約457.1cm
脚裏のサイズ約195cm
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1759489119301120336?s=19
・狩猟地
孤島、モガの森、水没林
・概要、特徴
美しい白色の甲殻と青色の背電殻を持つ、海竜ラギアクルスの亜種。
その甲殻の色から、ハンターズギルドでは「白海竜」と呼ぶ。
目撃例が極端に少なく、ベテランのハンターや船乗りでさえほとんど見た事が無いという幻の存在。
通常種よりも背電殻が発達しており、加えて陸上での活動に特化しているという特性を持つ。
地上での発電は電気抵抗の関係から水中よりも電圧が増しており、それから身を守るため鱗を石英状の物質で覆い、絶縁体とすることで自己漏電を防いでいるとされる。
体が青みがかった白色に見えているのはその石英状の物質に由来し、鱗本来の色は通常種同様の紺碧であるため、石英状物質で覆われていない部位は青く見える。
地上の乾いた環境下では電気を保持しづらく、水中より電気を伝えづらいが、そうした環境でも通常種と遜色ない動きを見せられる要因は、水分を保持しやすい皮下組織と、水分蒸発を防ぐ表皮を備えているためとされる。
鱗に付着した石英状の物質と、水分蒸発を防ぐ特殊な皮下組織も相まって体表は硬質化しており、特に守る必要が高い頭部は他の部位に比べて硬いとされる。
通常種とは表皮こそ違えど、骨格には大きな差異はないとされており、その事からラギアクルス亜種が出現してからまだ浅いのではという認識が主流。今後、更に進化し、陸地での活動に特化することで、表皮のみならず骨格自体も変容する可能性を多分に秘めているという。
・生態
性格は通常種を上回るほどに攻撃的且つ凶暴であり、遭遇した船舶を大破させたとの記録もある非常に危険性が高いモンスター。
水棲の海竜種でありながら陸上で活動している事が多く、積極的に水中に潜るのは獲物を狩る時や、長距離を移動する時の場合が多い。
通常種よりも陸上での活動時間が長いので、捕食対象も陸棲生物が多く、アプトノスをはじめとした草食動物などを捕食している姿が目撃されている。狩りを行う際には広範囲への雷ブレスで獲物の群れの退路を断ち、パニックに陥ったところを放電で一網打尽にする。その狩りの手法ゆえ、おこぼれを狙うジャギィが近くに散見される。
・危険度、戦闘能力
陸上での運動能力は通常種より遥かに高く、突進やブレスによる攻撃は強力無比で、その強さはベテランハンターをして異次元そのものとさえ評される。
水中、陸上を問わず高い戦闘力を誇ることから、大海だけでなく地上をも制するもの、「双界の覇者」とも呼ばれる。
通常種とは異なり、陸上でも蓄電や放電を積極的に行い攻撃を仕掛ける。
突進やブレスは強力の一語で、発生させる電気は比類なきエネルギーを秘め、事実その電力はジンオウガすら上回るとされる。
ブレスとして吐き出される電気を帯びた粘液は着弾地点に広範囲の放電を発生させ、逃れようと距離を置いた獲物すら逃さず仕留める。
巨大な電力を生み出す背電殻は膨大な量の電力が蓄電可能である事に加え、通常種のそれと比べて導電率が高く冷却が不要であることから、通常種よりも短い間隔で蓄電・放電を行うことが出来るとされる。
ラギアクルス亜種は通常種が水中で見せるような大放電を地上でも行うことができ、特に興奮時に繰り出す大放電は凄まじく、落雷の豪雨を思わせるほどの恐るべき威力であるという。
どのようにしてこれを実現しているかは諸説あるが、負の電荷を帯びた原子を背電殻から放出し、大気や地面に帯電させ、その後の放電で広範囲に落雷のような状態を作り出している、という説が有力。
・利用
その素材は強さと美しさを兼ね備えた素材として珍重され、非常に高価である。
剛角はハンターのみならず富裕層からの需要も高く、皮は特別な皮製品に加工される。また、とりわけ上質な皮はそのまま飾る者もいるという。
また、純白の鱗はその希少さから所持するだけで一目置かれ、モガの村では希少特産品として利用される。
ラギアクルス亜種の素材を用いた防具は通常種と比べ、より攻撃的なラギアクルス亜種を体現したかのように、ラギアU、Zシリーズを装備した者は攻撃力が上がると言われている。
さらに、モンスターの特定の部位を破壊することにおいて、他の者を圧倒する力を得るという。
強力な雷を齎すラギアクルス亜種の素材で強化された武器は刃が海を割り、雷鳴は天を揺るがし、繰り出される電撃は水平線を超えてなお届くとされるほどに強烈な雷の力を帯び、迅雷の輝きに貫かれた獲物は雷閃と共に永遠に沈黙するといわれる。工房で働く人の話によると、改良の余地がまだあり、それには新たな素材が必要だと言う。
・ソース
MH3G
ハンター大全4
モンスター生態図鑑 Ⅵ ラギアクルス亜種