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ギターと音楽に関する雑感

Rickenbacker Bass Model 4003

2012-06-19 | 楽器

Rickenbacker Bass Model 4003

「ベースが欲しい」 そう思った2002年、ふらふらーっと楽器屋でアリアプロⅡのベースを探していました。我が愛しのジョン・テイラーは、80年代はアリアをメインで使っていましたからね。

音はともかく、ルックスで満足できるものがあればと思っていて、僕が初めて自分で買ったエレキと同じマグナシリーズのベースを探していました。でもどういうわけか、その一時期だけめぐり合えなかったんですよね。もちろん、取り寄せればあったのでしょうけど・・・。

そうしてモンモンとしていたら、新星堂ロックイン高崎店のショーウインドウに本機が飾られたのです。

思わず目を疑いたくなるような衝撃。DURAN DURANのデビュー曲「Planet Earth」のビデオでジョンがリッケンバッカーを弾いていることは知ってましたけど、ショーウインドウで見るまではアリアしか考えていなかったので、「そうか、そうだった!」と心の中で叫んでしまいました。

そして、色もドンズバのバーガンディ。ギターマガジンに掲載されたリッケンの広告を見ると、バーガンディは2002年限定カラーだそうで。これはもう逃すわけにはいきません。

アリアのマグナシリーズに比べれば当然高い。当時のロックインの店長に、「初めてのベースでこれぇ?」と突っ込まれましたが、そもそもベースを何本も欲しいとは思っていなかったし、買ってしまいました。

これは、ラッカーフィニッシュでスルーネッ

ク。ボディーは薄くネックは太いので、決してバランスがいいとは思えなかったのですが、弾きやすさで選んでいるわけでは全くないので、ベースが本職の人にはホントに申し訳ないですが、開き直って外見で判断しました。

結局それ以降ベースを買うこともなく、必要な時は全部これを使っています。不満などあろうはずがありません。

 

こんなまとめ画像があったなんて…。作った方、最高!


そうはいっても、ジョンはレコーディングでリッケンは使ってなく、ビデオでは指の弾きマネですが実際はピックを使っています。

買ってすぐ、アーニーボール弦を張ろうとしたら、ナット溝に合わない所があって、しばらくリッケン純正を使っていましたが、今はディーンマークレーのBLUE STEELに変えました。ハマったのと同時に、元々ブルースチールブランドが好きだったので。

昔はエレキにアーニーボール弦を張っていて、時々奮発してBLUE STEELを買っていたという、特に学生時代には憧れのブランドだったんです。とにかくカッコいいですから、ネーミングも、パッケージも。エリクサーも検討していたんですけど、ナットに合わなそうなゲージだったのかなー、買わなかった理由は忘れました。

BLUE STEELは、楽器屋さんから、「長持ちするけど最初から死んだような音だよ」と言われたんですけど、結局選んでましたね。あるベース弦の比較サイトではこんな紹介をされてました。

 

Blue Steel Bass 〔原文ママ〕

一度-320°Fまで冷やして通常温度まで自然に戻す事により、物質をより完全な結晶体まで近づける。 その結果、弦振動が確実になり、安定したピッチと良いサスティーンが得られるとか公式には書いてあるけど正直よく分からん。
シルバーのテーパーが付いているがベタついていて汚い。
勝手にコーラスがついたようなギラギラした音がする。

 

ま、まぁ、それぞれの判断でイイってことですよ。ちなみに、日本の紹介ホームページでは温度が摂氏表記なので数値が違いますが、アメリカの本家ホームページでは「F」ファーレンハイト表記になってますのでご注意を。

BLUE STEELって人によって意見が両極端みたいですね。アコギ弦は押尾コータローさんが使っているし、個人的にはイイ弦だとおもってます。でもアコギ/エレキどっちも個人的にはエリクサー一辺倒ですが。

 

話を本体に戻して、この4003は、形は4001とほぼ同じでも、トラスロッドが2本入っているという強化版のようです。それ以外にも、末尾にSがつくモデルもあり、そこそこお高めです。ポジションマークがドットで、ポールマッカートニーが好きな人はこちらを選ぶでしょうね。比較すると私のは安いです。詳しくはこちらに書いてありましたので、参考に。

 

今でも4003は気になって楽器屋でながめますが、限定カラーだったバーガンディは無く、しかも、2000年代に比べて値段が高くなっているので、その点でも「あの時買っておいて良かった」と思っています。僕が買った時より、4003は売価で8万高いです。マジです。円高&デフレだというのに、ギター界は逆行してますね。

一方で、2011年は輸入エレキギターの本数が過去最高になったとか。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120407/biz12040711360005-n1.htm

でもこれは廉価版の話。本丸はすげー高い。

この件は、後でまとめて書こうと思っています。

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Fender Custom Classic Telecaster

2012-06-16 | 楽器

Fender Custom Classic Telecaster

Telecaster02_22009年6月27日に御茶ノ水の石橋楽器で、カスタムクラシックテレキャスターを購入しました。

Fender製品が09年7月頃から一斉に値上がりし、特にカスタムショップ製品は売価で10万円くらいの値上がりが決定していて、しかもコバルトブルー・トランスペアレントの塗装がなくなるという情報も聞いたので、旧定価分の製品を見に行こうと前から思っていたんです。もちろん、ネットで事前に調べてメボシをつけていましたけど。

 

ところが、日本時間で前日の26日にマイケルが亡くなり、精神が崩壊してしまいました。

当初は調査のためで、マジで買おうとする意識はなかったんですが、「マイケルの形見と考えて、もしこの場で買ったら、ずっと忘れないんじゃないか?」という意識が芽生えました。

こじつけに聞こえるかもしれませんが、マイケルって、リズムギター、カッティングギターの音が大好きだったんです。本当です。

 

Custom Classic Stratocaster / Telecaster のコバルトブルー仕上げが各1本店頭にあった御茶ノ水の石橋楽器サウンドメディア店で、それぞれを試奏させてもらいましたが、良い音してたけど、どちらも決定打に欠けていました。

アッシュ特有の木目はトランスペアレントの塗装で良く分かるんですが、ストラトのボディはイマイチ。対してテレキャスは、ネックにバーズアイがびっしり。これは趣味でないんですよね。

Dsc_0318_6それでも、カスタムクラシックのコバルトブルーにこだわりがあったので、ダメもとで、「この他にありませんか?」 と店員さんに聞くと、お店で隠し持って(?)いた届きたてホヤホヤ、封されたケースからまだ出していない、同種のテレキャス、最終入荷分を見せてもらいました。

 

ビビビってのがこれか!

持った瞬間、「えっ?」って思うくらい軽い。カタログでは、ボディ材は「プレミアム・アッシュ」とありますけど、これはいわゆる「ライト・アッシュ」と言ってもいいかもしれません。生音でシャラーンと、気持ち良く前に飛んでいきます。

スペックは以下のとおり。フェンダーは結構細かく表記しますね。詳しくはこちらのオフィシャルページから。

Specification
 Body Material: Premium Ash
 Body Finish: Urethane
 Neck: Figured Maple, Large C-Shape
 Neck Finish: Urethane
 Tuners: Fender/Schaller Deluxe Staggard
 Fingerboard Radius: 9.5"
 Neck Pickup: Twisted Tele, single-coil
 Bridge Pickup: Classic Tele Single-coil
 Bridge: Custom Chrome Plated Steel Tele Bridge Plate w/ Plated Solid Brass Saddles
 Pickup Switching:
  1:Bridge
  2:Neck & Bridge (Series)
  3:Neck & Bridge (Parallel)
  4:Neck
 Strings: .010" - .046"

このカスタムクラシックシリーズは、時期によって塗装の種類が違って、ラッカー塗装の時もありました。私が買ったのはこのシリーズ最終期で、ウレタン塗装。薄く仕上げられていて、音が抑圧されている感覚は全くないです。

Dsc_0855_3ネックはストラトに比べて肉厚でしたが、カマボコ型ではなく、リッチー・コッツェンモデルを初めて持った時のような違和感は無し。リシェイプしなくてOKと判断して、もう迷いはありませんでした。Dsc_0858_4

派手にではなく、うっすらとフレイムが入っているメイプルネックは上品な感じがします。

もちろん、ボディ材アッシュの木目も完璧。オモテもウラも。

カスタムショップの刻印も自己満足として充分に機能しています。

アンプを通した音は、暴れる印象はなく素直。セレクターは4WAYで、ハーフポジションでは並列と直列の2種類が選べます。並列は程よいコンプ感がありつつもブライトで、カッティングに向いてます。直列は、低域がグッと迫り出して太い音になります。リア単体は、本当はもう少し出力が高いのが望みなので、いつかピックアップを交換しちゃうかも?

 

その後に使い始めてから、ネックが太くボディが軽いので、ストラップで肩に掛けた時、ヘッドが下がり気味になってしまうことに気がつきました。ストラトに比べて左手側に全体が寄り気味なのはテレキャスの常で仕方ありません。コンター加工されてないので、フィット感もストラトには及びませんが、いつの間にかバンドではこいつがメインギターになりました。

ローコードのストローク、ハイポジションのカッティング、どちらも無難にこなせます。ローズ指板に9.5のRadius、ミディアム・ジャンボ・フレットでベンドもし易く、ソロフレーズもOK。「ヴォーカル&ギター」としては、かけがえのない1本です。

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【追記】

Seymour Duncanの「Vintage Stack」という、シングル感を維持しつつハムキャンセル出来るピックアップにしたところ、相性が悪いのか何なのかノイズが増えたように感じ、しかも、歪ませたときに スカスカ というか、ブローするおいしい帯域が引っ込んでしまいました。買ったお店でそのまま交換してもらっただけだったのですが、どうも納得いかず、いつもリペアをお願いしている太田のウッドストックさんに相談して、もう一度別のピックアップに交換しようと思っていました。

でもウッドストックのマスターから、「これは決して悪いピックアップじゃないよ。交換した時にどういう対応をしたかわからないけど、とりあえずうちで導電処理してみるよ。それでも気に入らなかったら交換すればいい」と言ってもらい、預けて戻ってきたら…。

あらあら! ノイズは格段に減ってるし、しかもリアからは色気のある中域が感じられるじゃないですか。

ピックアップだけじゃなくて、その周辺のコンデンサーを含めた配線と導電処理って大事だなーと思いましたよ。ピックアップの交換って「こうすれば正解!」ってのは見つけにくいものだから、そのギター本体が持つ生鳴りの特性と、周辺の調整と、いろんな角度から精査をする必要性を感じた一件でした。

それにしても、とあるアメリカのバンド系シンガーソングライターのイメージが拭えず、学生の頃までは形からも好きになれなかったテレが、いまや自分のメインギターになってしまうとは。

細かく書くとキリがないのですが、「レスポール ≒ テレキャスター」という図式は、ZEP、BECKやストーンズのファンなら納得してもらえる部分もあると思います。単純に言うと共通項は2つ。ハードテイルとリアピックアップの出力。それは「対ストラト」で考えれば分かるかと。

リードギターがストラトの場合、トレブリー過ぎないテレのリアでバッキングすると、音が被らず良い具合です。また、フロントとの出力差も逆においしくて、リアで歪ませ、フロントでクリーンになるセッティングを基本にすると、いろんな場面に瞬時に対応できるのでありがたいです。

使えば使うほど、なぜVocal&Guitarでテレが選ばれる率が高いのかが分かる気がします。

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Gibson B-25

2012-04-23 | 楽器

Gibson B-25

シカオちゃんを好きになりしばらく経って、Gibson B-25がやたらとカッコよく思えたのが2005年。スポット的にB-25が復刻生産されていることは知っていましたし、高崎のロックインでも試奏させてもらったこともありますが、当時はネック幅の狭い通称「ナローネック」型の復刻だったので、個人的には買うのをためらっていました。

ですが、レギュラーネックで、しかもヒストリックコレクション「HC 1960s B-25」として復刻されることが決まったのが2006年末、心が揺れ始めました。買うべきかどうか・・・。 

002b25

悩んでから1年、山野楽器がGibsonの代理店を降りるという報が。しかも、山野さんが降りた後の製品はメチャ高くなってしまうという話を聞き、慌てて探し、2007年末、御茶ノ水の2店で弾き比べをした結果、下倉楽器で購入しました。

001b25_6慎重に選んだせいもありますが、メチャ良いです。何がいいって全部なんですが、ルックスでいうと、指盤のローズウッドのうねり方。このギターの最大の特徴です。

2009年、アコギ用ピックアップ「Rare Earth(HUM)」が、試奏取り付け経験ありの現品限り激安で売っていたので、B-25用に突如買ってしまってから数ヶ月。重い腰を上げて、ジャックの加工とネックヒールのストラップピン取り付けの作業を太田のウッドストックさんに依頼しました。

003b25_2 004b25_2

生音は中音域のハリが強く、ドンシャリとは無縁の音なので、Martinのような繊細でキレイな音とは明らかに違います。爽やかなアコギの音を期待することは全く出来ませんが、それでも欲しかったのは、それ相応の「えげつない」音の個性と、ストロークをしたときの音のカタマリ具合。これはこれで、僕は気に入っています。

ライブでは「YAMAHA AG-STOMP」との組み合わせで使っています。いわゆるアコギらしさを追及すると、ミドルを引っ込めた方が感じは出ますけど、このさじ加減が難しい。自分なりには、生音のイメージに近い音作りをしているつもりです。

 

今でも生産は続いていて、私が買った直後には7~8万円くらい高くなったのですが、この円高のせいか、もしくはギブソンジャパンの戦略か、私が買った時と同じくらいにまで売価が下がってきました。

でもなんとなく、「山野楽器最後のオーダー&検品ギター」という意識を持って、大事に使っていきたいと思います。

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Richie Kotzen TLR-135RK 

2011-09-20 | 楽器

Richie Kotzen TLR-135RK 

テクニカルなギタリストの中では、リッチー・コッツェンが気になる存在で、風貌と相まって彼の持つテレキャスターが、学生の頃からやたらカッコよく思えていました。

 

で、このギター。リッチーがブラウンサンバーストのシグネチュアモデルを出すという情報が入り、それまでのモデルが一旦製造中止になったと聞いたので、都内のあちこちの楽器屋に電話で在庫を確認し、ようやく渋谷の石橋さんで見つけたので、買ってしまいました。

 

ネックは想像をはるかに超える太さ。試奏させてもらった時、石橋の店員さんと顔を見合わせて苦笑い。それほど太かったんです。

ボディ塗装はポリエステルでガッチリ固められていて、自分の持っているカスタムショップ製ストラトのような生音は出ませんでした。そこで、悩んだ挙句、松下工房さんでネックを削ってソフトVにしてもらい、併せてサーフグリーンの塗装をはがし、極薄ラッカーで黒に塗りなおしてもらったら・・・あら不思議! 4~5弦の奥まっていた音がバーンと鳴るようになりました。

薄く仕上げるために、目止めも最小限でお願いしたので、遠目にはわかりませんが、近くで見ると木の表面の凹凸がはっきり見えます。で、このギター、元々メイプルトップでしたが、そのメイプル材はとても薄く、塗装をはがしたらいくつもの木のつぎはぎだったことが判明。別に気にしませんけど。ブラックジャックみたいで良いかな。

その後は、導電処理を太田のウッドストックさんでしてもらい、ノイズが格段に少なくなりました。リアにはシングルサイズのディマジオ製ハムバッカーがマウントされてて、ピックアップセレクターで音のバリエーションもあるし、ストラトとは違う、そこそこ歪ませた太い音が欲しい時には、これを使います。逆に、フロントピックアップの枯れた金属音も「フェンダー」という感じがして気に入っています。

ちなみにピックアップは、

DiMarzio Twang King / Chopper T

です。最初からこれでした。

 

ところで、エレキギターの生鳴りって、ピックアップを通せばあまり関係ないという意見をよく聞きます。薄いラッカー塗装と厚いポリエステル塗装との違い、木材の違いや組み込み方に至るまで、ヤフーの知恵袋でも何度も話題に上っているようですし。しかも、リッチー自身も以前のインタビューで、「(ジャパン製の)テリーの音は最高! ブラックの(カスタムショップ製)ストラトよりも断然いい!」とエンジニアか誰かに指摘されたと答えていた時もあったので、この差って弾く人によって出音が違うし、永遠に議論されることかもしれません。

私個人的には、出音への影響というより、「生音がデカくないとヤダ」という自己満足でしかなく、「エレキは生音なんて関係ないね!」「薄い塗装が良いなんて売り手側の宣伝文句だ!」と指摘されれば、「そうですか・・・」と、反論できないんです。

でも、ギタリストの加茂フミヨシさんがコラムで書いた記事を読んで、「そういうことだよな」と納得しました。

【生鳴りは出音に影響するのか?】

http://port.rittor-music.co.jp/guitar/column/kamo/19409.php

加茂さんは、生鳴りが良いギターであれば、多くのギタリストが心地よく感じ、その状態によって演奏にも集中できて、良い音になりやすいと言っています。私の「なんとなく自己満足」な感想と違い、加茂さんは色んな現場で色んなギタリストを見て、演奏を聞いてきた経験から回答しています。全てではなくとも、弾き手のモチベーションが生鳴りで変わるとすれば、それは出音に影響しますよね。

最後に私見ですが、もし「エレキの生鳴りなんて関係ない」って結論になれば、ギターを選ぶ楽しみが減ってしまいます。あれこれ試奏して「おっ、鳴るねーこれ」なんて言いながら選ぶことも、エレキギターの文化として残ってほしいですし、作り手側も「鳴る」ギターを作るという目標をいつも掲げていてほしいと思います。

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Gibson Les Paul Standard '98

2011-07-12 | 楽器

99年5月の連休中に渋谷の石橋楽器で購入しました。渋谷にある別の楽器屋でも同一ラインのものがあったので、カタチだけ弾き比べをしましたが、当時は違いが分かるはずもなく、単に1万円安かった石橋さんでの購入です。

Dsc_0040_3 98年にUSAレギュラーラインが仕様変更されて、スピードノブ、グローヴァーペグが標準装備。「ジェフベックのレスポールに近いなー」という見てくれの印象から即決です。当時、カスタムショップ製57年型でエボニーフィニッシュのリイシューがあったことを記憶しているんですけど、高かったし、貯金もないし、レギュラーラインを買うことに迷いはなかったです。

ここから、ギター探究の第2幕がスタートしました。音を出してみて、触ってみて、ポリエステル塗装とラッカー塗装の違いを初めて感じましたし、それまで思っていた、「ハムバッキングであればどんなギターでもほとんど同じ音がするんだろう」程度の認識がくつがえされました。B'zの松本さんがヤマハのギターでカッティングしている音とレスポールでカッティングしている音の違いを、自分で音を出してみて、やっと、「あっ、なるほど!」と感じたといいますか。 もちろん自分が同じように再現出来ているわけではないんだけど、音の違いは分かる。体験は大きいものがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dsc_0044_2買った後で「ペグはジミーペイジと一緒の形だなー」なんて気がつく知識の無さ。でもまあ、本当はベックへの憧憬が強く、「ダンカンのJBをリアにつけて、フロントにはJazzモデルをつけて・・・」というピックアップの交換に打って出るのです。97年に発売されたリットーさんの「リプレイスメントピックアップのすべて」を隅々まで読んでいたので、気になったら交換したくてしょうがなくなりました。オックスブラッドのベックモデルに付いているピックアップとは違うことは承知の上です。

 

 

 

 

Dsc_0043_2 その後、カスタムショップ製のレスポールを楽器屋でながめ始めると、どことなく印象が違うことに気が付き始めます。ペグの大きさで分かりにくかったけど、ほんのちょっとだけヘッドが大きい。そして、エスカッション、ピックガードとスイッチプレートの色が、カスタムショップ製に比べて濃い。ちなみにジャックプレートは金具でした。

どうも気になる・・・。ヘッドの大きさは変えられないとしても、せめて目立つピックガードとスイッチプレートは薄い色のモノに交換したいと思い、気長に楽器屋でちょこちょこ探し続け(多分)2年ほど、エスカッションも含めて淡い色のモノが見つかり、交換しました。

問題だったのはピックガード。「発見!」と思って買ったはいいものの、フロントピックアップ付近のネジ穴の位置が少しだけ違ってネジが通らない! 少し悩んだ挙句、これまでの穴をパテでふさぎ、キリを使って新しく穴をあけました。後悔はありません。

でも嬉しいことに、フロントとリアの距離が合わず、リアピックアップ付近で隙間が生じました。まさにベックと同じ!

これだけ手をかけて、思い入れはあるんですけど、実は人前で一回も弾いていないという、可哀想な放置プレイを続けています。特に、バンドでの立ち位置がもっぱらヴォーカル&ギターとなり、ギターソロはまず弾かず(弾けず)、手にするギターはアコギかテレキャスとなってしまった今、ライブで使う可能性はますます少なくなっています。もちろんこれを持って歌ってもいいんですけど・・・重いからなー。でも良いギターだし、どこかで必ず使いたいと思い続けています。

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