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ギターと音楽に関する雑感

Pedal Board

2017-02-26 | 楽器
Pedal Board
 
このエフェクターボード(ペダルボード)は、バンドに参加することが増え始めた頃に、個々のペダルをライブ時につなぎ合わせる時間を省く目的で作りました。
 
 
ブースターとして使っているMaxon ST-01は、時にTS9(トニーブルーノモディファイ)かTS808(2003年リイシュー)か、Maxon ST9pro+に代わることもありますが、結局ST-01を使う頻度が高いです。
 
ST-01は、伝説的なIbanez ST9と同じ回路ということで、そこへのあこがれから2002年にネットオークションで落札したものです。まったくの未使用で、包むビニールもMAXONのステッカーもキレイ残っていた奇跡のデッドストックでした。
 
 
ただまあ、これには賛否があるみたいです。悪い評としては「固く冷たい」「シャーシャーしてる」などなど。しかも、この機種のミッドブーストは分かりにくくて、右に回すほど「TIGHT」左に回すほど「FAT」と、普通のミドルつまみと逆になっています。コンツァーつまみと似ているかもしれません。
 
私はこれをメインの歪みにしようとは思わず、あくまでもブースターと考えています。音がスイっと前に出て抜けてくるし、なおかつ、MIDを若干TIGHT寄りにしてシングルコイルのフロントピックアップを使ったときの「コーン!」感が手軽に作れるのが好きで、DRIVE=8時、LEVEL=12~13時、MIDBOOST=13時、TONE=12時というセッティングです。
 
ただ一般的には、TS-808で中音域を太くまろやかにブーストするのが「良い音」と考える人が多いと思いますし、私もそれに異論はないので、先述した通り入れ替えることもあります。
 
HOTCAKEは、まだスイッチが「NORMAL/MIDLIFT」だった99年に、アダプタージャックなしの電池駆動のみのOLD CIRCUITバージョンを買ったのが最初。DRIVEを上げると中音域にどんどん集約されてムンムンムチムチになって行きますが、上げすぎなければブライト感が残って、とても絶妙なクランチが作れます。
 
今ボードに入れているのは、同じOLDCIRCUITバージョンですが、アダプタージャックありです。同じ音でジャック付きが欲しかったので入れ替えました。でも実はこれが3台目
 
 
こいつの利点は、ギター側のボリュームを下げると、完全なクリーントーンが作れること。この点に関しては、イメージとしてBOSSのBD-2に近い。オーバードライブペダルの中には、ギター側のボリュームを下げても、弱くピッキングしても、高音域にシャリシャリした歪み感が残るものもありますが(ST-01がまさにそう)、こいつは、軽くなでるように弾けば歪まず、ガーンと弾けばきっちり歪む。そして僅かにブーミーさがあります。これがイイんです。
 
HOTCAKEのセッティングは、テレキャスのフロントか並列ハーフトーンにした時にギリギリ歪まないようにし、リアか直列ハーフトーンにした時にクランチーに歪むようにしています。バンドアンサンブルの中で、クリーントーンのバッキングで少し存在感を出したいときは、HOTCAKEをオンにするわけです。
 
現状、私はVocalがメインで、ギターソロはほとんど弾かない(弾けない)のですが、曲の核となるリフやメロディーを弾くことはあるので、部分的にST-01を踏みます。歪み感をプラスして抜けをよくするというニュアンスです。
 
 
次にFulltender。これに関してはこちらで紹介しているので、HOTCAKEとの使い分けを書いてみます。
 
 
フルテンダーは、歪みのきめが細かくて音の密度が高く、ちょっとハイ寄りの音が欲しい時に使います。対してHOTCAKEは、重心を中域に寄せたい時に使います。
 
バンドでは斉藤和義さんの曲をコピーしていますので、それで例えてみると、フルテンダーは「歩いて帰ろう」のコードリフと裏拍カッティング(テレキャスリア)、「ポストにマヨネーズ」のバッキング全般(テレキャスフロント)。
 
HOTCAKEは「ずっと好きだった」のボトムリフ(テレキャスリア)と「やさしくなりたい」のバッキング全般(テレキャスリア)。
 
と書けば伝わるでしょうか? 曲をご存じないとなんのこっちゃ分からんかもしれませんけど。
 
BOSSのTU-2は、発売当初に買ってからそのまま。壊れないのでTU-3に乗り換えることもありません。
 
 
BOSSのDD-5にも不満はないので、DD-6~DD-7が出ても乗り換えませんでした。歪み系に比べて空間系には大したこだわりもないし、エコーやリヴァーブ的に残響音を鳴らすわけではなく、フットスイッチを使っての付点8分ディレイでしか使わないので、本体が壊れない限りは使い続けるでしょう。私の学生時代、コンパクトディレイの最高峰はDD-5でした。いまだにその憧憬が残っています。
 
配線は全て直列で、見ての通りラインセレクターもスイッチャーもありません。もっとシンプルにしたい気持ちもありますが、今まで書いてきた通り、現状のバンド活動の中ではそれぞれの役割があるので減らしにくい状況です。
 
パッチケーブルは、DD-5とフットスイッチの接続以外は、すべてCAJのKLOTZタイプに変えました。電源供給は、最初にボードを組んだ時はBOSSのPSAを5つに分岐したコードでつないでいましたが、ノイズ低減を目的にCAJのAC/DC STATIONに変えました。ホントにノイズが減ったのかどうかはいまいち実感しにくいですが…相対的には改善された(でしょう)。
 
ボードにはマジックテープで貼り付けていますが、それだけだとすぐに外れてしまうので、硬いスポンジボードをギッチリ敷き詰めて、使っているエフェクターの形に切り抜いて当てはめています。スポンジボードも、切り抜いてない部分にマジックテープを貼り固定もしています。誰に教えてもらったわけではないですが、これしか方法が思い当たりませんでした。
 
メインの歪みとして鎮座ましているフルテンダー。これに至るまでにはしばらく時間がかかりました。最初はこの場所にt.c.electronicのVPD1 を置いていましたが、いま一つ迫力に欠ける気がしてしまい、次にFULLTONEのOCDに変えました。
 
約5年前の中心部はこんな感じでした。
 
OCDにしてからはしばらく使っていました。とにかくOCDはスムーズに音が伸びるし、立ち上がりは早いし、ヌケもいい。売れてる製品はそれなりに理由があり、今も素晴らしいペダルだと思ってます。ただ、フルテンダーを買ってみたら気に入ってしまい、後ろ髪をひかれつつも変更となったわけです。
 
速いパッセージのソロをガンガン弾く人には、断然OCDが良い。ガシガシとバッキングをするならフルテンダーが良い、という個人的印象。細かいことは別の機会に書こうと思います。
 
3つ同時にONにすることはなく、ST-01だけオンにすることもないですが、それ以外はあり。メインのバンドとして必要な機能を満たしています。
 
けど、セッションなら、手前の小さいので充分ですわな…。
 
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allegriの思い出

2017-02-26 | 日記・エッセイ・コラム

allegriの思い出

アレグリを知ったのは地元の百貨店にて。ジャケットを買ったのが最初で、2000年だったと思います。


※ 三つボタンに時代を感じます。
 
上のジャケットの次に買った合成皮のジャケはカッコよかったですね~。写真ないですが。

シックな色使いの中でも赤と青のアクセントがあり、僕が好きになれる要素を完璧に満たしていました。

それからというもの、ジャケットはもちろん、Yシャツ、インナー、ブルゾンや、小物の財布、果てはスーツまで作るくらいに好きになり、地元の百貨店から撤退した後も、銀座にあった専門店であれこれと物色するのが楽しみでした。

でもそんなに懐に余裕があるわけではないし、手当たり次第に買っていたわけではなく、年に2回くらいお店に行って、気に入ったものを買ってから、長く着るというスタンス。

好きが高じて、mixiのコミュニティを立ち上げたり、そのために加工してこんな画像を作ったり。


 
そんなに好きだったのに、なんとなく足が遠のき始めたのが、方針(?)が変わったとき。

上の画像を見てもわかりますが、ロゴも変更がありました。どちらかというと前のほうが良かったですが…。

問題はそのあと。

購買層のターゲットが「ニュー・フォーティ」になり(新・40代ってことなのかね?)、それまでのダークでパリッとした印象から、ライトで柔らかくスポーティーに変化。贔屓目で買おうと思っても、買いたいジャケットが見つからないようになりました。

銀座の専門店がなくなってから数年は、同じく銀座の松屋さんに足を運んで買ってはいましたが、徐々に買う頻度が減り始め、コムサメンと、アパレルで突然店舗数を増やしてきたカルバンクライン(旧ck)に行く回数が多くなりました。

なんかね…ニットやジャケットの、そもそもの生地デザインが、僕の目からはどう考えても「おじ様向け」になってきている気がしていたんです。

「もう2年以上、アレグリで何も買ってないな」

と思って去年の春に店に行っても、結局欲しいと思うものがない。それが現実でした。

ですので、三陽商会さんの方針でアレグリの撤退が決まった時、そりゃ残念でしたけど、もう仕方がないとあきらめていた僕もいたんです。

それでも、お世話になったブランドには愛着があるもの。最後の最後にこいつを手に入れました。

今はもう松屋さんにも店舗はありません。気に入った品を見つけられて嬉しかったですよ。

僕にとって、三陽商会さんのライセンス品としてはこれが最後になりそうです。

本家allegriの品を今後どこかで取り扱うのか気になりますが、それは後日ということで。

 

下の春夏用ジャケットは、つくりもデザインも完璧で、結構長く着ています。高かったけど、これはもうけもの!

古くなったものはバザーに出したりで手放してしまいましたが、この機会に現存しているアレグリ製品を写真に収めました。

「長い間お世話になりました」と言いたいところだけど、まだまだ着続けますよ~。

※ 以下は現存していない過去の写真です。

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Guitar Display

2017-02-12 | 音楽
Guitar Display
 
自宅のリフォームに合わせ、ギターを一括収納するための「ギター ディスプレイネット」部屋を増築しました。
 
ここは元々玄関の吹き抜け部分でした。およそ3畳で、私の自室の隣に位置しています。もしも壁を無くして部屋を広げると、ベッドと同じ空間になってホコリが舞うし、冷暖房の効率も悪くなる。しかも、大工さんに見てもらった時、広げようとすると元々あった柱も壁と一緒に取っ払うことになるので、耐震の面でダメでしたから、小部屋にしました。
 
いわゆるディスプレイネットでつりさげようと思って、インターネットで調べると、天井と床に突っ張らせて固定するタイプが多くありました。でも、私は最初から壁に穴をあけて固定すると決めていたので、大きさと強度両面で納得できるものをと思い、島村楽器イオンモール高崎店の店長さんに相談して、高さ180cm、横幅90cmの大きさで2枚、上下6か所でネジ留めする業務用のものを発注しました。中古でも大きさが合うものがあればよかったのですが、見つけにくいですから、半特注ってところです。
 
右側が方角でいうと東、左側が北になります。右側にエレキ6本を斜めに掛けるつもりだったので、重さ、負荷はかなりのもの。まずはその右側、大工さんとリフォームの現場監督さんと私の3人で取り付け作業にかかりました。
 
があるところでネジ留めしてます。
 
元々あった右の窓枠から左の壁の端までちょうど90cmで、すっぽり収まりました。壁紙の向こう側は、いわゆる「コンパネ」と呼ばれる材が敷き詰められています。コンパネにも厚さや強度で色々とあるのでしょうけど、大工さんによれば、薄いベニヤじゃないから、6カ所ネジで直に留めれば、相当の重さがかかっても大丈夫だと言われました。
 
ネジは少し余りがあったので、右側中央で元々穴が開いてないところにもドリルで穴をあけてもらって打ち込みました。よって右側は計7カ所で留めています。
 
左側は、右側のネットの左枠に押し付けながら付けました。元々あるネジ穴は、枠より少し内側にあったので、ネジ頭部に被らず枠一列全てでガッツリ押さえています。
 
 
で、左側(の左側)のネジ場所は、元々あった穴のところだと、どうもコンパネの継ぎ目部分に当たるらしく、少し内側に穴をあけてもらって付けました。
 
元々あいてた穴は左なんですけどね。
 
ネジの長さはこんな感じ。この写真で出っ張ってる部分の長さが壁側に打ち込まれる長さと考えてください。
 
吊り下げるためのギターハンガーは、ハーキュレス(HERCULES)の曲がるタイプと直線のタイプをそれぞれ調達しました。
 
右側のエレキ用は「GSP32HB」という、途中で曲がるタイプ。カチッと途中で止まるようになっているのですが、ガチガチではなく少し余裕があり、ギターを引っ掛けると重みで固定されるので、割とフレキシブルに角度を変えられます。
 
 
左側は「GSP39HB」という、短くて直線のタイプ。
 
単に掛けるだけではなく、部屋をあけたとき、エレキがちょうど正面に見えるようにしてみました。
 
右側上段はストラト3本で、間隔はこんな感じ。隣にぶつからずに取り出すことが出来る程度と考えてください。
 
 
 
右側下段にはレスポールとテレキャス。こちらの間隔はこう。
 
 
 
左側はOvation2本とリッケンバッカーベース、Gibson B-25の4本で、ここは斜めではなくまっすぐ。ハーキュレスの一番短いものでも、オベーションのディープボウルはネットにくっつくこともなく、ちょうどよく収まってくれました。
 
 
 
 
写真では隙間がほとんどないように見えますけど、慎重に動かせば右側のストラトを移動しなくても奥のオベーションは取り出せます。
 
このハンガーは、ギター本体の重みでロックされるのでとても便利です。オートグラブシステムというらしいです。少し心配だったのはテレキャスのヘッドでしたが、このくらい斜めになってもしっかりホールドされています。
 
 
ただ、テレの場合は掛けただけでは最後までロックされないこともあるので、その時は手前のロック部分をちょこっと手で動かすといいです。そうしないと後で「ガクッ!」となって、ネットに負担をかけてしまいます。
 
ちなみに、このハーキュレスのハンガーは、注意書きでラッカー塗装には対応していないとありますが、そんなことないような気がします。島村楽器の店長も、自身もハーキュレスを使っていて、ラッカーのギターもかけているけど(今のところ)問題ないと言ってました。
 
(ラッカーでも大丈夫?)
 
私も対策せずにラッカーのギターをかけていますが、数か月たっても何ともありません。ただ、年単位や、それに伴って材が劣化してボロボロになってくると影響が出るかもしれませんし、気になる人はクロス等を巻いてみてもいいかと思います。
 
 
時々換気はしますが、小部屋にしたおかげでギターにホコリがつきにくいし、北側にあるので直に日光を浴びることもなく、特に夏場は、保存空間、そして練習部屋としては良好なコンディションです。一つ気をつけなければならないことは、冬場に自室で暖房を使い加湿器をつけている時。ギター部屋はかなり低温で、そこで練習したくないので、自室にギターをもって来て弾きたいのですが、ドアを先に開けて一緒に温めておくか、弾くギターだけ先に自室に持ってきておかないといけません。そうしないと、寒暖差と湿度の影響でギター本体が結露してしまいます。
 
こう見ていると、こいつらをしっかりメンテナンスして、いつでも使える状態にしておきたいなという気持ちが強くなりました。実際、どれもそれぞれに活用をしてきたものの、今のバンドのメインは、掛けていない手前のスタンドにあるテレキャスと、その横にあるゴールドトップ。普段持ち出すものが一番手前にあるというのは自然なことでしょう。でも、それ以外のギターを弾かずに腐らせたくはないですし、自宅ではちょくちょく弾いて、必要に応じて一時的に貸し出すこともあります。傷なんかついたっていいんです。コレクターじゃないしその辺は全く気にしません。
 
 
つたない文面ではありますが、自宅や店舗でギターを掛けたいと思っている人の参考になれば幸いです。
コメント (2)
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