We Want The FUNK

ギターと音楽に関する雑感

Jim Dunlop Delrin .96

2012-06-22 | 音楽

使っているピックの話です。

学生のころはいろんなピックを試していて、気がつけば結構な数のピックが揃い、それは今でも持っているんですけど、なかなか捨てられないですね。

一時はフェンダーのHEAVYを使っていました。これはしばらく弾いているときしむ感じがするというか、「ギシギシ」と擦れる感じがするといいますか、この感触に良くも悪くも弾き応えを感じていたんです。

対してジムダンロップのデルリンは、エッジがなだらかに処理してあるせいか、比較的つるっとした感覚で、弾いている時の異質感が少ないんです。弾き応えは他に比べてないかもしれませんけど。これは個人の好みになりますが、次第にデルリンを使うことが多くなってきました。

実は初めて買ったピックがデルリンだったんです。ただ、その時は自分に合っているかどうかなんて皆目見当もつきません。単に、

「どこでも売ってるから」 「形と大きさが標準っぽいから」

でした、最初の理由は。

Dsc_0925後は、当時買ったミックテイラーの教則ビデオを見ていたら、持っているピックの色がピンク色だったので、「同じじゃないか?」って思ってしまったことも原因でした。もちろん確認が取れているわけではないので信じられると困るのですが・・・。

この写真は、デルリンの黒バージョンです。同じデルリンでもロゴが違ってしかも「黒」があったんです。もう15年ほど前の話ですが、以来見当たらないので、大切に保管しています。

この.96mmの厚さが一番いいですね。

これはエレキの話。アコギのピックはまた後ほど。

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Rickenbacker Bass Model 4003

2012-06-19 | 楽器

Rickenbacker Bass Model 4003

「ベースが欲しい」 そう思った2002年、ふらふらーっと楽器屋でアリアプロⅡのベースを探していました。我が愛しのジョン・テイラーは、80年代はアリアをメインで使っていましたからね。

音はともかく、ルックスで満足できるものがあればと思っていて、僕が初めて自分で買ったエレキと同じマグナシリーズのベースを探していました。でもどういうわけか、その一時期だけめぐり合えなかったんですよね。もちろん、取り寄せればあったのでしょうけど・・・。

そうしてモンモンとしていたら、新星堂ロックイン高崎店のショーウインドウに本機が飾られたのです。

思わず目を疑いたくなるような衝撃。DURAN DURANのデビュー曲「Planet Earth」のビデオでジョンがリッケンバッカーを弾いていることは知ってましたけど、ショーウインドウで見るまではアリアしか考えていなかったので、「そうか、そうだった!」と心の中で叫んでしまいました。

そして、色もドンズバのバーガンディ。ギターマガジンに掲載されたリッケンの広告を見ると、バーガンディは2002年限定カラーだそうで。これはもう逃すわけにはいきません。

アリアのマグナシリーズに比べれば当然高い。当時のロックインの店長に、「初めてのベースでこれぇ?」と突っ込まれましたが、そもそもベースを何本も欲しいとは思っていなかったし、買ってしまいました。

これは、ラッカーフィニッシュでスルーネッ

ク。ボディーは薄くネックは太いので、決してバランスがいいとは思えなかったのですが、弾きやすさで選んでいるわけでは全くないので、ベースが本職の人にはホントに申し訳ないですが、開き直って外見で判断しました。

結局それ以降ベースを買うこともなく、必要な時は全部これを使っています。不満などあろうはずがありません。

 

こんなまとめ画像があったなんて…。作った方、最高!


そうはいっても、ジョンはレコーディングでリッケンは使ってなく、ビデオでは指の弾きマネですが実際はピックを使っています。

買ってすぐ、アーニーボール弦を張ろうとしたら、ナット溝に合わない所があって、しばらくリッケン純正を使っていましたが、今はディーンマークレーのBLUE STEELに変えました。ハマったのと同時に、元々ブルースチールブランドが好きだったので。

昔はエレキにアーニーボール弦を張っていて、時々奮発してBLUE STEELを買っていたという、特に学生時代には憧れのブランドだったんです。とにかくカッコいいですから、ネーミングも、パッケージも。エリクサーも検討していたんですけど、ナットに合わなそうなゲージだったのかなー、買わなかった理由は忘れました。

BLUE STEELは、楽器屋さんから、「長持ちするけど最初から死んだような音だよ」と言われたんですけど、結局選んでましたね。あるベース弦の比較サイトではこんな紹介をされてました。

 

Blue Steel Bass 〔原文ママ〕

一度-320°Fまで冷やして通常温度まで自然に戻す事により、物質をより完全な結晶体まで近づける。 その結果、弦振動が確実になり、安定したピッチと良いサスティーンが得られるとか公式には書いてあるけど正直よく分からん。
シルバーのテーパーが付いているがベタついていて汚い。
勝手にコーラスがついたようなギラギラした音がする。

 

ま、まぁ、それぞれの判断でイイってことですよ。ちなみに、日本の紹介ホームページでは温度が摂氏表記なので数値が違いますが、アメリカの本家ホームページでは「F」ファーレンハイト表記になってますのでご注意を。

BLUE STEELって人によって意見が両極端みたいですね。アコギ弦は押尾コータローさんが使っているし、個人的にはイイ弦だとおもってます。でもアコギ/エレキどっちも個人的にはエリクサー一辺倒ですが。

 

話を本体に戻して、この4003は、形は4001とほぼ同じでも、トラスロッドが2本入っているという強化版のようです。それ以外にも、末尾にSがつくモデルもあり、そこそこお高めです。ポジションマークがドットで、ポールマッカートニーが好きな人はこちらを選ぶでしょうね。比較すると私のは安いです。詳しくはこちらに書いてありましたので、参考に。

 

今でも4003は気になって楽器屋でながめますが、限定カラーだったバーガンディは無く、しかも、2000年代に比べて値段が高くなっているので、その点でも「あの時買っておいて良かった」と思っています。僕が買った時より、4003は売価で8万高いです。マジです。円高&デフレだというのに、ギター界は逆行してますね。

一方で、2011年は輸入エレキギターの本数が過去最高になったとか。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120407/biz12040711360005-n1.htm

でもこれは廉価版の話。本丸はすげー高い。

この件は、後でまとめて書こうと思っています。

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Fender Custom Classic Telecaster

2012-06-16 | 楽器

Fender Custom Classic Telecaster

Telecaster02_22009年6月27日に御茶ノ水の石橋楽器で、カスタムクラシックテレキャスターを購入しました。

Fender製品が09年7月頃から一斉に値上がりし、特にカスタムショップ製品は売価で10万円くらいの値上がりが決定していて、しかもコバルトブルー・トランスペアレントの塗装がなくなるという情報も聞いたので、旧定価分の製品を見に行こうと前から思っていたんです。もちろん、ネットで事前に調べてメボシをつけていましたけど。

 

ところが、日本時間で前日の26日にマイケルが亡くなり、精神が崩壊してしまいました。

当初は調査のためで、マジで買おうとする意識はなかったんですが、「マイケルの形見と考えて、もしこの場で買ったら、ずっと忘れないんじゃないか?」という意識が芽生えました。

こじつけに聞こえるかもしれませんが、マイケルって、リズムギター、カッティングギターの音が大好きだったんです。本当です。

 

Custom Classic Stratocaster / Telecaster のコバルトブルー仕上げが各1本店頭にあった御茶ノ水の石橋楽器サウンドメディア店で、それぞれを試奏させてもらいましたが、良い音してたけど、どちらも決定打に欠けていました。

アッシュ特有の木目はトランスペアレントの塗装で良く分かるんですが、ストラトのボディはイマイチ。対してテレキャスは、ネックにバーズアイがびっしり。これは趣味でないんですよね。

Dsc_0318_6それでも、カスタムクラシックのコバルトブルーにこだわりがあったので、ダメもとで、「この他にありませんか?」 と店員さんに聞くと、お店で隠し持って(?)いた届きたてホヤホヤ、封されたケースからまだ出していない、同種のテレキャス、最終入荷分を見せてもらいました。

 

ビビビってのがこれか!

持った瞬間、「えっ?」って思うくらい軽い。カタログでは、ボディ材は「プレミアム・アッシュ」とありますけど、これはいわゆる「ライト・アッシュ」と言ってもいいかもしれません。生音でシャラーンと、気持ち良く前に飛んでいきます。

スペックは以下のとおり。フェンダーは結構細かく表記しますね。詳しくはこちらのオフィシャルページから。

Specification
 Body Material: Premium Ash
 Body Finish: Urethane
 Neck: Figured Maple, Large C-Shape
 Neck Finish: Urethane
 Tuners: Fender/Schaller Deluxe Staggard
 Fingerboard Radius: 9.5"
 Neck Pickup: Twisted Tele, single-coil
 Bridge Pickup: Classic Tele Single-coil
 Bridge: Custom Chrome Plated Steel Tele Bridge Plate w/ Plated Solid Brass Saddles
 Pickup Switching:
  1:Bridge
  2:Neck & Bridge (Series)
  3:Neck & Bridge (Parallel)
  4:Neck
 Strings: .010" - .046"

このカスタムクラシックシリーズは、時期によって塗装の種類が違って、ラッカー塗装の時もありました。私が買ったのはこのシリーズ最終期で、ウレタン塗装。薄く仕上げられていて、音が抑圧されている感覚は全くないです。

Dsc_0855_3ネックはストラトに比べて肉厚でしたが、カマボコ型ではなく、リッチー・コッツェンモデルを初めて持った時のような違和感は無し。リシェイプしなくてOKと判断して、もう迷いはありませんでした。Dsc_0858_4

派手にではなく、うっすらとフレイムが入っているメイプルネックは上品な感じがします。

もちろん、ボディ材アッシュの木目も完璧。オモテもウラも。

カスタムショップの刻印も自己満足として充分に機能しています。

アンプを通した音は、暴れる印象はなく素直。セレクターは4WAYで、ハーフポジションでは並列と直列の2種類が選べます。並列は程よいコンプ感がありつつもブライトで、カッティングに向いてます。直列は、低域がグッと迫り出して太い音になります。リア単体は、本当はもう少し出力が高いのが望みなので、いつかピックアップを交換しちゃうかも?

 

その後に使い始めてから、ネックが太くボディが軽いので、ストラップで肩に掛けた時、ヘッドが下がり気味になってしまうことに気がつきました。ストラトに比べて左手側に全体が寄り気味なのはテレキャスの常で仕方ありません。コンター加工されてないので、フィット感もストラトには及びませんが、いつの間にかバンドではこいつがメインギターになりました。

ローコードのストローク、ハイポジションのカッティング、どちらも無難にこなせます。ローズ指板に9.5のRadius、ミディアム・ジャンボ・フレットでベンドもし易く、ソロフレーズもOK。「ヴォーカル&ギター」としては、かけがえのない1本です。

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【追記】

Seymour Duncanの「Vintage Stack」という、シングル感を維持しつつハムキャンセル出来るピックアップにしたところ、相性が悪いのか何なのかノイズが増えたように感じ、しかも、歪ませたときに スカスカ というか、ブローするおいしい帯域が引っ込んでしまいました。買ったお店でそのまま交換してもらっただけだったのですが、どうも納得いかず、いつもリペアをお願いしている太田のウッドストックさんに相談して、もう一度別のピックアップに交換しようと思っていました。

でもウッドストックのマスターから、「これは決して悪いピックアップじゃないよ。交換した時にどういう対応をしたかわからないけど、とりあえずうちで導電処理してみるよ。それでも気に入らなかったら交換すればいい」と言ってもらい、預けて戻ってきたら…。

あらあら! ノイズは格段に減ってるし、しかもリアからは色気のある中域が感じられるじゃないですか。

ピックアップだけじゃなくて、その周辺のコンデンサーを含めた配線と導電処理って大事だなーと思いましたよ。ピックアップの交換って「こうすれば正解!」ってのは見つけにくいものだから、そのギター本体が持つ生鳴りの特性と、周辺の調整と、いろんな角度から精査をする必要性を感じた一件でした。

それにしても、とあるアメリカのバンド系シンガーソングライターのイメージが拭えず、学生の頃までは形からも好きになれなかったテレが、いまや自分のメインギターになってしまうとは。

細かく書くとキリがないのですが、「レスポール ≒ テレキャスター」という図式は、ZEP、BECKやストーンズのファンなら納得してもらえる部分もあると思います。単純に言うと共通項は2つ。ハードテイルとリアピックアップの出力。それは「対ストラト」で考えれば分かるかと。

リードギターがストラトの場合、トレブリー過ぎないテレのリアでバッキングすると、音が被らず良い具合です。また、フロントとの出力差も逆においしくて、リアで歪ませ、フロントでクリーンになるセッティングを基本にすると、いろんな場面に瞬時に対応できるのでありがたいです。

使えば使うほど、なぜVocal&Guitarでテレが選ばれる率が高いのかが分かる気がします。

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JIM HALL - solo -

2012-06-11 | 音楽

Jim Hallのライブは今回で3回目。2012年6月2日(土)、コットンクラブのセカンドステージを観てきました。

アランフェス協奏曲の再現ライブは、当初の予定がジムの体調でキャンセルとなり、順延後のライブは仕事で行けず、悔しい思いをしていました。

過去に行ったライブは以下のとおり。

2007.4.26 「ALONE TOGETHER, AGAIN」 Blue Note Tokyo
Jim Hall & Ron Carter DUO

2008.1.26「Jim Hall Trio」 Billboard live TOKYO

 

今回はブルーノートでのトリオライブか、コットンクラブでのソロを見るか少し迷いましたが、トリオは上に書いたビルボードライブでも観たし、たった一人でどんな演奏をするのか気になったので、コットンクラブに行くことにしました。

 

ライブ前は友人と丸の内のイタリアン「パリアッチョ」でビールをたしなみながら、昔のことと現状の情報交換。彼が群馬にいた頃は2人でちょくちょく飲みに行っていたんですが、東京で飲むのは2回目です。いろいろ話していたら2時間なんてあっという間。

友達も一緒に入口まで来てくれたコットンクラブ。ブルーノートとビルボードライブとはまたひと味違った、お洒落な空間でした。

http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/2012/0602_jim/

おひとり様が多かったように感じましたね、私も含めて。とにかくジムホールの音を純粋に楽しみに来ている人が多いようです。

 

杖をついてジム登場。拍手喝采。

曲は、スタンダードナンバーを中心に進みます。いつものことで、ジムは律義に曲紹介をするんですけど、「コンポーザーは忘れちゃったな・・・」と言って会場の笑いを誘ったりしてました。

さすがにお歳を召されているだけあって、最初は少し不安を感じてしまったのですが、しばらくするとそんな要素は消え去りました。アンプを通さない生音がはっきり聞こえてくる会場の静寂さ、過去の焼き直しとは言わせないそのアレンジ、全てが「観て、聴いて、良かった!」と思わせる至極の時間が流れていました。

ソロといっても、ジョーパスのような演奏ではなくて、時折親指で弾いていたものの、基本的に普段通りのピック弾き。単音とコードを交えた美しい演奏。

 

ジムの手癖である、頻繁にギターのつまみをいじる(さわる)動作は、ソロで忙しかったのかほとんどありませんでした。でも、後半にブライアンというサポートギタリストが加わってから、ワーミーを頻繁にいじる動作が・・・。いつものことながら、あれにどんな意味が・・・? 若干の余裕が生んだことなのか、なんか微笑ましかったです。

 

ブライアンはストラト。音はトーンを絞ったジャズ系で、ふくよかさではジムの音に劣りますが、充分にキレイで素晴らしい演奏を聞かせてくれました。

 

最後はお得意のメジャー・ナンバー「St. Thomas」。ここでワーミーが活躍するのはお約束。

アンコールはありませんでした。私と、私の隣の人2人で最後まで手拍子をし続けたんですが、届きませんでした。みんな高齢であるジムのことを気遣っているのかもしれません。

いつまでも健康でいてほしいです。日本に来れば、私はまた観に行きますから。

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in ichiro's amazing hands

2012-06-06 | 音楽

スティーヴィー・レイ・ヴォーンの「テスティファイ」がアイズレーのカバーだったことを発見した個人的騒動があり、テスティファイの奏法解説ビデオを出していたichiroさんの動画も改めて探していたら、こんなのを発見しました。もう1年半くらい前の話ですが。

http://www.youtube.com/watch?v=b_va4or6GtA

SLIP!!というギターブランドのホームページのトップでも聞けます。

http://www.slip-guitar.com/

カッコ良すぎるではないですか!

これ、別の企画でメジャー企業のCMにでも使ってもらいたいくらいです。

ロングバージョンはこちら

http://www.youtube.com/watch?v=qPgK1aT28dM

 

学生時代、教則ビデオの類で一番真剣に見てコピーしたのはichiroさんのだったし、僕がオリンピックホワイトのストラトを買ったのは、ichiroさんの持っているストラトがカッコいいと思ったからであって、実はベックでもレイヴォーンでも無かったという告白。

http://www.musicair.co.jp/goods/index.php?rm=detail&id=34

大体、テスティファイはレイヴォーンよりichiroさんの弾いているヴァージョンの方を多く聴いたかもしれないし。

思い立ったが吉日、ichiroさんの別の教則ビデオを買ってしまいました。僕の理想とするエレキギターの音がビシビシ聴こえます。

http://www.musicair.co.jp/goods/index.php?rm=detail&id=159

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