We Want The FUNK

ギターと音楽に関する雑感

George Michael

2011-07-18 | 音楽

「ソングライター」という言葉を意識したのはジョージ・マイケルが初めてで、高校時代はとにかくWHAM!とジョージ・マイケルのソロを聞きまくっていました。既にワムは解散した後でリアルタイムではないんですけど、当時ソロで出した「Listen Without Prejudice Vol.1」は「Cowboys & Angels」という個人的に思い入れのたっぷりの曲が入ってて、一時はこれを聴かないと寝られないほどの愛聴盤だったんです。いや、今でもしょっちゅう聴いてますがね…。 

先日飲んでいた時、たまたまジョージマイケルの話になって、居合わせた女性が、「あたし、ジョージマイケルがゲイだと知ってすごいショックで、それ以来どうも・・・」と、言っていたのが、なんとも。ジョージマイケルがゲイと分かってショックを受ける。それ自体は仕方のないことですけど、彼の作る音楽が好きならばそれでいいと思うのですが。そのことを認識しながら、「それでも嫌だ」というなら仕方がないし、こちらが白い目で見られるだけだから言わないですけど、会話にならないのはつらいですね。僕はストレートだけど、ジョージのファンを辞めるつもりなんて一切ないです。

 

91年3月に東京ドームで4日間行なわれたツアー「COVER TO COVER」。当時高校1年の僕は独りで東京ドームに行きました。アリーナ席でなんと前から4列目。かなり間近でみたジョージは、坊主頭に変身していたもののカッコ良かったです。

 

しかしこのツアー、東京ドーム4回はチト多すぎましたね。88年から92年くらいは、多少名のある外タレライブは有無を言わさず東京ドームって感じでしたが、「COVER TO COVER」の名の通り、カバーばっかりで自分の曲はほんの数曲というツアーでしたし、それは事前にわかっていましたから、人が集まりにくいのも当然だったんです。

 

ワム時代も含めて自身のヒット曲目白押し、そして東京ドーム2回であれば満員になったんじゃないかと思います。僕が行った日は日曜日でしたが、記憶では2階席にほとんど人はいませんでした。アリーナから見上げたその光景は、まだまだウブだった僕にはインパクトがありました。88年12月のマイケルジャクソン「BAD」ツアー、90~91年のBon Joviカウントダウンイベントを見ていて、ごった返す喧騒を覚えていただけに。

 

でも、センスのいい曲を取り揃えていて僕は心底楽しめたんです。そこで初めて聴いたエルトンジョンの曲「Tonight」の美しさは今でも強烈に覚えていますし、極めつけはアンコールの「Careless Whisper」。蒼く照らされたステージが涙でボヤけてしまうくらい感動しました。

 

何とかもう一度、日本の地でライブをやってもらいたいなーと切に願っています。

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Elixir Strings

2011-07-13 | 音楽

学生のころから、エレキギターの弦といえばアーニーボール。レギュラースリンキーをずっと使い続けていたんですが、どうしてもすぐ錆びてしまいます。アリアのフィンガーイーズをティッシュに吹き付けて弦をこすり、表面の鉄粉をとれば少しは長持ちしましたが、それでも1週間経てば・・・というより、何時間か汗かきながら弾き続ければその場でアウト。当時はそれがあたり前だったので、何をどうこうという話はなかったです。

 

で、エリクサーという、巻弦をコーティングした製品が評判いいらしいと聞いて、多分2001年くらいかな、半信半疑ながらエレアコに張ってみたら、プレーン弦はともかく、巻弦は全然錆びません。ノンコーティングの従来の弦の方が、貼りたての時のブライトさでは軍配が上がりますけど、どうしてどうして、耐久性を考えたらありがたい限り。

 

ノンコーティングの貼りたてほやほやを「100」とすると、エリクサーは、まぁ「85~95」。でもノンコーティングの「100」は、極端にいえば数時間で「50」くらいまで落ちるのに対し、エリクサーは「85~95」を何週間も保ち続けます。たまげたのなんのって。

 

そして、コーティングとは意味合いが違うけど、プレーン弦が錆びないように工夫された「anti-rust」シリーズがエレキ用で発売されて、試してみると、もう戻ることはできなくなっていました。

錆びない。とにかく錆びない。モノグサな私にちょうどいい。ピッキングした部分の巻弦コーティングがはがれて毛羽立ってきたら交換しますが、何カ月かはそのままでビクともしません。

 

こればっかりは自信を持って薦めたいです。ギター選びの相談にタマにのる時がありますが、相手の好みを確認した後で徹底的に下調べし、意向に沿うように助言をしますけど、「弦はなにがいい?」 と聞かれれば、「エリクサーです」と即答するより他ありません。

 

アーニーボールのコーティング弦も試したんですが、あのエナメル質になじめなかったのが残念。プレーン弦にコーティングしているみたいなので、手触りが違うんですよね。なんか、エナメル塗料でプラモデルを作っていた時のことを思い出してしまって。

 

ただ、「そもそも張りたての音が好きではない」という、少しくぐもった音が好きな人だっていますし、手に汗をあまりかかない人だっています。さらには、コーティング弦は「ピッキングの感触が変わってしまう」と感じる方もいるでしょう。

 

ここで私がエリクサーを褒めたたえたとしても、悪意を感じるほどボロクソにこき下ろす人だっているわけです。そこにどんな意図があるのか、調べたり想像したりしますが・・・でも結局、それぞれで試すのが一番です。

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Gibson Les Paul Standard '98

2011-07-12 | 楽器

99年5月の連休中に渋谷の石橋楽器で購入しました。渋谷にある別の楽器屋でも同一ラインのものがあったので、カタチだけ弾き比べをしましたが、当時は違いが分かるはずもなく、単に1万円安かった石橋さんでの購入です。

Dsc_0040_3 98年にUSAレギュラーラインが仕様変更されて、スピードノブ、グローヴァーペグが標準装備。「ジェフベックのレスポールに近いなー」という見てくれの印象から即決です。当時、カスタムショップ製57年型でエボニーフィニッシュのリイシューがあったことを記憶しているんですけど、高かったし、貯金もないし、レギュラーラインを買うことに迷いはなかったです。

ここから、ギター探究の第2幕がスタートしました。音を出してみて、触ってみて、ポリエステル塗装とラッカー塗装の違いを初めて感じましたし、それまで思っていた、「ハムバッキングであればどんなギターでもほとんど同じ音がするんだろう」程度の認識がくつがえされました。B'zの松本さんがヤマハのギターでカッティングしている音とレスポールでカッティングしている音の違いを、自分で音を出してみて、やっと、「あっ、なるほど!」と感じたといいますか。 もちろん自分が同じように再現出来ているわけではないんだけど、音の違いは分かる。体験は大きいものがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dsc_0044_2買った後で「ペグはジミーペイジと一緒の形だなー」なんて気がつく知識の無さ。でもまあ、本当はベックへの憧憬が強く、「ダンカンのJBをリアにつけて、フロントにはJazzモデルをつけて・・・」というピックアップの交換に打って出るのです。97年に発売されたリットーさんの「リプレイスメントピックアップのすべて」を隅々まで読んでいたので、気になったら交換したくてしょうがなくなりました。オックスブラッドのベックモデルに付いているピックアップとは違うことは承知の上です。

 

 

 

 

Dsc_0043_2 その後、カスタムショップ製のレスポールを楽器屋でながめ始めると、どことなく印象が違うことに気が付き始めます。ペグの大きさで分かりにくかったけど、ほんのちょっとだけヘッドが大きい。そして、エスカッション、ピックガードとスイッチプレートの色が、カスタムショップ製に比べて濃い。ちなみにジャックプレートは金具でした。

どうも気になる・・・。ヘッドの大きさは変えられないとしても、せめて目立つピックガードとスイッチプレートは薄い色のモノに交換したいと思い、気長に楽器屋でちょこちょこ探し続け(多分)2年ほど、エスカッションも含めて淡い色のモノが見つかり、交換しました。

問題だったのはピックガード。「発見!」と思って買ったはいいものの、フロントピックアップ付近のネジ穴の位置が少しだけ違ってネジが通らない! 少し悩んだ挙句、これまでの穴をパテでふさぎ、キリを使って新しく穴をあけました。後悔はありません。

でも嬉しいことに、フロントとリアの距離が合わず、リアピックアップ付近で隙間が生じました。まさにベックと同じ!

これだけ手をかけて、思い入れはあるんですけど、実は人前で一回も弾いていないという、可哀想な放置プレイを続けています。特に、バンドでの立ち位置がもっぱらヴォーカル&ギターとなり、ギターソロはまず弾かず(弾けず)、手にするギターはアコギかテレキャスとなってしまった今、ライブで使う可能性はますます少なくなっています。もちろんこれを持って歌ってもいいんですけど・・・重いからなー。でも良いギターだし、どこかで必ず使いたいと思い続けています。

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TACOMA

2011-07-07 | 音楽

いきなり自分が持っていないギターの紹介で申し訳ないのですが、この梅雨時期、特にアコースティックギターのコンディションが気になりますので、いつかは欲しかったが現状ほぼ断念せざるを得ない「TACOMA」の話からはじめます。

23110tacomaem14clarge

この「Little Jumbo」シリーズがカッコ良くて、もう。

同時期に話題になった新興アコギメーカーとしてテイラーがありますけど、同系統であっても僕はタコマのほうがカッコいいと思ってました。2003年春号のアコースティックギターマガジンで特集が組まれてて(同時にシカオちゃんのB-25も紹介されているという贅沢な号)、いいなーなんて思い、高崎の新星堂で試奏させてもらったりもしてました。

ところが、TACOMAユーザーが増えるにつけ、「塗装がボディから浮き始めた!」という悪い評判をあちこちから聞くようになりました。修理対応に代理店もタコマ本社もてんやわんやになったようで。今でも「TACOMA 塗装」で検索するとエグい情報が出てきます。

 

「タコマでは、薄くて硬度の高いUV活性化溶剤が入ったポリエステルを使用している」

(アコースティックギターマガジン2003年春号から引用)

 

そもそも、タコマはギブソンやマーティンと違い、ラッカーではなくUV照射によるポリエステル塗装なんですよね。つまり硬い。硬いんだけど鳴りを阻害しないようにすごく薄く仕上げていたようです。

最初は「へぇー」と思っていただけだったのですが、ソリッドボディーのエレキならまだしも、サウンドホールからモロに湿気や気温差の影響を受けるアコースティック楽器には、薄くて硬い塗装は不向きだったということでしょうか? 特にこの日本では。

木の伸縮は、まだ日の経っていないラッカー塗装ならある程度許容範囲で、月日が流れラッカーが当初よりひけてくる頃にはクラックが入り、そのギターに渋みと貫禄を与え(るのだと勝手に思ってい)ます。ところが、TACOMAの場合は、伸縮に応じないほど硬くしかも通常のポリエステル塗装よりはるかに薄い塗装。木との間に不和が生じてしまうのも納得できる気がします。

でも、剥離はボディだけでなくヘッド部分もあるらしい。こうなると、そもそも接着力が弱すぎではないでしょうか。

 

こうしたドタバタを経て、テイラーに大きく水をあけられたタコマは、今ではフェンダーの傘下に入り、限られたシリーズしか生産しない状況に追い込まれました。何とも残念な話。

ところで、テイラーも同じような塗装なんでしょうか? ここは詳しくないのですが、木材のシーズニングも影響しているのでしょうか・・・。

 

その後、私が選んだのは「Gibson B-25」。もちろんシカオちゃんの影響もありますが、TACOMAが選択肢から消えてしまったという事実も背景にあったのです。

それでも欲しければ、中古を探し、はく離が見つかればリペアショップでラッカーにリフィニッシュさせてしまうということもありといえばありですが・・・今はOVATIONとGibsonで間に合ってしまったが故、少々の寂しさを感じつつも未練はあまりない、という状況です。

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Guinness World Records

2011-07-03 | 音楽

教則本の執筆やギターマガジンでの連載で、ギター好きにはその名がかなり知れ渡っている、ギタリストの加茂フミヨシさん。本人にこのブログのことは断りを入れてないんだけど、私は彼の高校時代の同級生なので、昔話を書いてみます。

その前に、先日のニコニコ動画でのギターオンラインレッスンがギネス記録になり、7月1日付で群馬県の地方紙である上毛新聞に加茂君を紹介する記事が掲載されたので、少しずつでもこの話題が広まって行けばいいなーと、否が応でもひいき目で見ているのであります。


加茂君と高校で初めて会ったとき、簡単に言うと、「洋楽の話が普通にできる」という共通性が付き合いのはじまりでした。最初は Bon Jovi、Europe等の当時流行のハードロック、そのうちマイケルとかワムとかバナナラマとか、ちょっと昔を振り返る80年代ポップス、その後はメタリカのリフを口ずさみ笑いながら興奮し、イングヴェイ、ヴァイの速弾きに憧れるギターオリエンテッドな方向に話題が変化していきました。

BonJoviがヘッドライナーのカウントダウンライブに一緒に行ったことも忘れられません。今の学生さんは実感がないかもしれませんけど、当時、東京ドームのカウントダウンといえば洋楽アーティストの祭典。そんな時代だったんです。

もともと加茂君はエレクトーンを弾いていて鍵盤が得意だったので、彼の家に行って当時フロッピーに入っていたMIDIファイルを再生して遊んだり、吹奏楽部でもないのに音楽室に入り浸ってピアノ弾いたりCD聞いたりしてました(先生ごめんなさい)。そんなこんなを繰り返しつつも、結局、当時は2人ともギターを弾いてなかったんです。

大学に行ってしばらく経ち、加茂君のギターの技術が急激に上昇していくことにビックリしました。相当練習してるな、と。会うのは年に1回か2回くらいになったものの、酒飲んで、イングヴェイとインペリテリの教則ビデオをみてピッキングの正確性を比較したり、メタリカのダウンピッキングを爆笑しながら分析したり、夜通し語ってましたね。いわゆる学生ならではの音楽談義・ギター談義ってやつです。

そして今、僕の暮らしに欠かせない雑誌「ギターマガジン」で、同級生が連載しているという事実。ギネス記録を達成した指導者としての力量。誇らしく感じるし、彼のギターに対する真摯な姿勢に敬意を払うことしきりです。

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Starting Point

2011-07-03 | 音楽

例えば、ギター選びにしても、ネットに書き込まれた皆さんの感想を読んで参考にしたり、興味のある音楽の紹介文を読ませてもらったり、調べ物としてだいぶ使わせていただいているホームページやブログ。

そろそろ自分の趣味趣向を紹介し、たとえ数は少なくとも、それを読んでいくばくか参考にしていただける方がいらっしゃれば、という思いでブログをはじめることにしました。

これまで私が散々調べて参考にさせていただいたことに対する恩返しの気持ちで、勝手に、雑駁に、時に詳細に、書き連ねようと思っています。

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