学生のころから、エレキギターの弦といえばアーニーボール。レギュラースリンキーをずっと使い続けていたんですが、どうしてもすぐ錆びてしまいます。アリアのフィンガーイーズをティッシュに吹き付けて弦をこすり、表面の鉄粉をとれば少しは長持ちしましたが、それでも1週間経てば・・・というより、何時間か汗かきながら弾き続ければその場でアウト。当時はそれがあたり前だったので、何をどうこうという話はなかったです。
で、エリクサーという、巻弦をコーティングした製品が評判いいらしいと聞いて、多分2001年くらいかな、半信半疑ながらエレアコに張ってみたら、プレーン弦はともかく、巻弦は全然錆びません。ノンコーティングの従来の弦の方が、貼りたての時のブライトさでは軍配が上がりますけど、どうしてどうして、耐久性を考えたらありがたい限り。
ノンコーティングの貼りたてほやほやを「100」とすると、エリクサーは、まぁ「85~95」。でもノンコーティングの「100」は、極端にいえば数時間で「50」くらいまで落ちるのに対し、エリクサーは「85~95」を何週間も保ち続けます。たまげたのなんのって。
そして、コーティングとは意味合いが違うけど、プレーン弦が錆びないように工夫された「anti-rust」シリーズがエレキ用で発売されて、試してみると、もう戻ることはできなくなっていました。
錆びない。とにかく錆びない。モノグサな私にちょうどいい。ピッキングした部分の巻弦コーティングがはがれて毛羽立ってきたら交換しますが、何カ月かはそのままでビクともしません。
こればっかりは自信を持って薦めたいです。ギター選びの相談にタマにのる時がありますが、相手の好みを確認した後で徹底的に下調べし、意向に沿うように助言をしますけど、「弦はなにがいい?」 と聞かれれば、「エリクサーです」と即答するより他ありません。
アーニーボールのコーティング弦も試したんですが、あのエナメル質になじめなかったのが残念。プレーン弦にコーティングしているみたいなので、手触りが違うんですよね。なんか、エナメル塗料でプラモデルを作っていた時のことを思い出してしまって。
ただ、「そもそも張りたての音が好きではない」という、少しくぐもった音が好きな人だっていますし、手に汗をあまりかかない人だっています。さらには、コーティング弦は「ピッキングの感触が変わってしまう」と感じる方もいるでしょう。
ここで私がエリクサーを褒めたたえたとしても、悪意を感じるほどボロクソにこき下ろす人だっているわけです。そこにどんな意図があるのか、調べたり想像したりしますが・・・でも結局、それぞれで試すのが一番です。
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