インターネットでウランとみられる放射性物質が売買されていた問題で、「日本原子力研究開発機構」(茨城県東海村)の鑑定結果が警視庁に通知された。捜査関係者への取材で明らかになった。正式に劣化ウランと天然ウランと鑑定された。同庁生活環境課は今後、原子力規制庁とも協議の上、原子炉等規制法違反容疑での立件に向け詰めの捜査に入る。
この問題は2017年11月に発覚した。オークションサイトの「ヤフオク!」に「ウラン99%」などとうたった物質が出品され、物質を押収した警視庁が原子力機構に鑑定を依頼。簡易鑑定では劣化ウランと天然の鉱石を精製したウラン精鉱(イエローケーキ)などの可能性が高いとの結果が出ていた。出品者の男性は任意の調べに入手先について「海外のサイトで購入した」と説明していた。
原子炉等規制法では許可を受けた事業者以外が劣化ウランなどの核燃料物質の譲渡を禁止しており、警視庁はオークションサイトでの売買が譲渡にあたる可能性があるとみて捜査を進める。
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/ネット売買品は「ウラン」-原子力機構が鑑定、警視庁に通知/ar-BBVpduU?ocid=spartanntp