The Society of Alternative Medicine from 1987/代替医療学会

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ORAL SEXによる性感染症

2016-11-25 09:58:37 | がん

11月25日から12月1日までの1週間は、「性の健康週間」。実は、先進国で性感染症が増加傾向にあるのは日本だけと言われる。その理由は正しい知識が広く浸透していないせいかもしれない。特に、アダルトビデオなどでお馴染みのオーラルセックス(口腔性交)は「妊娠の心配がない」と無防備な人も少なくない。性感染症を無症状のまま、広げてしまうリスクもある。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

● オーラルセックスで咽頭がん!?  米国有名俳優の話に脅威

  (おいおい、勘弁してくれよ)

 都内在住の会社員Sさん(40代)は、スマホを見ながらつぶやいた。2013年のことだ。

 配信されていたのはアメリカの俳優マイケル・ダグラスのニュース。

 マイケルは、映画『氷の微笑』『危険な情事』など過激なエロティックサスペンスで人気を博したと同時に、「セックス依存症」を告白したことでも知られる、"とんでもエロおじさん"だ。

 2010年にステージⅣの咽頭がんを患いながらも、無事生還を果たしたマイケルだったが、なんと自分ががんを発症した原因は「クンニ(クンニリングス)のし過ぎだった」と語っていた。

 自他共に認める大の酒好き、かつヘビースモーカーのマイケルに対して、英ガーディアン紙の記者が「がんを患ってみて、悪しき習慣を後悔していますか」と尋ねたところ、「後悔なんかしてないよ。咽頭がんになったのは、飲酒や喫煙のせいじゃないからね。このがんの主な発症原因はクンニによるHPV(ヒトパピローマウイルスという子宮頸部がんなどの原因になるウイルス)感染なんだから」とご機嫌で答えている。

 これにSさんは動揺した。

 というのも当時、SさんはステージⅣの咽頭がんと告知され、闘病中だったからだ。

 「喉頭がんの原因が、ヒトパピローマウイルスへの感染かもしれないという話は知っていました。でも、まだはっきりしたわけじゃない。喫煙や飲酒、声の出しすぎだって、関係していますよね。何より僕は、酒は飲むけど、毎日じゃない。タバコだって飲み屋に行った時にたまに吸う程度で、会社の健康診断では一度もひっかかったことがありません。それなのに、いきなりステージⅣ.その上、あのセックス依存症おやじと同じように、『クンニのし過ぎ』でがんになったなんて周囲から思われたら、恥ですよ。悲惨過ぎる」

 ごもっとも。

 Sさんのために補足しておくと、HPVには150以上のタイプが存在し、性交渉の経験がある男女なら誰でも持っている可能性がある。マイケルのようなセックス依存症でなくても、感染してしまうリスクは常にあるのだ。

 そしてHPVのなかには、がんの原因となるハイリスクなタイプもあり、その一部は、性器の内部にある細胞を好み、なかに侵入する性質があるため、主にセックスを介して感染し、がんを発症させてしまうこともある。ただし、HPVが原因で男性ががんを発症する頻度は、子宮頸がんの10分の1程度だ。

 その後、Sさんは幸いにも放射線治療が功を奏して、がんは完治。定期的に検査を受けながらも、元気に暮らしている。

 しかしながら、咽頭がんの治療後の5年生存率は、ステージⅣの場合約40%。命が危うくなったことへの恐怖から、飲酒、喫煙に加え、妻へのクンニといったオーラルセックス(口腔性交)も一切できなくなってしまった。

● 無症状のままうつしまくる オーラルセックスの危険性

 クンニやフェラ(フェラチオ)など、オーラルセックスでうつる病気には、がん以外にも次のような性感染症があり、厚生労働省はホームページで、「オーラルセックスにより性感染症に感染するということには2つの意味があります」と警鐘を鳴らしている。

 ◎オーラルセックスによる性感染症
 ・淋菌
 ・クラミジア
 ・ヘルペス
 ・梅毒トレポネーマ
 ・AIDSを起こすHIV

 特にオーラルセックスで、性器から口腔に感染した場合は無症状のことが多いので、自分が感染していることに気付かないままに、更に別の性交渉相手にオーラルセックスを介して性器に感染させてしまうことがあります。
 (オーラルセックス(口腔性交)による性感染症に関するQ&A 厚生労働省より)

 

無症状で気づかないまま、どんどん他の人たちにも感染を広めてしまうのは、相当恐ろしいことなのではないだろうか。

 まさに、オーラルセックス恐るべし、なのだが、この件に対する日本人の危機意識は呆れるほど低い。

 インターネットを使って8700人から回答を得たアンケート調査(北村邦夫:「日本人の性意識・性行動調査」、2011)によると、全体の49.5%(男性54.4%、女性42.7%)がオーラルセックスを行っており、その際、性感染症を予防するためにコンドームを使用していたのは、わずか17.2%。全体の82.8%(男性79.4%、女性87.9%)は、「まったく使わない」と答えている。

 また、別の調査によると、コンドームを使わない理由は、「口でなら妊娠しない」、「口でなら性病はうつらない」という思い込み、あるいは「ゴムをつけたままは気持ち悪い」という嗜好が大きいという。

 オーラルセックスは妊娠しないし、ゴムは確かに不味くて気持ち悪いが、性感染症は、たとえばフェラしただけでも、してもらっただけでもうつるということを覚えておこう。クンニも同じだ。

 感染症の専門医は、「先進国で性感染症が増加傾向にあるのは日本だけ。その理由は正しい知識が広く浸透していないせいかもしれない。日本性教育協会の調査によると、女子高校生の13%(男子高校生は6.7%)は、クラミジアに感染しているというデータがあるほか、性交渉の相手が多い人ほど、コンドームの使用率が少ないというデータもあります。10代女子の罹患率は世界トップクラス」と語る。

 女子高校生に限らず、日本人は老若男女総じて、「快楽のためなら、性感染症なんて怖くない。場合によっては死んでもいい」と思っているのだろうか。

 まさか、そんなはずはないと信じたい。

● キスでうつるがんも!?  ウイルスが関与する場合は要注意

 さて、日本人の性感染症に対する危機感が薄いのはわかったが、咽頭がんや子宮頸がんに対してはどうだろう。

 

これらのがんは性感染症ではないが、セックスを介してうつるという点では一緒だし、オーラルセックスとの関連性も深い。ヒトパピローマウイルスが直接ガンになるわけではないが、細胞の構成を変えることでがんを誘発する。

 だが、この、「うつるがんがある」という事実は、あまりはっきりと語られることはない。

 実際、行政のホームページを見ても、「がんがうつる」という表現は、がん患者への差別や偏見を広めることになるため、正確をとことん期す、というか注意深く避けられているように思う。

 例えば、千葉県のホームページでは、「がんはうつるのですか」という質問に対して、
「基本的にはがんは他人にはうつりません。(中略)しかしウイルスによって生じるがんがありこれらは例外となります。この発がん性のあるウイルスとしては、肝炎ウイルス(B型およびC型)、EB(エプスタイン・バー)ウイルス、ヒトパピローマウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルスがあり、それぞれ肝がん、B細胞リンパ腫、皮膚がん、子宮頚がん、T細胞白血病を引き起こす可能性があります。(中略)がんがうつるというよりもがんの原因となるウイルスに感染することがあるとお考えください」と、かなりまどろっこしい表現になっている。

 ちなみに、EBウイルスによる代表的な感染症には「伝染性単核球症」という風邪に似た病気があり、「唾液」によって感染することから、別名「キス症」とも呼ばれ、日本人の90%以上が感染経験を持ち、たいていが成人時にはすでに抗体を備えているとされている。そして、同ウイルスは咽頭がん、胃がんの発生に関係していることがわかっている。

 つまり、とっても極端な話、絶対がんになりたくなかったら、「セックスは必ずコンドームを使用し、オーラルセックスは厳禁、キスもやめておいたほうがいい」ということになってしまうのだ。

 性感染症も然り。

 人類が本能の赴くまま、自由に愛し合えた時代は、もう過去のものなのである。

 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161125-00109205-diamond-soci&p=1

 

オーラルセックス(口腔性交)による性感染症(厚労省)

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/qanda.html

 

性感染症とは 「性的接触によって感染する病気」 と定義され、STI(Sexually transmitted infection) 公益財団法人・性の健康医療財団

http://www.jfshm.org/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E4%BD%8F%E6%B0%91%E3%81%AE%E6%96%B9%E3%81%B8/%E4%B8%80%E8%88%AC%E3%81%AE%E6%96%B9%E3%81%B8/


CTとMRIの違い

2016-11-14 08:09:56 | がん

「CT」の画像検索結果「CT」の画像検索結果

「MRI」の画像検索結果

MRI

 

脳神経外科の診療に今やなくてはならない医療機器であるCTとMRI、どう違うかご存じでしょうか。よく「MRIの方が新しく、CTよりも優れている」ということを患者さんから耳にします。この考えは正しくありません。今回はCTとMRIの違いについての話をします。

 まず、CT。X線という放射線の一種を使用して脳の中の状況を把握する医療機器です。東日本大震災での原発事故以来、皆さんの放射能被曝(ひばく)に対する意識が高まっていますが、現在医療現場においても、病気の診断、治療を行っていく上で放射線はなくてはならないものとなっています。

 CTもそのひとつですが、CT撮影で被曝する量は、体の健康に影響が出る被曝量よりはるかに少なく、心配はいりません。検査時間も数分で終わり、一般的には脳の全体的な評価を素早く見るには有益な検査です。

 また、出血病変の検出や骨の情報などはMRIよりもむしろ優れており、脳出血を疑われる患者さんや、頭部打撲による頭蓋骨骨折などの外傷を調べるためにはCTが優先されます。

 脳の血管が詰まる脳梗塞では、CTで脳に変化が出てくるまで6時間程度かかります(MRIでは発症後まもなく検出できます)が、われわれが、詰まった血管を緊急に再開通させた方がよいかの判断は、CTでの変化の有無を1番重要視しています。

 次にMRI。これは放射線でなく磁力を使用して脳の中の情報を得る検査です。いろいろな条件を変えることにより、脳内のさまざまな情報が得られます。

 脳腫瘍の場合、この腫瘍が柔らかいものか硬いものかなど、その性状までも把握できます。また脳血管の動脈硬化の程度や、脳神経と脳血管の位置関係の把握にも有用です。脳梗塞かどうかの診断もMRIを撮影することでいち早く可能となります。

 ただし、撮影時間が30分程度必要でCTに比べて長く、安静を保てない人には不向きです。また先述したように磁力で撮影するので、体の中に金属が入っていると撮影ができなかったり、できたとしても画像がゆがみを生じて正しい診断ができなくなったりします。

 以上、簡単に説明しましたように、決してMRIの方が優れているわけではなく、それぞれ一長一短があり、われわれは、患者さんの訴えをより正確に描き出した画像を得られる方を選んでいます。

 

http://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E3%80%90%E8%84%B3%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8B%E3%80%91%EF%BD%83%EF%BD%94%E3%81%A8%EF%BD%8D%EF%BD%92%EF%BD%89-%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%9E%E3%82%8C%E4%B8%80%E9%95%B7%E4%B8%80%E7%9F%AD%E3%81%82%E3%82%8A/ar-AAkdVP2?li=AA4ZoD&ocid=spartanntp#page=2

 

MRIとCTスキャンの違いは何? | Colorda(カラーダ) - マーソ

https://www.mrso.jp/colorda/az/178/
 

コンピュータ断層撮影 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/コンピュータ断層撮影
 

CT - 東芝メディカルシステムズ株式会社

www.toshiba-medical.co.jp › トップページ › 商品情報
 

磁気共鳴画像(MRI)のホームページ

teleradiology.jp/MRI/
 

MRI:核磁気共鳴画像法 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/核磁気共鳴画像法
 

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2016-11-11 23:30:05 | 薬効

「がん悪液質」の画像検索結果「がん悪液質」の画像検索結果

女優の川島なお美さんが、胆管がんにより54歳の若さで亡くなった。心よりご冥福をお祈りしたい。

死の17日前の記者会見では、川島さんの「激ヤセ」に多くの人が驚いたことと思う。そして、わずか17日後に訃報が届いたことで、衝撃を受けた人も多かっただろう。

日本人の1/3ががんで亡くなる昨今、身近な人をがんでなくした人も多いと思う。そして、現在は健康である私を含めただれしもが、がんになる可能性がある。川島さんの死は、決して他人事ではない。

がんにかかると人が亡くなるということは、いわば常識だろう。しかし、亡くなり方は多様で、がんイコール死という単純なものではない。

私は病理医として、数百の病理解剖を経験してきた。がんがどのように人を死に至らしめるのか、日々考えている。

本稿では、その経験をふまえ、がんと死について考えてみたい。

1)「激ヤセ」は「がん悪液質」

あくまで報道からの推定だが、川島さんの「激ヤセ」は「がん悪液質」の可能性がある(追記:このほか、手術による影響で食欲が低下したことや、がんが肝臓に広がったことも影響を与えている可能性がある)。「がん悪液質」は多くのがん患者さんが経験する。私も、ほとんど皮下脂肪がなくなり、筋肉が少なくなった患者さんを多く解剖させていただいている。

「がん悪液質」の詳細はこちらなどをご覧頂きたいが、簡単に説明すると以下のようになる。

「がん悪液質」は、がん細胞が放出する物質と、がん細胞に反応して体が放出する物質、サイトカインが、筋肉や脂肪細胞、そして肝臓に働くことによって生じる。

がん細胞は正常細胞の4、5倍の糖(グルコース)を取り込みエネルギーにしているため、全身で糖が不足する。そこでがん細胞は物質を放出して、全身のたんぱく質(主に筋肉)や脂肪を分解させる。サイトカインも全身のたんぱく質、脂肪を分解する。たんぱく質、脂肪の分解産物を原料にして、肝臓で糖が作られるのだ。こうして、がんは患者さんの体からエネルギーを奪いながら増えていく。

サイトカインはこのほか、食欲低下や貧血を引き起こし、肝臓の働きなどを抑える作用も持つ。こうしてがん患者さんの体はやせ衰えていく。

「がん悪液質」によって全身の筋肉が細くなり、体の抵抗力が弱まる。体が衰弱することで、あるいは細菌やウイルスが感染するなどの「最後のひと押し」があることで、患者さんは死に至るのだ。

「がん悪液質」による衰弱によって、枯れるような安らかな亡くなり方をする高齢者がいる。こうした「さしたる苦痛なしに、あたかも天寿を全うしたようにヒトを死に導く、超高齢者のがん」を天寿がんと呼ぶ(石川雄一、北川知行 病理と臨床 2006 Vol 24 No.12 P1275)。

しかし、高齢者ならともかく、川島さんのような若い年齢のがん患者さんを救うために、「がん悪液質」に対する治療法の開発が強く望まれる。

2)がんが体を破壊する

がん細胞が体の重要な器官を破壊することも、死の原因になる。肺にがんが広がれば、呼吸ができなくなる。肝臓にがんが広がれば、「代謝」ができなくなり、体の中に毒がたまっていく。

まれな例ではあるが、食道がんや肺がんが心臓に達することもある。また、脳にできたがんが大きくなり、生命の維持に重要な脳の一部を頭の外側に押し出す(脳ヘルニア)こともある。ほかの臓器がまだ健康であったとしても、重要臓器が侵されれば死に至る。

逆に言えば、がんがいくら巨大になっても、生命の維持に重要な部分が保たれていれば生きていくことができる。私が経験した解剖でも、がんが全身に転移しながら長期間生存された方がいらっしゃった。

3)出血も死の原因

がんはもろい細胞で、少しの刺激で出血することがある。この出血が死の原因になることも多い。肝臓にがんが広がった場合、肝臓に血液が流れなくなることで、食道や肛門などの血管に血液が逆流し、「静脈瘤」を作ることがある。この「静脈瘤」が破裂して、大出血することも死の原因になる(追記:報道によれば川島さんは吐血されたとのことなので、出血が死の原因の可能性がある)。

4)がんそのものが死因でないことも

多くのがん患者さんを解剖させていただくと、広い意味ではがんによる死と言えるだろうが、がんそのものが死因ではなかったケースに遭遇することがある。抗がん剤の副作用で、がん以外の臓器にダメージが生じ、それが原因で亡くなる方もいる。無理に治療しなくても、「がん悪液質」による衰弱死のほうが、安かな亡くなり方だったかもしれないと思うこともある。しかし、それは結果論でしかないので、抗がん剤すべてが無意味という結論は暴論だと言えよう。

5)死を知らない社会

現代はいわば死から隔離された社会だと言えよう。多くの人が病院のベッドで亡くなり、死にゆく過程を間近で経験する機会は減っている。死が「ブラックボックス化」しているとも言える。芸能人の死が私達に衝撃を与えるのも、死が「非日常」だからだろう。

しかし、人は誰でも死ぬ。いくら死から目をそむけても、死は確実に近づいてくる。

充実した生をおくるためにも、死から目をそむけず、死に向き合うことが必要なのではないだろうか。

医療者は、患者さんの死に方を知ることで、死に対する苦痛を和らげる方法の開発や、死を少し先に伸ばす治療法の開発をすることができる。

そして、医療者でない人も、死に方を知れば、死に対する漠然とした不安が和らぐのではないか。がんになったらもう終わりだ、と極論するのではなく、どのような経過をたどり死に至るのかを知ることで、それぞれの段階でできることを見極め、死に備えることができる。

もちろん、死に方を知ったとしても、自分という存在が消滅することに対する恐怖は減らないかもしれない。けれど、決して逃れることのできない死と付き合っていくためにも、「死に方の科学」が今求められている。


http://bylines.news.yahoo.co.jp/enokieisuke/20150926-00049876/


診断や治療の限界も認識しながら医療をうまく利用する時代に入るべき

2016-11-10 11:29:08 | がん

患者さんは、そのようなことを意識することはほとんどないのに対し、医師のほうは日々直面していることに、「今日の医学の限界」という厳然たる事実があります。

前回(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161101-OYTET50032/)と前々回(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161024-OYTET50032/)のコラムは、そのことをテーマにしました。

医師免許を持つ日本で初めての実在の女性眼科医を扱った「高津川 日本初の女性眼科医 右田アサ」(青志社)は、私の処女小説です。その中で、登場人物にこんなことを言わせている場面があります。

「昔は治療をしても2、3割の人しか助からなかったから医者はすごく感謝された。今は7、8割は助かる医学になってきたから、うまくいかないと医者が非難される」

「2、3割」とか「7、8割」という数値はどこから? などと迫られると困るのですが、含意を理解してください。

上の数値を用いれば、我々医師は、2、3割は完全な“ブラックボックス”を持ちながら日々診療していることになります。

しかも、「治療して助かる」レベルをどこに置くかでその数字は大きく変動するものです。また、自然回復しただけ、重大な事態になることが避けられただけという「助かる」もあり、これらを専ら医学の恩恵だとは強弁できないでしょう。

特に眼科の病気には、視機能が低下して元通りに回復しない不可逆的なものも夥(おびただ)しくあり、医師がその病気の活動性や、進行の度合いをみて、「安定していて、具合よいですよ」と診断しても、本人にとっては、不自由さは一向に改善せず、少しも具合がよいことはないと感じているケースはいくらでもあります。

患者にとって、診断治療で機能回復することが最終目標になるのは当然ですから、医学的手段で回復させられない場合は、その現状を当事者に、十分理解できるように示し、医学の限界をも説明すべきなのです。そうしないと、生きるための次の一歩が見えてこないからです。

しかし、多くの医師には、医学は専門家に任せておけばいいのだという頭がありますから、通り一遍の説明しかしません。

そのことは、患者さんに聞くとよくわかります。

「担当の先生からは、どういう説明を受けましたか」

という私の質問に、

「大したことはない、薬を出しておくから…」

「放っておくと失明するから、点眼をしっかりつけなさい」

などと、子供だましのような説明しかされていない例をみかけます。

病名は何で、なぜ起こり、薬は何のためにいつまで使い、治療のゴールはどこにあるということについて、患者は知らされていないことが多いのです。

これでは、その人がセカンドオピニオンを求めて私の外来を受診しても、前医の見解を知ることはできません。

少しでも説明があるのはまだよい方で、何の説明もなかったとか、異変を訴えて受診したのに、正常だからもう来なくてよいと怒られたなど、患者の実感や求めとはかけ離れた対応をされていることもあります。

先生にお任せすればよいという時代はもう終わりにし、患者も自分の病状を理解し、診断や治療の限界も認識しながら医療をうまく利用する時代に入るべきだと、私は思います。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161108-00050047-yomidr-sctch


Baden Baden

2016-11-08 17:52:00 | がん

「バーデンバーデン」の画像検索結果「バーデンバーデン」の画像検索結果「バーデンバーデン」の画像検索結果

 というわけで、前回、高校時代からの憧れの地、ドイツの黒い森を初めて訪れた、という話を書きました。この黒い森への旅には、実は、「おまけ」がついていたのであります。しかも、かなり特大の「おまけ」が。私たち日本人は、自然に深く親しむ、という気持ちを持っているわけであります。

 そして、ここで、独断と偏見が入るのですが、その「自然に親しむ」という気持ちのど真ん中に、実は、「温泉」がある、という事実があるわけであります。

 ああ、温泉。たかが温泉、されど温泉。火山の噴火や、地震などの自然災害の多い日本ですが、それに伴う「うれしいこと」として、温泉がある。

 そして、日本人の中には、「温泉」をどう楽しむか、という文化においては、世界一だという自負があるわけであります。

 誰が何と言っても、温泉のことは、私たち日本人が一番良く知っている! これは、今日のようなグローバル化した世界においても、日本人の肌に染み付いている、いわば「DNA」だと言うことができるでしょう。 その日本人が、外国の温泉にどう向き合うか、ということは、グローバル化する時代における、実に深い命題の一つでしょう。 そう、そのような思いを込めて、私は向かったのです。世界有数の温泉地の一つと言われている、バーデン=バーデンへと。

温泉地中の温泉地 

 黒い森から、平野へと降りていったところにあるバーデン=バーデン。名前からして、いかにもやる気に満ちていそうな温泉地ではありませんか!なにしろ、ドイツ語で「入浴する」という意味のある「バーデン」を、二度も重ねているわけですから。 「入浴する、入浴する」って、二段重ね、そこまでしつこく言わなくてもいい、というくらいの、まさに温泉地中の温泉地なのであります。 かつては、英国のビクトリア女王や、作曲家のブラームス、そして作家のドストエフスキーなど、数多くの著名人が滞在したというバーデン=バーデン。しかし、そこに赴くに至って、「温泉大国」日本の私は、基本的に油断していたのです。 「まあ、入ってもいいし、入らなくてもいいな」くらいの気分でいたのです。<iframe id="google_ads_iframe_/51343015/yol/yomiDr/premiumrec_0__hidden__" title="" name="google_ads_iframe_/51343015/yol/yomiDr/premiumrec_0__hidden__" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" width="0" height="0"></iframe> 以前、やはり温泉で知られるハンガリーのブダペストを訪れた時も、温泉を見ても入る気がなぜか起こりませんでした。「どうせ、温水プールみたいなものなんだろう」と思っていたのです。

 そう、海外の温泉は、日本的な情緒のある温泉というよりは、「温水プール」である。そんな思い込みのようなものが、私の中にあったようなのです。 さっそく、バーデン=バーデンの街を歩きます。「なんか、立派な建物だけど、何に使うんだろう」と思いながら通り過ぎたところが、後に、実は温泉を飲ませる施設だと判明したり、やはり、日本の温泉街とは、勝手が違います。

 さて、問題の温泉場。二種類あって、「フリードリッヒの湯」は、基本全裸。みんなが「スッポンポン」で歩いているようです。私は、「それではリラックスできない!」と即座に拒否し、もうひとつの「カラカラの湯」の方に向かいました。

 「カラカラの湯」は、水着を着て入るようなのです。それって、やっぱり、温水プールでは……。

 古くからの歴史があるという「カラカラの湯」ですが、日本の感覚からすると、やはり、どうみても「温水プール」です。

 この時点でも、私は、「なんか、期待できないけど、温水プールにでも入ってみるか」程度の認識。売店で水着とタオルを買い、いざ、「カラカラの湯」へと向かいました。

 身体の中から何かがこみ上げてくる

 ここからは、写真撮影ができないので、言葉での報告となります。 結論として、いやあ、驚きました!

 見た目は、やはり「温水プール」。そこで、ドイツ人たちが、水着を着て、ぼんやりとリラックスしています。

 館内の温水プールは、ビニールのひらひらのような仕切りで外にも続いていて、いわば日本で言う「露天風呂」、実際には屋外温水プールへと至ります。そこでも、外気に触れながら、ドイツ人たちがくつろいでいます。 水温は、日本の温泉よりは低め。ぬるま湯程度の温度です。

 「やっぱり、これは、温水プールだよなあ」と思いながら歩いたり、座って空を見上げたりしているうちに、10分くらい経()った時でしょうか。そうです、「感じた」のです。

 水の力というか、肌が、なにかゾワゾワと刺激を受けている、そんな感じを。

 同時に、身体の中から、何か、泉のようにこんこんとこみ上げてくるものがありました。

 違う。単なる水じゃない! 

 この水には、何かが入っている!

 水を少し口に含んでみましたが、塩分を少し感じるだけで、わかりません。硫黄のようなものを感じることもありません。

 それでも、体中が、水から、何かを得ているということが、実感としてわかるのです。

 「なんじゃ、こりゃあ!」

 往年の名ドラマ、『太陽にほえろ!』のジーパン刑事、松田優作さんのセリフではありませんが、私は、バーデン=バーデンの「カラカラの湯」で、思わずそのように叫びたくなってしまったのです。

 いやあ、あれは、何だったのだろう?

 温泉を出た後の「お約束」のビールを飲みながら、私は、しみじみと振り返っていました。

 バーデン=バーデンの温泉には、確かに何かがある。

 日本の温泉とは違うけれども、そこには、身体を芯から元気にする、何らかの成分が入っている!

 すっかり「カラカラの湯」という「温水プール」の虜(とりこ)になってしまった私は、翌朝もまた出かけていって、ドイツ人たちといっしょに使って「はあ~」と溜()め息をついていました。

 いやあ、みなさん、世界は広いですねえ。温泉といっても、いろいろですねえ。

 ぜひ、機会があればお出かけください、バーデン=バーデン。あの水には、何か特別な力があります!

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151005-OYTEW62946/https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151005-OYTEW62946/


大腸癌の症状

2016-11-07 22:08:02 | がん

■症状がない怖さ

ただ、大腸がんには、特有の症状がないという特徴があります。つまり、症状が出た時には、ある程度進んだ状態のがんだということなので、ここが怖い点です。ですから、症状のないうちに見つけることが大事なのです。

そのためには検診を受けることが不可欠ですが、その前提で、検診以前に気付く初期症状をまとめてみました。

(1) 便に粘液や血が混じる

(2) 下痢や便秘が続く

(3) お腹(なか)にしこりがある

(4) “残便感”がある

(5) 便意はあるが出ない

痔でも出血はありますが、痔の出血は便の周りに付着します。便を出した後も、血液がぽたぽたと落ちます。血の色も、鮮血と呼ばれる赤い血がまじります。また、便をする際に痛みもあります。これらが痔の出血の典型的な症状です。

これに対し、大腸がんの場合の出血は、便に血がまじっても排便の時に痛みがなかったり、便と血液がまじって黒っぽく見えたりという特徴があります。黒っぽい血がまじっていたら、痔だと思っていても、検査を受けた方がいいと思います。

下痢や便秘が続くという意味は、それまで1日1回便が出ていたのに、下痢をしやすくなったとか、便秘になりやすくなったという便通の変化が起きた状態のことです。

お腹のしこりは、がんがある程度大きくなると、触って分かるほどのしこりを感じるということです。

 

大腸がんの種類には、肛門に近い左(図4では向かって右)の方にできる直腸がんやS状結腸がん、右の方にできる上行結腸がんや盲腸がんがあります。

右(図4では向かって左)の方にできる上行結腸がんや盲腸がんは、なかなか症状が出ません。便の中に血がまじっても、攪拌(かくはん))されてしまって血液が分かりにくいのです。

肛門に近い左(図4では向かって右)の方のがんは、しこりができるほど大きくなる前に、便に血がまじるとか、便通異常といった、他の症状が出るようになります。つまり、しこりを感じるのは、右の方にできるがんです。

(4)の“残便感”は、直腸がんの一つの特徴です。便がすっきり出ないため、便が残っているような感じがすることです。(5)の便意があるのに便が出ないというのも、直腸がんの症状としてあります。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151001-OYTEW52646/2/

 


便秘

2016-11-07 09:21:51 | 健康

「便秘」の画像検索結果

便秘を本当に治したいと決意したが、解決策がわからないまま5年が過ぎた。首まで吹き出物ができ、極度の冷え性と肩こり、睡眠障害、食欲不振などで、体調は最悪になっていた。「性格も暗くなったのが、自分でもわかりました」

 45歳目前の2011年春、テレビ番組の便秘解消企画が舞い込んだ。「わずかでも治る可能性があるのなら、その可能性にすがりつきたいと思いました」

 大学病院の便秘外来でレントゲン撮影をすると、腸に約4キロもの詰まり物があることがわかった。「苦労して産んだ息子より重たいのが、肛門から胃の手前まで。手術が必要な危険レベルに近かったそうです」

 末期の便秘症と診断された。便を肛門へ送り出すポンプのような働きをする、腸の収縮運動(ぜん動)が弱っていた。さらに、ストレスで、腸の健康に影響する自律神経のバランスが悪かったのが原因だった。

 処方されたのは、消化剤と整腸剤に、ガスを出す薬の三つだけ。主治医からの指示も、起き抜けに水を一気飲みする、決まった時間にトイレに行く、便器に座って体をひねる――など、簡単なことばかりだった。

 「強力な下剤でも使うのだろうと想像していたので、拍子抜けしました。先生は『頑張らなくていいですよ。忘れても気にしないで』と言ってくれたので」

 

便秘外来に通って間もなく、“奇跡”が起きた。数日たつと、小石みたいなのが2、3個。また数日後、少し塊が出て、次の数日後には山盛りが。2週間が過ぎた頃には、4キロの宿便が消えていた。

 「残便感のない爽快さを初めて味わい、柔らかくなったおなかをなでると、涙が出てきました」

 直ちに“美腸”作りを開始した。「腸内細菌の大好物の乳酸菌と食物繊維を、意識的にとるようにしました」。ヨーグルトのほか、納豆、キムチを冷蔵庫に常備。腸を刺激する運動も始めた。「出ても、出なくても、毎朝5分、便器に腰掛け、ロダンの『考える人』のポーズなどをとっています」。散歩気分で30分のウォーキングも続けている。

 顔中にあったブツブツが、いつの間にか消えていた。冷え性や、食欲不振なども改善された。周囲から、「よく笑い、性格も前より明るくなった」と言われた。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151015-OYTEW55254/?from=yh

 


魚油は朝食が効果的

2016-11-07 08:45:51 | 健康

「魚油」の画像検索結果

甘いジュースや菓子などに含まれる果糖を過剰に含む餌を食べているマウスに魚油を与える実験を行ったところ、夜行性のマウスが活動を始める時間帯に摂取した方が、血液と肝臓に含まれる中性脂肪が低くなることが分かった。人間だと、夕食より朝食の方が効果を期待できることになる。産業技術総合研究所とマルハニチロが6日までに発表した。

 イワシやサンマ、サバなどの魚油には、脂質代謝を改善するドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)が含まれる。研究チームは、糖分や脂質などの代謝が体内時計で制御されていることから、魚油の効果も摂取時間帯によって変わる可能性を検討した。

 果糖が多い餌に魚油を4%分混ぜ、活動開始時間帯を中心に与えた集団と、活動終了時間帯を中心に与えた集団について、2週間後に血液と肝臓を調べて比較した。1日当たりの魚油摂取量に差はなかったが、DHAやEPAの血中濃度は活動開始時間帯に摂取した集団の方が高く、血液と肝臓の中性脂肪が明確に減っていた。 

 研究チームは今後、中性脂肪が減る効果が朝夕で変わる詳細な仕組みの解明と人での実証に取り組む方針。今回の実験の詳細は12日から名古屋大で開かれる日本時間生物学会に報告される。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161106-00000041-jij-sctch


肺がんや胃がんの「抗がん剤」は患者の寿命を縮める

2016-11-05 18:44:02 | がん

「抗がん剤 副作用」の画像検索結果

 がんに罹れば、医師は十中八九、抗がん剤の使用を勧めてくる。ところが、がんのうち9割を占める“固形がん”では「抗がん剤に延命効果はない」と語るのは、近藤誠医師だ。

「固形がんとは、肺がんや胃がんのようにがん細胞が塊を作るタイプのがんです。専門家は抗がん剤が“効く”と主張しますが、この場合の“効く”とは、単に腫瘍のサイズが小さくなるというだけのこと。腫瘍が数ミリ程度になると“消えた”ことになりますが、1mmあたり100万個もあるがん細胞が消滅することはなく、小さくなった腫瘍は、いずれ再発する。抗がん剤で固形がんが治ったケースは、一つもありません」

 抗がん剤は、正常な細胞にもダメージを与える毒薬。そのため、腫瘍が小さくなっても患者の寿命はむしろ縮まるというのだ。

「抗がん剤による乳がん治療の有用性を報告する論文でさまざまな条件での患者の生存曲線のグラフがあるのに、抗がん剤を投与しなかった患者の生存曲線が載っていなかった。そこで私自身が、論文中のデータから全患者の生存曲線を作ったところ、結局、抗がん剤を投与しない患者のほうが生存率が高いことがわかったのです」(近藤氏)

 製薬会社が抗がん剤の臨床試験に介入してきた1980年代以降の論文には、適切なデータ処理をしていればできるはずがない不自然な曲線のグラフが平気で掲載されているという。

「それが当たり前になりすぎて、若い研究者たちは、不自然なグラフだということすらわからないようです」(同)

【近藤誠氏】
医師。慶応義塾大学医学部放射線科・元講師。現在、近藤誠がん研究所所長としてセカンドオピニオン外来を開設。著者に『「余命3ヵ月」のウソ

 
http://nikkan-spa.jp/719955
 

水素、トルマリンは疑似科学、ネット記事でっち上げの代物

2016-11-05 16:55:42 | 健康

老化防止や睡眠改善の効果があると話題の一方で、もっともらしく科学を装った疑似科学との噂も絶えない「水素水」。一体、どんな人がハマっているのか。過去の疑似科学とされるものも含め、愛用者の傾向を調査した――。

疑似科学の信者たちに科学者の見解をぶつけてみた!


 疑似科学のなかでも、とりわけ美や健康を謳ったものに人はハマりやすい。そんな人たちに科学者の見解をぶつけたらどうなるのか。体の痛みを緩和させるトルマリンネックレスの愛用者だという吉田由美さん(仮名・62歳)。まずそのハマりっぷりを紹介したい。

「10年前、パート先の同僚から肩コリに効くと勧められ、近所のデパートで同じものを購入しました。『とても良い』と言われたのを信じて今でも使い続けています。はっきりと実感できたわけではありませんが、肩コリの症状は緩和された気がします。石の色も綺麗なので、洋服に合わせてファッション感覚で身に着けています」

 また、吉田さんは彼女の家族にもトルマリンを勧めているという。

「今年で94歳の母は関節痛に効くと、入浴後にトルマリン軟膏を腰や脚に塗っています。また、自営でパソコン業務の多い夫はパソコンが発する有害な電磁波をカットできると、部屋にトルマリン石を置いています。『頭痛が軽くなった』と喜んでいますね」

 そう語る吉田さんだが、疑似科学に詳しい明治大学の石川幹人教授は「トルマリンは肩コリや電磁波予防などに効果があると謳われていますが、疑似科学です。おそらく一度、効果があると思ったものに対し、何か調子が良くなったときはすべてこれのおかげだと思い込んでしまう『確証バイアス』だと思われます」と断言。この見解を由美さん本人に聞いてみた。

「気分的なものだから別にいいんですよ。でも、『まったく効かない』という人たちには政治的な裏を感じますね」

 

何が政治的かは不明だが、トルマリン輸入にはこんなエピソードがある。ある研究者が明かす。

「もともとブラジルで買った鉱山で取れた売れないクズ石のトルマリンを輸入業者が『健康効果がある』と謳って売り出したんですよ」

そもそも最初から完全にデタラメな代物だったようだ。

http://nikkan-spa.jp/1135406/2


マクロビ(菜食主義)で、動物性タンパク質不足で将来は寝たきりに

2016-11-05 16:50:08 | 健康

 ハリウッドセレブや成功者に続けと言わんばかりに、巷には意味不明な横文字の健康法が溢れる昨今。そうした「意識高い系」健康法にハマる健康オタクたちに残念なお知らせを発表する。

動物性タンパク質不足で将来は寝たきりに


 マクロビオティックの語源は古代ギリシャ語の「マクロビオス」(偉大な生命)だが、考案者は何と日本人。「玄米菜食主義」を意味し、ハリウッドスターの実践者が増えたことから世界的に広まった健康法だ。一見すると体によい感じがするのだが、おおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎氏いわく「残念ながら医学的根拠はまったくなし。肥満気味の人が減量目的で一定期間実践すると多少よいかもしれないが、間違っても成長期の子供に強要してはダメ。発達障害などを生じるケースも起こっているのです」という。

 また池谷医院院長の池谷敏郎氏は、極端なマクロビにハマり、肉や魚を食べない菜食主義を実践している患者を何人も診察してきたが、皮膚の状態が悪く、老け込んで覇気のない人ばかりだったと言う。

「アジア人と欧米人の腸内環境は異なるので、北半球の人は北半球のものを、南半球の人は南半球のものを食べるべきという、いわゆる地消地産的なマクロビオティックの考え方には一理あります。ただ、それと極端な菜食主義とはまったく別物。動物性タンパク質が不足すると、筋肉や抵抗力が不足して、血管が脆くなる、老後の寝たきりの原因になるなど、さまざまな健康被害が考えられます」

★医学的根拠はなし。子供は発達障害、大人は将来寝たきりに


http://nikkan-spa.jp/1150921



酵素は摂取した栄養素を消化吸収する手助け

2016-11-05 16:46:29 | 健康

ハリウッドセレブや成功者に続けと言わんばかりに、巷には意味不明な横文字の健康法が溢れる昨今。そうした「意識高い系」健康法にハマる健康オタクたちに残念なお知らせを発表する。

◆セレブのゴリ押しに騙されることなかれ

 「生酵素が体にいい」、「酵素でダイエットできる」……どちらも100%インチキであると言い切るのはおおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎氏。

「酵素は体内のタンパク質のさまざまな働きを助け、科学で言えば触媒の役割を果たしています。酵素はタンパク質からできていますが、体内で最終的にはアミノ酸に分解され、そのアミノ酸を利用して必要なタンパク質をつくります。従って、ただ単に酵素を摂取したからといって、もとの酵素がつくられるとは限らないのです」

 ミランダ・カーや藤原紀香など、セレブや芸能人には酵素愛好家が多数いるのだが……。

「酵素を食べても健康にはなりません。ただ、摂取した栄養素を消化吸収する手助けにはなります。そのため、まず食べ物を選ばないと意味がありません。タンパク質、あとはビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取することのサポートとするべきです」(池谷医院院長の池谷敏郎氏)

●酵素は栄養素の触媒にすぎず、単体摂取はまったく意味がない

 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161105-01150923-sspa-soci


食事の取り方

2016-11-04 23:43:34 | 健康

「痩せるにはいつ食べるべきか」という定説や、ルールのような通説が巷にはたくさんありますが、それは何の役にも立ちません。「栄養たっぷりの朝食を食べ、他の食事は軽めに」とか「数時間おきに軽めの食事を」というような"いつ食べるか"に関するルールのようなものは、思ったほど重要ではないのです。効果があったとしても、それはあなたが思っている理由ではないでしょう。


通説:朝起きたら栄養のある朝食を食べる



朝食を食べるのは当たり前のことです。朝食は"1日のうちで一番大事な食事"でもありません。少なくとも誰にとってもそうではありません。長年にわたって、その日1日を食べ過ぎずに済むから、代謝が良くなるからなどさまざまな理由で、朝ご飯を食べた方がいいと言われてきました。

しかし、朝食に関する研究の大半が偏っています。アメリカの臨床栄養学ジャーナルに載っていた研究によると、朝食を抜くと体重が増えるという研究の大半は、明らかに無理矢理その相関関係を証明しようとしたものでした。

同じように、子どもや学生が朝食を抜くと体重が増えやすいというのも、説得力があるように語られていますが、朝食自体というより、子どもが家で十分に食べているかという学校の朝食プログラムに焦点を当てたものです。

個人的には、朝食は食べたり、食べなかったりします。朝食を食べるか、食べないかというのは、何を食べるか、どれくらい食べるか、他のライフスタイルでどのような選択をするかよりも重要ではありません。結局、朝食を食べる理由は人それぞれですが、朝食を食べるか食べないかだけで、突然痩せるというようなことはありません。


通説:2〜3時間おきに軽めの食事をした方がいい



昔、きっちりと量って分けたお弁当箱で、毎日6回食事をする人と働いていたことがあります。数時間おきに冷蔵庫に直行して、5分間の至福のひとときを味わっていました。「代謝を上げ続けるのだ」とその人は言っていました。しかし、その根本からして間違っています。

少量の食事を何度しても代謝は上がりません。人によっては、食べれば食べるほど、空腹感を感じやすくなり、最終的には食べ過ぎてしまうこともあります。一日の中で何度も食べることを楽しみにすると、人によっては、特にダイエットがなかなかできない人には、心理的に良いことかもしれません。仕事中に長時間空腹に耐えなくて済みます。それに、血糖値の管理のように、頻繁に食べることも、食べないようにすることも、どちらも健康上の理由があります。

イギリスの栄養学ジャーナルに載っていた研究では、1回でしっかり食べても、3回、7回と少しずつ分けても、体が同量のカロリーを消化するのは変わりがないと指摘しています。基本的に、食事を頻繁に摂るのは、食欲をコントロールしたり意識的に食事をしたりするのには良いので、何度も摂った方がいいのであれば、そうすればいいです。


通説:運動後すぐに何か食べた方がいい



ウェイトトレーニングをする人たちの間では有名な通説で、トレーニング後45〜60分以内にプロテイン飲料や炭水化物を摂らなければ、せっかくの運動が台無しになってしまうというようなものがあります。せっかくの努力を無駄にしたい人はいませんから、大事なものを失いたくないという恐怖心が、念の為に運動後に栄養補給をしておこうと続いてきたのでしょう。

スポーツ栄養学の国際ジャーナルに載っていた調査によると、ほとんどの人は、栄養のあるもの(炭水化物とタンパク質が両方含まれているのが理想的)を、ある程度時間が経っていれば、運動後に食べてもそこまで問題はないとありました。運動後60分以内に適切な食事ができなかったとしても、インターネット上でまことしやかにささやかれているように、筋肉がしぼんてしまうようなことはありません。

同じ日に別の激しい運動をする場合のみ、運動後すぐに食べないことで影響があります。そうでなければ別に大丈夫です。「Born Fitness」のインタビューで、運動前に何か食べてしまっていたら、回復力のために、次に食べるのはそこから6時間以内がいいと研究者は言っています。直後に食べる必要はありませんが、運動が終わって大好物を食べようと思うのは間違いなく良いモチベーションになるので、ぜひとも好きに食べてください。しかし、スポーツジムでの努力を最大限に生かしたいのであれば、その日は十分なタンパク質と栄養と、そして十分な睡眠を取ることを意識する方が大事です。


通説:寝る前の数時間は食べてはいけない



午後6〜8時以降は食べてはいけない、というアドバイスをおそらく聞いたことがあるでしょう。さもないと、摂取したすべてのカロリーが自動的に脂肪となって蓄えられるので太るというものです。この手のダイエットに関する基本原則のような通説のほとんどは、食習慣を規制するための儀式にすぎません。

夜食を食べる人の多くは、アイスクリームやピザ、クッキーやど、高カロリーのものを食べることが多く、それが体重増につながるからです。決められた時間よりも後に食べてはいけないと言うことで、単に摂取カロリー全体をコントロールし、自己破壊的な習慣を避けるためです。

つまり、このアドバイスは、胃食道逆流症(逆流性食道炎)のような消化に問題がある人には意味があります。その場合は、寝る数時間前は何も食べない方がいいです。食べると消化不良や胸焼けなどが悪化します。


結局のところ、このような通説はどれもダイエットの一環として機能しますが、ダイエットのカリスマのような人が雑誌で語っている理由とは関係ありません。ほとんどの場合、食習慣を儀式化することで、空腹や飢餓感をコントロールしているのです。

しかし、誰にでも魔法のように効く保証はありません。だからこそ、通説が効果があるのかどうかを検証した方がいいのです。痩せてサイズダウンしたいのであれば、摂取カロリーを抑えて、自分の食習慣を見直すことが大事だと覚えておいてください。"いつ食べるか"は思っている以上に影響が小さいです。

https://www.msn.com/ja-jp/health/other/%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E7%97%A9%E3%81%9B%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%AA%E3%82%89%E3%80%8C%E3%81%84%E3%81%A4%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%80%8D%E3%81%AF%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84/ar-AAjQB3Z#page=2

 


肺がん たばこで遺伝子の突然変異が大量に

2016-11-04 23:18:42 | がん

たばこと肺がんとの関係について、国内の研究チームが、たばこを吸うことで遺伝子の「突然変異」が肺で大量に起こり、肺がんになりやすくなることを明らかにした。

ヒトの遺伝子は、たばこや紫外線などの影響で「突然変異」することがあり、こうした「変異」が蓄積されて増えると、正常な細胞が、がんになると考えられている。

今回、国立がん研究センターなどが、喫煙者と喫煙しない人、喫煙歴がわからない人あわせて約5200人について、がんに関連した遺伝子の「突然変異」があるかどうかを調べたところ、たばこを吸う人は吸わない人に比べ、明らかに「突然変異」の数が多かったという。

特に、たばこを吸うと肺で遺伝子の突然変異が大量に起こることがわかり、1年間、毎日1箱のたばこを吸う場合には、肺で遺伝子が「突然変異」する数は平均150個と推計された。つまり、たばこの成分が肺で大量の遺伝子の変異を引き起こし、肺がんになりやすいことが、実証された形。

肺がんの次に遺伝子の変異が多くみられたのは、気管につながる「喉頭」で97個、食道につながる「咽頭」では39個で、喫煙者がこれらのがんにもなりやすいことも裏付けられた。

また、遺伝子の変異にはさまざまな種類があるが、肺がんや喉頭がんに関連する遺伝子の「変異」は、たばこの成分が直接引き起こす一方、ぼうこうがんや食道がんなどに関連する遺伝子「変異」は、たばこの成分が間接的に「変異」を誘発しているとみられることもわかった。

がん研究センターは、今回の研究で肺がんをはじめ、いろいろながんを予防するために、「禁煙の重要性が強調された」と説明している。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20161104-00000010-nnn-soci


栄養ドリンク

2016-11-03 13:17:05 | 健康

米フロリダ(Florida)州で毎日4~5本の栄養ドリンクを3週間飲み続けた男性(50)が重度の肝機能障害で入院した症例について、通常は無害な成分の過剰摂取が原因だった可能性があるとするケースレポート(症例報告)が1日、英医学誌サイトで発表された。

 建設労働者の男性は、入院する2週間ほど前から腹痛に始まり吐き気や嘔吐(おうと)などの体調不良が続いていた。当初は風邪だと思っていたが、尿の色が濃くなり、肌と白目が黄色くなったため不安になったという。

 英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)の症例報告データベース「BMJ Case Reports」に掲載されたケースレポートによると、男性の食生活や習慣における最近の変化は「一般的な栄養ドリンク」を1日に4~5本飲み始めたことだけだった。

 診察の結果、男性は肝臓に重度の炎症を起こしていて肝機能障害の恐れがあることがわかった。これらの症状について、研究チームは栄養ドリンクの過剰摂取が原因ではないかと指摘している。

 レポートによると男性は3週間、1日当たり約160~200ミリグラムのナイアシン(ビタミンB3)を毎日摂取していた。毒性反応を引き起こす可能性がある値を下回ってはいるが、同様の症例は過去にもあったという。

 BMJによれば、ナイアシンが体内に過剰に蓄積されると肝機能などに悪影響をおよぼすことがあるが、男性が飲んでいた栄養ドリンク1本あたりのナイアシン含有量は1日の奨励摂取量の約2倍となる40ミリグラムだった。

 男性は入院から3日目に症状が消え、6日目に退院したが、その際にナイアシンが含まれる食品を一切摂取しないよう指示された。

 研究チームは、この男性の場合は栄養ドリンクと症状の関連性は単なる偶然だった可能性もあるとする一方で、今後への警鐘になり得るとし「今回の症例および過去の報告を鑑みたうえで、肝障害のある患者がナイアシンを含有する栄養ドリンクを摂取する際には注意を払うことを推奨する」とまとめた。

 男性にはC型肝炎ウイルスの感染歴があったが、研究チームは年月が経ちすぎているとして今回の症例の原因からは除外している。

http://www.afpbb.com/articles/-/3106589?cx_tag=pc_rankday&cx_position=4#cxrecs_s