The Society of Alternative Medicine from 1987/代替医療学会

Structured Micronutrient:US PAT/TH FDA(Med), JP FDA(Food)

潔癖症で、微生物多様性を無くし、がん発症へ

2019-04-22 11:09:24 | がん

単なる“綺麗好き“と思われがちな「潔癖症」。人によって感じ方はまちまちだが、汚いものが目につき、その汚れに自分が汚染されたと思い込み、きれいにしなければという衝動に駆られてしまう。「ちょっと我慢すればいいだけじゃん」「過剰反応しすぎでしょ!」など、我慢すれば抑えられるもので、単なる本人のわがままとだ捉えている人も多いかもしれないが、当事者やその家族が厳しい生活を送っているケースも存在する。

 「外に出るために2時間シャワーして、帰ってきて、また2時間シャワーしてという感じで、それが面倒で外に出られなかった」。


 地面の汚れが気になり、それを避けて歩くうち、外出もままならなくなったと話すのが大阪在住の上田さん(29)だ。テレビの周りの埃が気になりだしたのを機に、部屋中の汚れを解消したいと思うようになったという。「洗濯しても汚れが落ちないような服は捨てちゃったり、売っちゃったりっていうのを繰り返してきた。“あれ?手が汚いんじゃないかな“というふうに思ってしまい、何度も洗い直すことを繰り返していた」。

 友人にも理解されにくく、一人で悩み、苦しんだ。「人生、楽しくないんじゃないかっていうふうに思い詰めてしまった」。

 
■トイレットペーパーを引き出す音が家中に…

 中学1年生の頃に症状が出始めた高校1年生のBさん。「自分のおしっことかうんちがすごく怖くて、拭いても汚い感じがして、いっぱい拭いてしまったり」。なぜそう思い始めたのかは自分でもわからず、ただ自らを汚いと思い込み、何時間もトイレに籠もった。

 母親は「拭く時の1回の量もおびただしく、引き出す音が家中に響き、その音でお兄ちゃんと私は半分ノイローゼになってしまうくらいだった。普通におしっこしただけなのに、トイレットペーパー1~2ロール使い切らないときれいになった気がしないようだ」と証言する。

 当初、母親はBさんの娘の症状を正しく把握することができず、潔癖症との診断を受けて初めて理解したという。「誰も笑わなくなったし、地獄を絵に描いたようだった。日々この子と一緒にどうやったら死ねるかなっていうのを考えた。つらいの一言だった」と振り返った。

紗倉まなも「実は小学生の頃、母親がすごく心配性で、少しでも菌のありそうなものには触れさせないようにしていた。そのせいか潔癖症になり、鳥の糞が跳ね返って自分に飛んできちゃってるかもしれないと心配になったり、入念に手を洗ったり、親に“これは大丈夫“かといちいち聞いたりしていた」と明かした。

 原井クリニックの原井宏明院長(精神科医、専門行動療法士)は、治すかどうかはその人の価値観次第だが、トイレットペーパーの長さが一般の人の3倍、手洗いの回数や時間が3倍、シャワーやお風呂にかかる時間が3倍、水道代が一般家庭の3倍というのを目安として、強迫性障害としての潔癖症の疑いがある」とした上で、「Bさんのケースは自分の汚れが周りに広がる“加害恐怖“だ。嫌悪感もあるが、むしろ罪悪感でがある。自分が汚して家族を病気にさせてはいけないと思い、潔癖になってしまう。結果として家族を苦しめている」と話す。

 
■学業完璧主義から、手洗い完璧主義に…

 「完璧主義な性格だった」という松浦文香さんは、小学校の中学年の頃に「1番にならなければ」とのプレッシャーから不登校になり、「汚いものを触りたくない」とも思うようになったという。「ちょっと汚れただけでも洗いたくなってしまった。あとはお風呂に入る時間もだんだん長くなり、最終的にシャワーを浴びて体を洗うだけで1時間かかるようになった」。

 高学年で強迫性障害(潔癖症)と診断され、中学生のときには小児専門の精神病棟に入院、症状は重くなっていった。「学校にも通えず、家から出られなくなったので、孤独だった。普通に学校に行きたいと思い、いい人生を歩もうと頑張れば頑張るほど手を洗う時間が長くなっていった」。

 原井医師は松浦さんのケースについて「“手洗い完璧主義“と解釈してもらうとわかる。人並みでは満足できず、ここまでやれば大丈夫“という客観的な基準もない。例えば高所恐怖であるとか対人恐怖の人はその場から逃げるが、強迫性障害はその場で逃げず、“後で洗えばいい“というところがあるので、人前では表に出ず、普通に振る舞えうことができる。駅のトイレで2時間洗うことはないが、家では2時間洗ってしまう。そういう二面性も、家族や周りに理解してもらえない理由の一つだ」と説明した。


 その後、原井医師のもとで3日間の集団集中治療を受け、快方に向かった松浦さん。あえて嫌なものに触れたり、他の当事者から、様々な価値観があることを教わったという。さらに学校に通うようになり、友達に会い、勉強も頑張りたいと思ううち、自然と手洗いやお風呂の時間が短くなったという。症状が回復した現在は、原井医師のクリニックで勤務する。「あるところで自分が完璧な人生を歩んでいないことに諦めがついた。せめて高校を卒業しようと思い立った。今は生活に支障があることは全くないが、気になることはある。その時には先生がおっしゃったようなことを心がけるようにしている」。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190422-00010003-abema-soci&p=2

 

 

 


微生物多様性が欠落した環境で癌が多発する

2019-04-12 22:01:43 | がん

自然派の食材を無店舗、宅配で供給することで知られる生活クラブ生協では、「生活クラブの学校」で啓蒙活動を行っています。2018年度は~地球とからだにやさしい~をテーマに「いのちと水の連続講座」を開講しました。10月の第4回では『「香りブーム」の裏で今何が?!~深刻化する「香害」~』と題した講座が開かれました。その中では、「その香り、必要ですか?」という問いを通して、柔軟剤や芳香剤で化学物質過敏症になる人の実態を紹介し、化学物質に頼らない、ナチュラルな暮らしを提案し、いのちを守り育む生活知識を学ぼうと呼びかけました。

■自然の臭いに敏感になりすぎた現代人/不要なものを製造するメーカー

 現代の生活は、近代化が進むにつれ便利で過ごしやすい環境が整ってきました。今では未舗装の道路はほとんど見かけませんし、街にはありとあらゆる人工的なインフラが整っています。どの家にもエアコンがあり、快適な生活環境が整っています。自家用車を所有する人であれば、暑い日も寒い日も車の快適な環境で移動して、買い物をしたり旅行をしたりすることができます。一昔前では信じられないような生活環境で現代人は暮らしています。

 しかし、気づけば「自然」と縁遠い生活をしているのも現代人です。都会生活ではもちろんですが、自然があるはずの地方でも同じようなことが起きています。

 この近代的、人工的な生活環境で失ったものの一つが、自然のニオイです。自然界には良いニオイもあれば、嫌なニオイもあります。この自然のニオイから離れた無臭環境に現代人は生活しています。そのため、最近の子供たちは極端にニオイに敏感で、小学校などでは学校で大便ができない子供が増えているといいます。トイレで大便をすると、同級生にからかわれたり、「臭い!」と言われて、いじめの対象になったりするからです。

 人間は生きていれば必ず生理的なニオイというものが出ます。誰でも便をしますし、おならもします。汗もかきますし、何らかの事情で数日お風呂に入らなければ、体臭もでます。どんな人でも、歯を磨かなかったり緊張をしたり体調が悪かったりすると、口臭が出ます。しかし無臭化社会に生活する現代人は、この生理的ニオイでさえ許容することができません。ここにつけ込んで、メーカーは口臭や体臭、生活環境のニオイをクローズアップし、対策商品の市場拡大を狙います。トイレのニオイ、部屋のニオイ、靴のニオイ、洋服のニオイの対策商品が世の中にあふれています

様々なタイプの消臭製品がありますが、大きく分けて2種類の製品群があります。一つは活性炭で吸着したり、ニオイ分子を化学的に中和したりするものです。もう一つは人工の比較的強いニオイで、嫌なニオイを隠してしまう製品です。この両方の機能を持った製品もあります。

 前述の生活クラブ生協で問題にしているのは、「隠す」タイプのものです。現代生活では生活環境にこれらの人工的な香りが溢れています。トイレの芳香剤、お風呂の入浴剤、様々なトイレタリー製品、洗濯石鹸に柔軟剤、キッチンの中性洗剤、車の芳香剤などなど、数えきれないほどの人工的な香りに囲まれて現代人は生活しています。

 ■人工的な香りや味に囲まれて育つ子供たち/中性洗剤や、シャンプーががんを発生

過日、驚くべき事実がNHKテレビの特集で放映されました。ある調査では、ほとんどの小学生が安価な人工的なバラの香りの芳香剤を「いい匂い」と言ったのに対して、本物のバラの香りを「臭い!」と言ったというのです。現代の子供たちは、生まれた時から人工の香りに包まれて育ち、自分の生活環境にあった人工の香りを良い匂いと感じるように刷り込まれ、めったに嗅ぐことのない本物の花の香りを臭いと感じるように育ってしまったのです。

 人工的で安価な香りは非常にシンプルな化学物質の組み合わせでできていますが、天然のニオイは数えきれないほどの匂い物質が複雑に絡み合って、独特の匂いを構成しています。それだけに自然の香りは奥深いのです。茶道、華道にならんで香道というものがあります。天然のお香の匂いの奥深さを知る感性を磨くものですが、この香りが天然の奥深さを持つからこそ成り立つ「道」です。

 同じことが味覚にもいえるかもしれません。少し前までだしというのは天然のものでした。わざわざ「天然だし」とうたわなくても、だしは天然にきまっていました。私の子供のころの味噌汁のだしは、母が毎朝削る鰹節と煮干しでしたが、いまではそれらは高価な「茅○屋のだし」となり、科学的なアミノ酸系香味料が世の中に溢れています。

 天然だしの風采をしたものがスーパーの棚に並んでいますが、よく見ると天然だしエキスにアミノ酸を添加したものばかりです。表示の順番が天然だしエキス、アミノ酸の順番なので、ほとんどが天然だしと騙されやすいですが、化学物質のアミノ酸の味の強さは強烈ですから、実はほとんどアミノ酸の味になっています。そうでなければあんなに安い値段で棚に並ぶわけがないのです。

 前述の香りと同じように、現代の子供は生まれた時からアミノ酸の味で育ち、それが美味しいと刷り込まれて育ってきました。そして今ではアミノ酸の味の強いものを美味しいと感じ、天然のものやだしを物足らない、不味いと感じてしまっているのです。これで本当に良いのでしょうか?日本食が世界文化遺産に登録されたことが話題になり、 世界的な日本食ブームが起こっています。しかしその足元で、日本人の味覚が崩壊し始めているのです。

 生活クラブ生協では、人工的な化学物質がもたらす健康被害にフォーカスしていたようですが、便利さの裏側で薄っぺらな人工の香りや味を好む現代人の生活文化の中で、人々は本当に豊かな生活と人生を送れるのでしょうか? そこには、殺伐とした世界しか待っていないような気がしてなりません。

 

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/【snsで話題】崩壊する日本人の“感覚”。柔軟剤や芳香剤による「香害」の深刻さ/ar-BBVRMyw?li=BBfTvMA&ocid=spartanntp#page=2

 


がん標準療法を拒否すると自己責任だと見捨てる医療は根源が失われている

2019-04-05 16:09:46 | がん

がんの標準療法も似たようなものだ。抗がん剤治療を拒否する患者さんが少なくないにもかかわらず、これらの患者さんは自己責任だとして見捨てることが正しいと信じて疑わない医師がいる。これだけ色々な可能性があるにもかかわらず、標準が最善でそれを超えるものがないと思えることが不思議だ。診療拒否まがいのことが普通であるような医療は、医療における根源が失われているのではと考え込んでしまう。

医療は劇的に変わろうとしている。がん医療は、ゲノム、免疫療法と人工知能をキーワードに革命的な変化を起こしつつある。


中村祐輔の「これでいいのか日本の医療」

http://yusukenakamura.hatenablog.com/


がん治療薬の研究開発

https://www.oncotherapy.co.jp/research-development/highly-effective-new-anti-cancer-drug/


中村祐輔

https://ja.wikipedia.org/wiki/中村祐輔


アメリカでは認可が始まった「夢の治療薬」、日本では未承認の怪しげな高額療法・・・いったいはどちらが本当か(上昌広(東京大学医科学研究所特任教授))

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/34333?page=2


ノーベル賞に最も近い医師 中村祐輔 人類ががんを克服するとき(FRIDAY DIGITAL)

https://friday.kodansha.co.jp/article/9593

「自分とさほど変わらない若いがん患者を看取ったことで、発症年齢の低い遺伝的要素の大きいがんに対して関心が高まっていきました。なぜ患者によってがんの進行の速さが違うのか。なぜ抗がん剤の効き方に個人差があるのか。そもそもがんはどのように発生するのか。その鍵は遺伝子にあるのではないかと思うようになったある日、遺伝性大腸がんの論文が目に止まったんです。その研究に加わりたいと、執筆者であるユタ大学のレイ・ホワイト教授に手紙を出した。それが研究者としての出発点です」



皮膚の老化

2019-04-05 13:37:25 | 健康

皮膚の若さが維持され、やがて老化する仕組みをマウスの実験で解明したと、東京医科歯科大西村栄美教授らが3日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。


 表皮の幹細胞が真皮との間にある基底膜で競り合い、質の高い幹細胞が勝ち残って増殖する一方、負けた幹細胞は分裂して表皮の角化細胞を生み出してから排除される。年を取ると、この競り合いと入れ替わりが起きにくくなり、皮膚が薄くもろくなるという。

 勝ち残る幹細胞では、一般的なコラーゲンとは異なる「17型コラーゲン」を生み出す遺伝子がよく働き、基底膜にしっかりつなぎ留められているため、水平方向に増殖する。しかし、太陽の紫外線や体内のストレスなどで遺伝子の働きが低下すると、垂直方向に分裂した後、基底膜から剥がれてしまう。
「皮膚の老化」の画像検索結果

 西村教授は「皮膚の再生には幹細胞の中で17型コラーゲンを作る必要がある」と指摘。17型コラーゲンを生み出す遺伝子の働きを高める薬を開発できれば、皮膚の老化を抑えたり、傷が治りにくい難治性皮膚潰瘍や床擦れを治療したりできる可能性があるとの見方を示した。
「皮膚の老化」の画像検索結果

 マウスの遺伝子操作実験では、人為的に働きを高め、皮膚の老化を抑えることに成功。表皮の傷ついた部分に薬剤を投与して遺伝子の働きを高めると、表皮の再生を促進できた。 


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000000-jij-sctch


皮膚と老化

https://www.igaku.co.jp/pdf/1609_wocnursing-04.pdf

 



オピオイドによる米国の死者数は2017年には4万7000人、オキシコンチン鎮痛剤の依存症患者数は170万人

2019-04-03 16:32:41 | がん

「オピオイド」の画像検索結果

世界有数の大富豪サックラー(Sackler)家からの寄付の受け取りを断る方針を、有名美術館が相次いで発表した。背景には、慈善家として知られる名門一家の資金源の中心が、米国で大きな問題となっているオピオイド系鎮痛剤であることに対する懸念がある。

 米経済誌フォーブス(Forbes)によると、サックラー家の純資産総額は推定130億ドル(約1兆4500億円)以上で、一家は膨大な資産を元に、芸術や教育分野に多額の寄付を行ってきた。

 サックラー家の物語は、アメリカンドリームをまさに体現している。アーサー(Arthur Sackler)氏、モーティマー(Mortimer Sackler)氏、レイモンド(Raymond Sackler)氏の3兄弟は、第1次世界大戦(World War I)後にニューヨークにやって来たユダヤ人移民の子としてブルックリン(Brooklyn)に生まれた。兄弟そろって精神科医師になり、1952年に経営不振だったニューヨークの製薬会社を買収し、パーデュー・ファーマ(Purdue Pharma)を設立した。

 パーデュー・ファーマが開発したオピオイド系鎮痛剤「オキシコンチン」は大人気となり、同社は製薬業界で最大手に上り詰めた。だが、オキシコンチンは依存性が非常に高く、オピオイド危機を招いたとして、現在1000件以上の訴訟を起こされている。

アメリカにおける薬物過剰摂取死亡(2014年)[21]
ヘロイン オピオイド 10,863 23.1%
コカイン 精神刺激薬 5,856 12.4%
オキシコドン オピオイド 5,417 11.5%
アルプラゾラム ベンゾジアゼピン 4,217 9.0%
フェンタニル オピオイド 4,200 8.9%
モルヒネ オピオイド 4,022 8.5%
メタンフェタミン 精神刺激薬 3,728 7.9%
メサドン オピオイド 3,495 7.4%
ヒドロコドン オピオイド 3,274 7.0%
ジアゼパム ベンゾジアゼピン 1,729 3.7%

■慈善活動に力

 パーデュー・ファーマの成功で財を成した3兄弟は、慈善家としても名をはせるようになった。

 米国のハーバード大学(Harvard University)、コーネル大学(Cornell University)、コロンビア大学(Columbia University)、エール大学(Yale University)、タフツ大学(Tufts University)、英国のオックスフォード大学(Oxford University)にその名を冠した施設やスクールがあるだけではなく、世界の二大美術館、仏パリのルーブル美術館(Louvre Museum)とニューヨークのメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)にもサックラー家の名が付いた巨大な展示スペースがある。

 このような慈善活動から、美術研究家トーマス・ロートン(Thomas Lawton)氏はアーサー氏のことを「現代のメディチ(Medici)」と呼んだ。

「オピオイド」の画像検索結果

■寄付の拒否

 サックラー家とパーデュー・ファーマは切っても切り離せない関係にある。

 爆発的な人気が出たオキシコンチンが開発された時に同社の代表を務めていたのはモーティマー氏とレイモンド氏だった。アーサー氏は、オキシコンチンの製造が始まる10年近く前の1987年に、モーティマー氏は2010年、レイモンド氏は2017年に亡くなった。

 米テキサス州オースティン(Austin)在住のレイモンド氏の息子リチャード(Richard Sackler)氏は、民主・共和両党と保守系シンクタンクに献金をしている。

 一方、モーティマー氏の7人の子どものうち数人が、パーデュー・ファーマの役員として経営に参加していた。そのうちの一人、モーティマーD.A.(Mortimer D.A. Sackler)氏は1995~2015年、ニューヨークのグッゲンハイム美術館(Guggenheim Museum)に対し総額900万ドル(約10億円)を寄付している。

 だが、グッゲンハイム美術館は先月、サックラー家との関係をすべて絶ったと発表した。同美術館は「(サックラー家からの)寄付金をこれ以上受け取る予定はない」と明言した。

 英ロンドンの「ナショナル・ポートレート・ギャラリー(National Portrait Gallery)」も先月、サックラー財団(Sackler Trust)からの寄付金100万ポンド(約1億4600万円)の受け取りを取り消した。同国の美術館グループ「テート(Tate)」もそれに続いた。

 サックラー財団も先月、英国での寄付活動をすべて保留すると発表している。

■相次ぐ訴訟

 米コネティカット州に拠点を置く非上場企業のパーデュー・ファーマは1995年にオキシコンチンの販売を開始した。オキシコンチンによる収益は300億ドル(約3兆3400億円)以上ともいわれている。

 米疾病対策センター(CDC)によると、オピオイド系鎮痛剤の過剰摂取(処方薬、ヘロイン、麻薬性鎮痛薬フェンタニル)による米国の死者数は2017年には4万7000人に達した。同じ年のオキシコンチンおよび類似の鎮痛剤の依存症患者数は170万人に上っている。© MANDEL NGAN / AFP 米首都ワシントンで、博物館「アーサー・M・サックラー・ギャラリー」の展示を見る来場者(2019年3月26日撮影)。

 パーデュー・ファーマおよび同社の役員3人は2017年、オキシコンチンによる依存の危険性を偽っていたとして米司法省に提訴され、6億3450万ドル(約700億円)の罰金を支払った。同社は現在も連邦裁判所で約1600件、州裁判所で数百件の訴訟を起こされている。

 報道によれば、パーデュー・ファーマは先月27日、オピオイドまん延の原因は同社にあるとするオクラホマ州との裁判で、2億7000万ドル(約300億円)を支払い州と和解した。

 同社の役員として最後まで残っていた親族は先月に退任した。

 サックラー家の広報担当者は今のところ、一連の問題についてのコメントを拒否している。

 

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/オピオイドで財を成した「現代のメディチ家」-美術館が寄付を拒否/ar-BBVywjm?ocid=spartanntp#page=2

 

オピオイド(Opioid)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%94%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%89

 

アメリカを揺さぶるオピオイド危機①(山岸敬和)

https://www.spf.org/jpus-j/investigation/spf-america-monitor-document-detailpost_4.html

 

オピオイド鎮痛薬の特徴と種類について

https://municipal-hospital.ichinomiya.aichi.jp/wp-content/uploads/2018/07/201803.pdf