20日に亡くなったグループサウンズ「ザ・ワイルドワンズ」のリーダー兼ギターで音楽プロデューサー、加瀬邦彦さん。その体は咽頭がんにむしばまれていた。声が商売道具の芸能人でのどにがんを発症するケースが後を絶たない。そして、その治療によっては、明暗も分かれかねない。
歌手や芸人などによくみられるのが咽頭がんや喉頭がん。すべてのがんの中で5%を占めるという喉のがんだ。
2009年に死亡したロック歌手、忌野清志郎さんは喉頭がんだった。歌手の命でもある声帯の切除を回避し、化学療法などで一度は克服したが転移は防げなかった。
しゃべりのプロである落語家、立川談志さん(11年没)も喉頭がんを発症。談志さんも声帯の摘出は拒否し、放射線治療などを受けていた。
やはり落語家の林家木久扇(77)も初期の喉頭がんだ。声を守るため、手術はせずに放射線治療を続けている。
衝撃的な告白としたのはロック歌手、つんく♂(46)。今月4日、母校である近畿大学の入学式で、咽頭がんの治療のため、声帯を切除したことを明らかにした。
大相撲で一時代を築いた元横綱、輪島大士さん(67)は13年、下咽頭がんの切除手術を受け、声を失っている。現在は筆談などでトークショーにも登場している。
「声の酷使が原因ではなく、喫煙や飲酒のほうがリスクが大きい」と医療関係者は指摘する。しかし「初期であれば、放射線治療は効果的だが、ステージが進むと切除も検討しなければならない。職業柄、芸能人は声帯の切除を拒否するケースが多く、判断が一番難しい」とも。
http://www.iza.ne.jp/kiji/entertainments/news/150424/ent15042420000032-n1.html
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