風の向こうに  

前半・子供時代を思い出して、ファンタジィー童話を書いています。
後半・日本が危ないと知り、やれることがあればと・・・。

風の向こうに(第一部) 其の拾弐

2010-02-01 20:43:20 | 大人の童話

「ごめんなさい。あんまり楽しそうに遊んでいるんで、わたしのこと

忘れちゃったのかなと思ったの。この頃、夢ちゃんとお話してないから。」

 夢は、はっとしました。

”そういえば、この頃、あんまり四小さんとお話してなかったけ。前に、話はしなくても

わたしのこと見ているって、四小さん言ってたのに。”

そして、四小に言いました。

「そうだった。わたしの方こそごめんなさい、四小さん。これからもっとお話しようね。」

「そうしてくれる?」

「うん。」

夢が答えると、四小はうれしそうに微笑み消えていきました。四小と別れ教室へ

戻る途中、夢は思いました。

”四小さんは、いつもわたしのことを、そっと見守ってくれてるんだ。そうだ。

これからはもっとお話しよう。”