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引き続き昔のThe NEW MUTANTS (“NM”)を読み続けている。今回は39号、40号をレビュー。
筋書をChris Claremont、39号の画をKeith Pollard、インクをDell Barras 、40号の画をJackson Guice、インクをKyle Bakerがそれぞれ担当。添付画像は39号の表紙で、Arthur Adamsの作品。
Pollardはその昔SPIDER-MANやTHORを描いていた。昔ながらの作風のアーティスト。それ程好みではないのだが、NMのメンバーがHellionsの一員になり全体の集合写真を撮影した1ページが良い。Emma Frostの力でBeyonderとの戦いでのトラウマが取り除かれたが、生気を失ったNMのメンバーとHellionsの活き活きとした表情を描き分けている。もう一コマDaniの下から上に見上げるカットがベテランの実力を見せつけていて凄い。
一方のGuice。今回も凄い画を描いている。AVENGERSとの戦闘シーンは数ページに渡り息も尽かさぬアクションの連続を完璧にこなしている。
粗筋はざっとこんな感じ。NMのほとんどのメンバーはHellionsと合流した。そこで、漸く彼らは生気を取り戻す。一方取り残されたMagnetoはNMの面々をEmmaに引き渡したのは、実はEmpathと裏で糸を引くEmmaのお陰であることを突き止めた。一方Emmaは警察に通報。警察はAVENGERSに支援を求めた。
Empathは嫌な奴であるばかりか、女子ロッカールームに堂々と乗り込む変態野郎だったのがおかしいかな。
NM 39号。NMの窮状を自分自身の手で救えなかったMagnetoが酒に走ったのが彼らしくない。常に自分の力に自信を持っている彼が酒に頼るかな。
続いてNM 40号。笑っちゃうのはAVENGERSが彼等の移動用の飛行機Quinjetに乗り込む前に飛行機を乗り継いでいるところ。そんなことをしている間に悪人が逃げちゃうでしょう。そして、基地のあるニューヨークかEmmaのいるマサチューセッツ州は目と鼻の先。車で向かった方が速くないか?
NamorのMagnetoに対する台詞。”Now mutant, you are in my element.” Elementは水を指している。自分自身もミュータントなはずなのだが、Magnetoをミュータント扱いとは…。この設定は暫く使われてなかったのか?
CAPTAIN AMERICAがこれまでも悪人をAVENGERSに迎え入れていることを例に挙げ、 Magnetoの過去の所業に目をつむり更生した彼を受け入れた後半の台詞が良かった。(長いから原文は書かないけど。)
それから、最後のEmmaの台詞。”I concede you this victory. But the dice will roll again.”如何にも悪人らしい。潔いようで潔くない。