アメコミとラーメン

SPIDER-MANの82


今週は、Amazing SPIDER-MAN("ASM”)について。1週間以上出張があり、さらに御用達Milehigh Comicsからの荷物も遅れて到着したため、アメコミを読む暇が全然なかった。一昨日1冊、昨日もう1冊を読んだので、ASM 656号、657号のレビューを書こう。

まずは、ASM 656号。前号から引き続き、筋書きをDan Slott、画をMarcos Martinが担当している。表紙もMarcosのもの。どちらかと言うとデザインでは、657号の方が好きなのだが、657号のことであまり書くことがないので、656を優先して添付画像とした。性懲りもなく、また、新しいコスチュームだ。コスチュームを変えて発行部数を上げようなんて、あまりにも短絡的すぎる。今回のコスチュームは、見ての通り(この画像だけじゃわからないか)、弾丸を跳ね返す。

もう少しMarcosの画について。相変わらず、人物の画は良くないな。日系人の警察官ワタナベ警視(結構階級が偉かったことが判明。)の顔がブサイク。それ以外の顔もいただけないけどね。

ASM 654号でスパイダー感覚(危険を事前に察知する能力)を失ったSPIDER-MAN。蜘蛛糸をくっつけた先の壁が剥がれて落下するやら、敵が撃った弾丸が命中するは、悪戦苦闘の連続。前述のコスチュームはそれをカバーするための戦術。それから、蜘蛛糸も特殊。電波を使う爆破スイッチを蜘蛛糸で覆うと電波を通さず、爆破スイッチが効かなくなる。

今回の敵はMassacre(大虐殺)。最近の敵役の名前にひねりが足りない。比較的最近登場したMenace(脅威)なんかもそのまんまの名前で全然魅力的じゃない。やはり、トカゲやサソリ等の動物シリーズでお願いしたいな。(子供っぽいっちゃー、子供っぽいけど、どうせ漫画だから。)

同じくASM 654号で亡くなったニューヨーク市長JJJの奥さんMarlaの死から精神的には立ち直っていないSPIDER-MANことPeter Parker。今回は、そんなPeterの新たな決意”No one dies”(目の前で誰も死なせはしない)というメッセージが最後まで貫かれている良い作品。JJJの方は逆に犯罪者には死をといった心境。これからの話は、そんな二人の考え方の違いを描くと良い作品になりそうだね。

続いてASM 657号。こちらもDanとMarcosが中心なのだが、回想シーンでは、もう少し格下の複数の画家が担当している。

前回の記事では、MarcosのSteve DitkoやJohn Romita Sr.へのHomageについて書いたけど、今回はFANTASTIC FOUR("FF”)の生みの親Jack KirbyへのHomageが感じられた。Jackの描いたFF風の画が壁に鰍ッられている。この部分は大好き。

内容は、先日死んでしまったFFのメンバーHUMAN TORCHことJohnny Stormの追悼と、SPIDER-MANがFFへ参加するまでの経緯の話。PeterとJohnnyは大の仲良しだった。Johnnyのホログラムへ残したメッセージ(遺言)では、Peterにスメ[ツカーを形見として遺すんじゃなくて、FF(家族)のメンバーとしての役割を遺すと伝える。とてもすばらしい。そもそもPeterは両親も親代わりの伯父さんも死んでいて、家族愛に飢えている。だからこそこんな台詞が効果的。
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