アメコミとラーメン

祝 Peter Parker復活、SPIDER-MAN



ようやく今年の4月、憑依しているDoctor Octopus(”Doc Ock”)を取り除くことに、Peterが成功するらしい。その結果、Amazing SPIDER-MAN 1号として、再出発。Amazingという形容詞での再出発は2度目だ。その一方、Superiorという形容詞のタイトルも存続するとの噂もあり。さてさて、どうなることやら。取り敢えず、祝、Peter Parker復活。

さて、先月到着したThe Superior SPIDER-MAN(”SSM”)の残り23号とAnnual 1号についてもレビュー。

23号の筋書きをDan Slott、Christos Gage、画をHumberto Ramosが、Annual 1号の筋書きをChristos Gage、画をJavier Rodriguezがそれぞれ担当。Christosは最近結構Slottの穴埋めを頻繁にしている。どこまでがSlottかわからないけど、Annualの筋書きを担当しているのは安心できる。下手に世界観を壊されたくないからね。添付画像は23号のRamosによるもの。話の内容を象徴している点では良い表紙。

いつものように、筋書きを手短に紹介。SSM 23号ではベタな名前の悪人Crime Master率いるギャング団とVenomの戦いに悪のSPIDER-MAN が参戦。悪のSPIDER-MAN は寸でのところで、Venomを逃してしまう。悪のSPIDER-MAN はPeter Parkerの外面を使いFlashを騙したうえ、Venomを叩きのめすが...。 Annual 1号では、GHOST RIDERに出て来た(らしい)悪人Blackoutが、悪のSPIDER-MANとPeterとの関係を嗅ぎつけ、May伯母さんを誘拐したうえ、SPIDER-MANを脅迫する。

今回も謎のGreen Goblinの台詞回しが非常に芝居がかっているのだが、そんな中の一言。SSM 21か22号で警察官Carlie Cooperの日誌を読み込んでいるGoblinが、日誌の中に大切な章(= Key Chapter、即ちマスクの中の人物は誰かということ)が抜けているとCarlieに詰問するシーンがある。こういう言葉遊びは好きだな。

前回書くの忘れちゃったんだけど、このベタな悪人名Crime Masterは、初代HobgoblinのRoderick Kingsleyから使用権を買っている。Hobgoblinという名前の使用権も他の人間に譲っているのだが、なかなか面白い商売。Slottのプロットにしては、気が利いていて良い。

Doc Ockに憑依されたPeterの現在の彼女の背が小さいこと、(恐らく病気から)に触れ、May伯母さんが将来産まれてくる子供について心配するシーンがある。それに対し、キレやすいDoc OckはMay伯母さんに対して異常に腹を立てる。Slott自身の身近な人に対する気持ちなのかどうなのかはわからないが、ちょっと気になるシーンだ。親である自分だったら何と言うのか。

予想通りニューヨーク市長JJJは、蜘蛛殺しロボットに頼ろうとしているね。

Annual 1号の方では、画を描いているJavierの画がSPIDER-MANには合っているのではと思い始めている。見た感じBAT MAN Year Oneを描いたDavid Mazzucchelli風だ。人物を含め、1960年代、1970年代のSPIDER-MANのような画で、1990年以降の画家達とは一線を画している。もし彼が、AVENGERSやX-MENを描くのだったら賛成しないけどね。

最後に、太陽光線が苦手な悪人Blackoutに悪のSPIDER-MANが何をしたのかが不明。Doc Ockであれば、好奇心から太陽光線を当てたと解釈するべきか。

悪のSPIDER-MANが悪人Blackoutを拘束し、人体解剖を行うシーンはだめかな。昔、THORでDr. Doomが生体解剖を行うシーンがあった。Doomは魔術と科学両方を得意とするから許されるが、Doc Ock (=悪のSPIDER-MAN)がそれをすることに、説得力がない。
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