アメコミとラーメン

SPIDER-MANの66


今月御用達からの荷物は結構遅れて29日に到着。早ければ15日前後には届くのにな。そしてThe Amazing SPIDER-MANが何と5冊も到着した。絞れるところから、絞るだけ絞るっていうMarvelの商魂にただただ呆れる。もっと呆れるのは、その商魂に盲目的に付き合ってしまう自分自身だ。もっとひどいのは、今月SPIDER-MANのもう一つの新しい姉妹誌、Peter Parker 1号まで買ってしまったことだ。

自己憐憫はそれぐらいにして、到着してすぐに読んだ623~625号までについて書こう。画像は623号の表紙。3冊の中で一番好きなデザインだ。Michael LarkとJodi Wynneが担当している。SPIDER-MANの目に敵(今回はVulture)が映っているのは目新しくないが、陰影を点の大きさと密度で表現している点は、1970年代のアメコミ的。もしくは、Roy Lichtenstein風か。悪くない。

623号、624号は。筋書きをMark Waid、画をPaul Azacetaが担当。Paulは612号、613号、Electro編で画を担当していた画家だ。前回も結構良い評価をしていたが、今回も良かった。前にも書いたように1970年代のアメコミ風の画だね。ヒーローもののアメコミって人物の表情をあまり丁寧に書かないけど、この人は表情も上手に描く。内容はと言えば、前にも出てきた新しいVultureとの戦いが中心。人間の心を忘れ、ただの化け物となった彼が、彼を化け物に変えたやつらに復讐するのをわれらがSPIDER-MANが止めようとする。SPIDER-MAN ことPeter Parkerはここで大きな過ちを犯してしまう。New York市長J Jonah Jamesonの秘書(だと思う)に騙されて、JJJが勇敢にVultureと戦ったことを証明する偽の証拠写真を公表してしまう。しかしJJJは腐っても新聞社の元社長、写真が偽であることを公表し、Peterを解雇してしまう。インチキ写真を使ったと指摘されることは、ジャーナリストとして死刑宣告されたと同じなんだよね。Peterはどこまでついてないんだ。かわいそすぎだよ。あ、そうそう、Vultureとの戦いで相変わらず、SPIDER-MAN節が聞ける。今回彼はVultureとの戦いを客観的にバスケットボールのテレビ中継風に解説するのだ。

625号は、筋書きをJoe Kelly、画をMax Fiumaraが担当。Maxは617号でも画を担当していた。前回はあまり褒めていなかったが、今回目が慣れてきたのか、印象が少しだけ良くなった。悪役Rhinoの素顔は平面的で、あまり良くなのだが、新聞社の社員Norahの表情は良いな。筋書きの方はさらに好き。Rhinoは愛する奥さんOksanaのために悪事から手を引きまっとうな仕事についているのだが、そこに凶悪な新Rhinoが現われRhinoからそのスーツを奪おうとする。2人の戦いの結果奥さんが死んでしまい、Rhinoはまた悪の世界に戻ってしまう。奥さんの死をSPIDER-MAN の責任にして。前号で酷い目にあったSPIDER-MAN は踏んだり蹴ったりだ。話の持って行き方はが上手いのか、今回は感情移入しまくってしまった。面白い。2人のRhinoの戦いに巻き込まれ、SPIDER-MANのコスチュームはずたぼろになってしまうのだが、そんな表現も上手いと思う。
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