アメコミとラーメン

悪人として嫌いじゃないキャラThe Arranger、Spectacular SPIDER-MAN 165、166号



最近は買いたくなるアメコミが少なくて新刊の購入数が非常に少ない。それに代わって古いものを物色中。1990年のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)を買ったのでレビュー。今回はSpec165、166号。

筋書を件の Gerry Conway、画をSal Buscemaが担当。添付画像は、Spec 165号の表紙。悪人ながら哀れな最期を迎えたThe Arranger。Kingpinの子分としてキャラとしては悪くいんじゃないかな。こういうの必要。

お次は粗筋をザクっと紹介。ロンドンから殺し屋二人がニューヨークに到着。狙いはKingpinの不興を買ったThe Arranger。そしてSPIDER-MANは殺し屋を追ってイギリスへと渡る。

気に入ったシーンや台詞等を紹介。殺し屋二人は身体を霧のような状態にすることのできるFogとAdamantiumの剣を持つKnight。全く捻りがない名前。そう言えば大体悪党の名前は捻りがないな。それを言ったら正義の味方の名前か。

The Arrangerの必死さが伝わるのは、彼が敵方や警察に情報と引き換えに身の安全を守ってくれるよう交渉するシーン。結構悪人がそっけなく断っちゃうのが面白い。一方お優しいのは警察。朝まで待てと彼に伝える。それに対するThe Arrangerの応えとその後ろから聞こえるFogの台詞。”The morning will be too late.” “Oh it’s already too late, mate.” 結構怖いな。

途中PeterとRobertsonの間で言い合いが繰り広げられるが、その原因はPeterが写真を捏造したこと。この捏造、後にJJJのためにもやっていて、それを読んだときにPeterらしくいないなと思ったのだが、前科があったか。勿論それには誰かを助けるという理由があのだが。SPIDER-MANの悪と戦う理由、”Great power, comes with great responsibility.” に反していて捏造は彼らしくなく、好きではない。

Spec 166は三話完結のArcの中の真ん中でちょっと盛り上がらない。悪人達の誕生秘話は魅力的なやつらだったら気になるが、そうじゃないとな。

SPIDER-MANに借りがあると言い続けているPuma。イギリスへの航空券と引き換えに貸し借りなしと提案する彼の台詞とPumaの応え。”Pay for my trip and we’ll call it quits between us.” “I’ll pay but we’re not quits.” Pumaの誇りからくる借りはなかなかチャラにならない。

誕生秘話はわかったけど、KnightがAdamantiumの剣を何故手に入れられるんだかサッパリわからんな。使い古された感があるが、Fogが近づいてもSpider-senseのなかなか反応しない設定は悪くない。

166号の最後は川だか海に落ちたSPIDER-MANの記憶が失われるCliff-hangerは好き。(うちの奥さんが観ている韓国ドラマみたいだ。)

台詞の中に当時流行っていたアメリカドラマMiami Viceに言及されていたのは良かった。懐かしい。
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