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MJに怪我を負わせたのがTombstoneの痛恨のミス、1988年のSpectacular SPIDER-MAN 141号、142号



前回のSPIDER-MANの回に続いて1988年に出版されたSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”) 141号、142号。

筋書きをGerry Conway、画をSal Buscemaがそれぞれ担当。添付画像は、Buscemaによる141号の表紙。142号のTombstoneの画も良いのだが、前号より登場のPUNISHER大暴れの図がBuscemaの力を表しているような気がしたので採用。

兄弟で漫画家のBuscema。アメリカのちばあきお、てつや兄弟だな。Spec 141号のMary Janeを、綺麗とは言わないが、ファッションモデルらしくエレガントにな描いていて、気に入った。また、一件澄ましてPeterと接しているが、Peterを本当に心配しているMJの表情なんかも良いな。物語に入り込める。

粗筋。編集長Robbieがテープに入れたTombstoneの悪事の数々。これがあれば、Tombstoneを刑務所に送ることができる。それを知ったTombstone、そして、刑務所にぶち込みたいもう一人、PUNISHER。TombstoneはMJにまで怪我を負わせSPIDER-MANをおびき寄せる。

いつものように、気に入った台詞、シーンを順不同で紹介。Kingpinの部下にMr. Tombstoneと言われた彼の返事。””My name isn’t Mr. It’s Tombstone.” その後に今度そう読んだら、足の骨を折ってやるとまで言う。浮キぎ。

もう一つ。どうやって情報を聞き出したのかをSPIDER-MANに説明した時のPUNISHERの台詞。”My friends were very helpful.” この台詞の後ろでは、PUNISHERが力に任せて情報を聞いた後にチンピラが気絶している画が描かれている。Conwayの手柄だな、この皮肉な面白さ。

MJに怪我を負わせたのがTombstoneの痛恨のミス。SPIDER-MANを怒らせるは、Robertsonの弱気の虫を克服する起爆剤となってしまった。Conwayの話の進め方は面白いな。

肝心な時にPUNISHERがいないことに関するSPIDER-MANの台詞。”Just your luck, Pun. You will miss the fun.”アメリカ人的駄洒落。PunはPUNISHERの略。運がないからお楽しいを見逃したみたいな感じ。

不意を襲われ劣勢だったSPIDER-MANが攻撃に転じた時の台詞。これはカッチョ良い。”Strong as you are, (and) fast as you are, I’ll always stronger and faster.” この見開き2ページの一連のアクションと合わせ、139号からのArc(一連の話)の中で一番好きなシーンだな。
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