我慢できずに読み始めたSPIDER-MAN のミニシリーズ(今はこういう言い方しないのかな)The Clone Conspiracy(“CC”)と Amazing SPIDER-MAN (“ASM”) 20号もレビュー。
筋書きDan SlottとChristos Gage、CCの画はJim Cheung、ASM 20号の画はGiuseppe Camuncoliがそれぞれ担当。CCのオマケの話を御大Ron Frenzが描いている。
粗筋をさらっと触れておく。New U Technologiesに疑念を抱いていたPeter Parker。頼りになる相棒Anna Mariaのアドバイスに従い、New Uの技術で蘇生した従業員の元に向かった。そして彼は、その技術がMiles Warrenのものであることを確信する。そして、New Uに乗り込んだ。ASM 20号では、Dr. Octopus (“Doc Ock”)が如何にして新しい身体を手に入れたかの経緯が説明されている。
今回も、気に入ったシーン、台詞等を気の向くまま列挙する。Cheungの画が良いな。SPIDER-MANの脇役陣を丁寧に描き上げている。彼がレギュラー陣に加わると素敵だ。
それから、この添付画像のBagleyによるVariant Coverも良い。昔日本版で出たUltimate SPIDER-MANを思い出すね。Doc Ockがいると、Sinister Sixの再現だ。Mysterioがいないな。実はASM 20号の表紙も好きなのだが、添付画像の図案があまりに良くてこっちを採用。
Frenzの画も最近株が上がった画家の一人。Gwenが死んだ場面を再現している。忘れていたが、この時、GwenはSPIDER-MANがPeterであることを知ったんだっけ。っていうことは、今のこのGwenはPeterのことを恨んでいるんじゃないか?
ちょっと、どうかなと思うのは、蘇生された人たちが過去の記憶を持ち合わせていることだ。オマケの話の中で、もっともらしく説明されている。即ち死体を再生して、残っている死んだ時の記憶の再生することができるらしい。(Remainsってことはそういうことだろう。)気持ち悪い。まだクローンの方がましか。
だとしたら、ここに出てきたDoc OckはOctobotの脳波とどう関係してくるんだ、とCC 1号を読み終わった段階で疑問に思ったのだが、ASM 20号で解決。
実は死んだ時の記憶というのが、今回の味噌でもある。Doc Ockの身体が死んだ時、彼の脳波とPeterの脳波は交換されていた。そう、死体を再生したらPeterの脳波が入っていることになる。そこで、Octopusの脳波の入ったロボットが登場することになる。この設定面白いな。前回も書いたけど、Slottの伏線の張り方が神業(最近の若い人の口癖。あまりに神を乱発している感あり。面白いから使ってみた。)。
Camucoliの描くDoc Ockの悪の表情は良いな。憎々しげに描くよ。彼は本当に悪を描かせたら日本一だ。(アメリカ一ね。)
Doc Ockの攻撃に対し、SPIDER-MANがお得意のwise-crack(冗談、憎まれ口)をたたくシーン。”Couldn’t he clone somebody cool, like Prince?”最近死んだプリンスを使っているのは好き。その後のTubby McPsychoは謎だ。誰?まぁ、大した話ではない。
影でKing PinことWilson FiskがJackalの動向を伺っているのも面白い。CC 1号、PeterとAnna MariaがParker Industryの従業員の家へ出鰍ッた時の一コマに、謎の黒い影が描かれていたのもKing Pinの手下か?
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