アメコミとラーメン

緊張感のない和やかなSPIDER-MANとBlack Cat、1984年のSpectacular SPIDER-MAN 91号、92号



順調に1984年のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)を消化中。読みたい新刊が少ないのでしょうがない。今回のレビューはSpec 91号と92号について。

91号お筋書きと画をAl Milgromが、インクをJim Mooneyそれぞれ担当。添付画像は92号の表紙で、Milgrom の手によるもの。

さて粗筋から。91号ではX-MENの敵の一人Blobが親友の死を悲しみニューヨークで大暴れ、それを発見したBlack Cat (“CAT”) がSPIDER-MANと共にBlobと戦う。92号の敵はThe Answer。今回のこの敵の目的はSPIDER-MANとCATの戦力を探ること。裏で糸を引くのは暗黒街の帝王Kingpin。

今回も、気に入った台詞やシーンを書いていく。Spec 90号でCATが手に入れた戦う相手を不運に陥れる力が徐々に表れてくる。Blobもその犠牲者。Blobにはあまり効き目がないみたいだけどね。このBad Luck Power、最近のAmazing SPIDER-MANでは上手く効いていない。何でだっけ?

最近は使われていないけど、懐かしい表現を見つけたのでここに書いておく。アメリカでは、高いところから飛び降りる時の鰍ッ声は何故か”Geronimo”。今回はSPIDER-MANがそれを使っていた。

その後にBlobの背中に着地する時の擬音は、”Splubp”。脂肪の塊のBlobっぽい音で面白い。

この物語のサゲ(オチ)は、通勤ラッシュの時間に、Blobが道の真ん中で動かないことから、大渋滞を招くこと。(そもそもSPIDER-MANとCATはBlobを唐オたわけじゃない。)後は、知り合いのDeWolff警部にBlobの処理を任せちゃうのは良いな。

この物語はちょうどSPIDER-MANがエーリアン・コスチュームを手に入れたばかりの時期。CATにキスする時には口の周りだけコスチュームがなくなったりする。大変気持ち悪い。それから、日本の漫画の影マンみたいに人の後を付いてきて、さらに気持ち悪い。

付いてくるといったら、今回の敵The Answerもそう。何かストーカーみたいで気持ち悪い。

CATへの対抗手段についてThe Answerが上手いこと言う。”The best defense against your power is no offense at all.”

Peterが漸く手に入れた小切手を現金化しようとしたが、それには時間がかかる。それを知った直後の彼の台詞。”And with my luck the bank will go belly up by then.”今もこの表現を使うかしれないけど、go belly upは死んでしまう(梼Y)こと。自分の運のなさと合わせた自虐ジョーク。

Spec 92号の最後は、CATもろともSPIDER-MANも自分の蜘蛛糸で縛られ身動きできないのだが、そんな状況を利用してCATといちゃつく。何か緊張感がない和やかな展開。
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