アメコミとラーメン

祝DAZZLER映像化 映画X-MEN Dark Phoenix



公開最初の週末に大好きなX-MENの最新作Dark Phoenixを観に行ったので早速レビュー。

時代設定は前作X-MEN Apocalypseから10年経過した1992年。宇宙空間でX-MENのメンバーの一人Jean Greyは謎の宇宙エネルギーPhoenix Forceに憑依される。JeanはXavier教授(“X教授”)に重大な事実を隠されていたことを知り、彼に怒りの矛先を向ける。そして、実の父親の家の外で、警察に攻撃を加えてしまう。彼女はお尋ねものに。時を同じくして謎のエネルギーを追っていた悪意を持った異星人達がJeanに近づく。

いつものように、好きなシーンや台詞を紹介。出だしの配給会社21st Century Foxのサーチライトのやつ。FoxのXに赤い縁取りがされていて、上手いな。

少女の両親の死が、後半のJeanの怒りに繋がる良い伏線だった。ラジオの周波数を無意識に変えた時、私じゃない”It’s not me.”という台詞は本当に彼女ではない時にも使われていて笑ってしまう。

異星人の侵略。Hellfire Clubっぽい異星人の集まりは、ちょっと捻っているね。Hellfire Clubは一回使われているので、これはこれで良し。

Ravenの死は、この映画の中で唯一意外だった。だから、BEASTやMagnetoが怒っちゃうんだよな。しかし、死ぬ間際にBEASTに好きだって言うのはな。もっと前に言えよと言いたくなる。彼女はアメリカ人にしては気持ちを伝えるのが下手だな。

今回のX教授の慢心はこの物語の肝。大統領ともホットラインを持っている。そして、Ravenや、彼女が死んだ後にBEASTの声にも耳を傾けない。確かに彼のロジックは筋が通っている。しかし論理的であるが故に、生徒の気持ちや命さえ軽んじている。Jeanを守るために、父親が存命であることを隠した。これはComic Bookの設定と似ていて好き。(CYCLOPSの末弟の死を隠したやつね。)

X教授が引退した後の学校名がJean Grey’ s School for Gifted YoungstersでもComic Bookの設定を踏襲しているね。

DAZZLERの映像化Uncanny X-MEN 130号の表紙そのまま。ただ流れていた曲は違うな。もっとロックンロール(当時はディスコブーム真っ只中なのでディスコでも可。)して欲しかった。

NIGHTCRAWLERの人の命を大切にするキャラ設定は非常によい。

QUICKSILVERのPHOENIX (Jean)に近寄ろうとするが足を踏み外すシーンも良い。彼のアクションシーンはシリーズ全体的に素晴らしい。

CYCLOPSがoptic blastを反射させて命中させる演出も良し。(これもComic Bookっぽい。)

MagnetoとX教授の仲直りシーンは良いかな。My old friendという一回はMagnetoに否定された言葉をMagnetoが使っているところがナイス。

さて、ここから気に喰わない点。Magnetoの改心は、良いシーンだがもう少し説得力が欲しい。

異星人の外見はありきたりで、使い古され過ぎたデザイン。異星人のターミネーター感、もしくはスーパーサイア人感にも驚かない。またか。

前作ぐらいから伏線で固めてJeanとの絆を深め、CYCLOPSにしか出来ないシーンを作って欲しかった。特に折角いつも戻ってくるって台詞があるのにそれが活きてない。台本のなかでCYCLOPSの言葉の力が弱い。

話がそれで終わり?って呆気なさ過ぎ。脚本家や監督がX-MENを好きになりきれなかったな。やはり一度やっちゃったDark Phoenixをもう一回やるんだから、気合を見せて欲しかった。

最悪のシナリオを想定して臨んだが、まー最初の三部作の3番目よりは面白い。勝手評価C+。
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