引き続きWalter Simonsonの第一期THORを読書中。1977年のTHOR262号、263号を読み終えたので早速レビュー。
筋書をLen Wien、画をSimonson、インクをTony DeZuniga がそれぞれ担当。添付画像は263号の表紙。Simonsonが描くとSurturのように見えるがこいつは、宇宙の果ての人間型ロボット。
粗筋。THORはOdinを探して外宇宙を冒険中。辿り着いた惑星Doomsday Starで囚われの身となったTHORとその一行。そこで探し求めたOdinを発見した。しかし彼はSoul Survivorsなる者たちにより囚われの身だ。
続いて、いつものように、気にいったシーンや、台詞を順不同で書いていく。Recorderの質問とそれに答えるVolstagg。”Are you frightened? “ “Nay, Recorder. Valorous Volstagg knoweth not the meaning of fear.” Volstaggは本気で言っているんだろうな。
しかし、この物語の中で、こんな愉快なんだかほら吹きなんだかの彼が大活躍で強敵を倒すキッカケを掴んだり、仲間Hoganを助けたりの大活躍。そんなHoganの感謝の言葉。”For the first time within my memory thou hast proven thyself worthy of the name.”最後の名前はVolstaggが自分の名前の前に前述のValorous とかValiantとか勇ましい形容詞を付けていることを指している。
残念なのは、DeZuniga のインクがSimonsonの活き活きとした鉛筆を台無しにしているところか。
263号は解決篇。前述のVolstaggの行動が偶然ではないことが判明する。彼に比べると女神Sifの方が勇気はあって最初は残念な彼がこの号でも大活躍。楽しい。
もう一つの小道具は魔法の鎚Mjolnir。Odinの力が弱まっていたりするとMjolnirも何か調子が悪い。THORの手元に戻ってこない。面白い。そして、弱ったOdinをのせるベッドを作るのにMjolnirが使われる。恐らくこんな使われ方をするのは他にないんじゃないかな。
最後のページがはLoki、Enchantress、Executionerの悪党3人組が1ページ全部を使って描かれている。Odinの留守を良いことにちゃっかり王座に座る彼の台詞。”After all who better to sit the throne of immortal Asgard in the untimely absence of omnipotent Odin and thee than thine own most able brother Loki!!” これ疑問文なんだけど?がついてない。