狼男がニューヨークのマフィア紛争を仕鰍ッている話とTombstoneの話が同時進行。Spectacular SPIDER-MAN (“Spec”) 151号では紛争にChameleonが参入。152号では狼男二人が支配するマフィアEl Lobosが徐々に動き出す。両号を読み終えたところで、レビュー。
筋書をGerry Conway、画をSal Buscemaがそれぞれ担当。添付画像は151号の表紙を採用。Robertsonさんを陥れ同じ獄中にいるTombstoneの図。面白いのは、どのページも、こいつの顔に色が何も塗られていない。眼の色さえ塗られていない。それが非常に不気味。Buscema がGloriaとEduardoと会話するシーンが淡々と描いている。しかしその静けさは、後のページの伏線になっているのが良いな。
気に入ったシーンや台詞等を紹介。Robertsonに会いに行ったSPIDER-MAN。刑務所の番犬が彼の存在を気が付いたのだが、刑務官は彼の存在に気が付かない。リスと思った刑務官の台詞。”Got more’a those pests ‘round here than an old attic’s got spiders.” 屋根裏の蜘蛛よりこの辺にリスが多いと言っている。蜘蛛を引き合いに出す表現が可笑しい。
J Jonah Jameson (“JJJ”)になり切っているChameleonはSPIDER-MANの評判を下げるためにネガティブ・キャンペーンを行っていることが151号でわかるわけだが、料簡が狭いな。彼はKingpinのシマを狙っているようだが、度量が違い過ぎる。Kingpinだったら複雑な計画を練ってじわじわと追い詰めていくだろうな。前回Spider-senseがJJJに近づいたら作動していると書いたが、その伏線は151号で拾われている。
そんな偽JJJの片棒を担ぐのがクズカメラマンKatzenberg。彼を蜘蛛糸で宙づりにするSPIDER-MANの台詞。”You want down? Just raise your hands.”両腕を上げた途端上着が脱げて下に落ちることになるKatzenbergをBuscemaが2コマで上手に描いている。偽JJJのお陰で商売あがったりなPeterの冗談はちょっと荒んでいる。
続いてSpec 152号。Kingpinの部下The Arrangerと嫌々協力してEl Lobosを潰そうとしているSPIDER-MANとThe Arrangerの考えが一致している台詞。”But once this is over, I’ll get rid of him once and for all.”
Spec 152号の出だしは最初何が何だかわからず。いきなりJJJとSPIDER-MANが狼男に狩られている。それが前号で彼Eduardoが狼男だと知ったGloria Grantの夢であることがわかる。ページの無駄使い。
この続きが気になる所だが、SpecではなくWeb of SPIDER-MANに続くじゃないか。この当時Web of もConwayが筋書を書いていて両方の雑誌で伏線が交差している。非常に読者泣かせだ。
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