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今月はX-MEN が順調に2冊到着したので、まとめてレビュー。その4号、5号について。前回書いたようの公式にLegacy Numberを使用していないので、今回からLegacy Numberの使用をやめる。
筋書をJonathan Hickman、4号の画をLeinil Francis Yu、インクをGerry Alanguilanが担当、5号はR. B. Silvaが画を担当。。添付画像は、5号のEarth X variantを採用。Amazing SPIDER-MANの表紙をよく描いていたMarcos Martinの作品。Martinのデザイン力はピカイチだな。しかしやっぱり人物がもう一歩かな。顔が茄子なのが気になってしょうがない。
粗筋から、4号は、スイスのダヴォス会議で、各国リーダーや財界の著名人らと会食するXavier教授、Magneto、Apocalypse。その裏では彼等を亡き者にしようと暗殺部隊が奇襲をかける。続いて5号。懐かしのChildren of the Vaultが再始動。X教授はミュータントを人工知能金庫Vaultに送り込む。(それだけ)
いつものように、気に入ったシーンや台詞等を紹介。まずはYuのコマ割り。昔Frank Millerが使った手法の応用なのだが、効果的なので記述しておく。9コマを使い、主にMagnetoと各国のリーダーとの会話を進行させていくのは良いな。
Krakoa島がつくる薬を全世界的へと売る商売についての中国大使の批判とMagnetoの回答。これは気が利いている。大使”For some of your drugs the weekly regimen is necessary.” M “(前略)Armaments, universal debt and planned obsolescence are (中略) three pillars of western prosperity.”完全に3つの柱の内最初の二つは中国の戦略への当て擦り。3つ目は直接の回答。薬を週一で改良することで商品が陳腐化することを防いでいる。これは西欧諸国の繁栄から学んだ教訓。
もう一つ、青銅器時代の崩壊に関する質問に対するApocalypseの回答。”Tell us what caused the collapse.” “Me.” 大爆笑。
現代社会への批判や皮肉は面白い。だけど、それをX-MENに期待していないんだけどな。
続いて5号。全体的に何にも起こらない。唯一買いなのは昔からX-MENを担当している。Silvaの画。特にSentinelのスクラップがVaultの上に鎮座する姿がえらいカッチョ良い。
何とかするんだろうが、Vaultの中で時が異常に早く過ぎていくことに、どう対処するんだろう。
英語が面白かったので会話を一つだけ紹介。恐らくCYCLOPS ”Synch, your ability to copy another mutant’s power will act as a redundancy.” Synch “Feels like an insult.” Redundancyを二つの意味に使っているのが味噌。CYCLOPSはSynchをバックアップとして機能させること意図している。それをわかった上で、Synchは重複しているので無駄みたいにとっている。台詞は面白いんだよねHickman。