万両
【愛しみて雪帽子かぶる万両の一むら燃えて冬のときめき】
⑤目を見張る・生産ライン
ある時、昼の休憩時間が終わっても、B君18歳 ぐっすり寝込んでいる
「B君みんな下に降りたよ・・・」と声をかけた。
B君は 寝ぼけ顔で「故郷の夢を見ていて、あぁ!お母さんかと思った!」と
にっこり笑った。
これが B 君 と始めて交わした言葉である。
彼・B君は地方の高校卒業と同時にここへ配属 会社の独身寮に入寮し
社会人一年生である。 あれ以来・・・
「昨日のサッカーの試合い、一回戦で負けちゃった・・・」とか
「始めての給料から 田舎へ ¥3000-送金したら、
お母さん 神棚に備え、泣いたんだって サ」とか・・・
休憩時間に 事務所をのぞいては、話掛けていく。
そんな人が、ひとり又ひとりと増え、寂しさから開放された。
塗料・樹脂・粘接着剤・高機能性素材といった、高分子事業と顔料・
着色剤・電子メディア材料などの色材事業を基幹事業としている。
ここは、印刷インキ国内トップの化学メーカーである。
私の所属しているこの建物2棟・・・・・
プラ用着色剤の生産 缶用着色剤の生産をおこなっている。
私も慣れてくると、折々書類の不備を聞きに1・2階の現場を尋ねる日もある。
機械の合間 合間で 機械油にまみれ、みんな一生懸命働いている。
【勤<いそ>しみて魂しいさえも汗まみれそんな気がする誇れる仲間】
男性の仕事ってこんなに大変なものかと 改めて頭がさがる・・・・・・
私は、つくづく従業員のご家族に帰宅時には「お疲れ様」と 主をあたたかく
迎えて欲しいなぁ と切に願った。
中2階から 材料を仕込むと・・・最終ラインの一階出口では、製品となり
もう袋に詰められ。トラックの上・・・ε=ε=ε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
驚き!日本の“自動精密機械”の発達の素晴らしいさに感服させられた。
こんな工程の世界があるのだ・・・おぉー 日本の精密機械の躍進には
本当に目を見張るものを感じた・・・
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