みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

魅惑のウクレレ

2007-03-16 21:45:00 | Everyday is special
さて、ダミアン神父巡礼の旅、番外編です。

ワイキキの、聖オーガスチン教会の近くのホテルの一階のショッピング街にあるウクレレショップで、念願のウクレレを購入してきました。

そこは、日本人が経営している小さなお店。日本人の(多分)店員さんにあれこれと説明を受け、じっさいに弾かせていただいて、いちばん音色の気に入ったものを買ってきました。

何も下調べせずにいって、まったく何をかったらよいやらわからなかったのですが、かえって有名メーカーだから、とかの先入観がなく、自分の耳を信じて買ってくることができました。
とってもまろやかでありながら、つやのあるよい音色が出ます。

じつは、ウクレレは、ぼくが小学4年生の頃、親におもちゃのようなものを買ってもらったのが最初です。初歩のウクレレ、のような教則本も買ってもらって、自己流で弾いていました。

とても面白いのは、およそ、どのウクレレの教則本も、初歩用のものにはかならずと言っていいほど「メリーさんのひつじ」の歌が最初に出てきます。
これは3つのコードで簡単に弾けるから、ということなのですけど、面白いことに今回買ったウクレレのおまけでもらった「いつでもウクレレ」という小冊子の最初の曲も「メリーさんのひつじ」でした。
もちろんすぐに弾けましたよー。

小学生の頃のウクレレは、その後可愛そうなことにホコリにまみれていってしまったわけですが(でも、まだ実家の祭壇の脇に置いてあります)、それが引き金となって、中学生2年の頃からフォークギターを自己流で弾き始め、これは今でも続いているわけです。

というわけで、何十年ぶりのウクレレなのであります。

ウクレレの、本当のよさを、ぼくはモロカイで見させていただいたように思います。ずっと車を運転して案内してくださったロイさんが、いつもウクレレを持っていて、駐車場で歌ったり、夜に寄ったアイスクリームショップの前で歌ったり、帰りの飛行場で、最後に車の中で歌ってくださったり、本当にどこでもウクレレ一本でぼくたちを楽しませてくださったのです。

そうか、これが本来のウクレレの姿なのだ、と思ってしまいました。

人をウクレレな気分にしてくれる、そんな楽器にぼくは惚れてしまいました。(エー、「ウクレレな」という形容詞的な使い方は正しい日本語とは言えないかもしれませんが、でも、そう言いたくなってしまう気分になるのですよ、これがまた。名前のごとく、ノミのように飛び跳ねるような、っていうわけでもないのですけど。弾いていると、不思議にこころがいやされる気分になるのです。これも、巡礼の旅のおかげかもしれません。)

写真は、ワイキキの浜。