FaOI神戸公演のインタビューを見ました。
「幸せになれた」って言葉に、なんか、胸がいっぱい。
『皆さんの見る目が変わって良かったなって正直思ってます、今は。ソチオリンピックと平昌オリンピックの二連覇をしてて、なんか、すごい完璧な人間みたいなイメージが強くあったのかなって。平昌オリンピックのあのSEIMEIのイメージとかが強いのであれば、北京オリンピックの羽生結弦は全然違う人物だったんだろうなっていう気がしてます。
羽生結弦でもこういうことあるんだ、とか、夢に向かってめちゃくちゃ努力してきた痕跡が見えるなかで、結局、夢叶えられなかったっていう。なんか、そういう泥臭さみたいなものを感じてくれたからこそ応援してくれるっていう人がいるんですよね、今。なんか、それが僕は嬉しかったなって思ってます。その点において僕はやっぱり北京オリンピックに出て良かったなと思いますし、幸せになれたなって思ってます』
ファンの皆さんの溢れんばかりの愛、ちゃんと受け取ってくれてるね。
かく言う私も完全な北京落ち(いや、アフター北京落ち?)なので。まさに、その”泥臭さ”で転がり落ちてしまったわけで。彼の奮闘や、葛藤や、悔しさや…それでも感謝し、揺るぎない芯の部分を誇っている姿に心を揺さぶられたからこそ、すっかりファンになってしまったところがあって。平昌の時のあの神々しい姿のままだったら、私のようなオリンピック限定でしかフィギュアを見てこなかった人間は、その功績に目が奪われて、彼の人としての本質的な素晴らしさに気が付けなかったのではないかと思うこともあったりしたので。
いや、しかし…自分の中の葛藤もまだ落ち着かない部分があるだろうに、周囲の声を聞いて、受け止めて、冷静に分析している彼は凄いなと思った。だからこそ、こんなに長い間トップを走り続けてこられたんだろうな…って。
進退については名言してなかった。6月30日にGPSのアサインが発表される…らしい、ということで。もう胸のうちは決まっているのかもしれないけれど。納得のいく形で、幸せを感じられる道を進んでほしいなと思う。
好きになりすぎて過激になってしまっている人たちもいるかもしれないけれど、大半のファンは、彼の1人の人間としての幸せな人生を心から応援しているのではないかな。今の彼なら、それをまっすぐに感じてくれるのではないか、というそんな淡い期待を抱かせるようなインタビューだったなと、胸がいっぱいになりました。
誰のためでもなく、自分のために、幸せになってね。
未来はいつも、僕ら次第…