第42回明治神宮野球大会が、
23日より神宮球場、神宮第2球場で行われます。
高校の部の代表校にとっては、
これから始まる一年の序章としての”全国大会”です。
大学の分の代表校にとっては、
今年一年の集大成の”全国大会”です。
高校と大学で、
全く意味合いの違う大会なのですが、
待ちに待った熱戦であることは間違いありません。
【高校の部】組み合わせ ⇒ http://www.student-baseball.or.jp/game/jingu/2011/2011jingu_highschool.html
【大学の部】組み合わせ ⇒ http://www.student-baseball.or.jp/game/jingu/2011/2011jingu_college.html
簡単に両大会の見どころなどを。
【高校の部】
高校の部は、各地の秋季大会の優勝校が集う大会です。
したがって『秋の日本一』を決める大会と言えましょう。
この大会に出場する学校はすべて、
来春の選抜高校野球大会に出場することがほぼ決まっています。
その意味では『プレ・選抜大会』ということも言われます。
しかしながら、
ここで『本気』を出すことのデメリットも近年言われ始めています。
「寒い時期に連投などをさせることへの弊害」に加え、「本気を出すとセンバツまでにすっかり戦力を分析されてしまう」
ということもあるようです。
ということで、
各校の監督にとっては「ちょっと考えてしまう」大会であるでしょうが、
ここは『優勝校としてのプライド』を持って、
しっかり春につながる戦いをしてほしいと思っています。
また、
この大会の優勝校の所属する地区に『明治神宮枠』が設定されており、
優勝校の地区はセンバツ大会に1校増加して送り込めることから、
各地区で”微妙な立場”にある学校にとっては、
応援にも力が入ってきそうです。
さて、
今年の大会は、
すでに今年の春、夏に甲子園を経験している学校がたくさん集まりました。
夏の大会で準優勝に輝いた光星学院、8強の智弁学園、
そして春の選抜を経験した浦和学院、夏を経験した神村学園、
そして145キロ左腕の濱田を擁する愛工大名電あたりの優勝争いになると考えられる。
特に光星学院は、
夏の大会後の新チームの立ち上がりの遅れを完全に払しょく。
田村、北條、天久など、
甲子園でもおなじみのメンバーが上位に並ぶ打線は迫力満点。
まずはここで初の全国制覇を経験しておきたいところだろう。
智弁学園はエース青山が大黒柱でチームの支柱。
しかし近畿大会で故障しているので、
今大会では無理をしない方針だろう。
智弁にとっては、
今大会は他校との力関係を見るいい機会だととらえているはずで、
どのような布陣を組んで大会に臨むのかに注目が集まる。
一方関東大会を連覇した浦和学院の戦い方には注目だ。
今年は、佐藤頼みだった昨年よりは好守のスケールの点で上回る。
今年は何としても全国上位へ・・・・
の思いは強いはずで、今大会にも全力を傾けてくるとみる。
神村学園は強打で九州大会を初制覇。
勢いに乗って大会に乗り込む。
愛工大名電は、実力では出場校屈指。
初戦の関東一戦がヤマとなるか。
強打で四国を制した鳴門も面白い存在。
常連の敦賀気比、北照の戦いぶりも面白そう。
そして鳥取県から出場する鳥取城北、
どんなチームなのかぜひ見てみたい。
【大学の部】
大学野球界で”絶対負けられない戦い”とはこの大会だ。
春の全日本大学野球と比較して、
代表校が少ないのが特徴の大会だ。
東京六大学、東都大学などは別として、
他の地区はリーグ戦を制した上に地区優勝校同士の戦いを制しての出場。
特に最近は中央、地方の格差は全く感じられないため、
どこが優勝してもおかしくない大会である。
とりあえず今年のドラ1・野村を擁する明治大と、
来年のドラ1・東浜を擁する亜細亜大が双璧か。
特に厳しい戦いを制してきた亜細亜大が、
頭一つリードというのがワタシの見解だ。
初戦で激突する、
東北福祉大と桐蔭横浜大の対決は注目だ。
この勝者が大体大と対戦するという厳しい組み合わせになっており、
どの試合も息が抜けない戦いだ。
下のブロックでは、
剛腕・大瀬良を擁する九州共立大も注目される。
大瀬良と東浜の投げ合いになると、
また注目の試合が一つ増える。
準決勝の対戦カードは、
明治大 vs 桐蔭横浜大
九州共立大 vs 亜細亜大
と予想しますが、
どうなるでしょうか。
いずれにしても熱い戦いは、
23日に開幕です。