息子から嬉しい知らせがありました。
あまり詳しいことを書けないので、漠然とになってしまいますが…
専門の薬学の分野でまた功績をあげて、学部生では普通はあり得ない栄誉にあずかったようです。
大学2年で、通常のコースを無視し、押しかけで「内緒の研究室員」になってからまだ2年も経っていなくて…
最近やっと公式に「そこにいていい人」になったばかりなのに。
いつも本人が言っているように、この道は運に左右される部分が大きいらしいですし…
そして恩師の教授、助教のご指導と、研究室の先輩など、協力して下さるすべての方のお力あってのこと。
でも、彼ほど薬学という学問への愛が深くて、いつも常にそのことを考えている人も珍しいと思うので…
そのご褒美として、薬学の方から彼に「寄って来てくれている」ところもあるのかなと思います。
大谷翔平が、野球のことしか頭にないので「野球の神様」に愛されているように見えるみたいに。
まあ、大谷君を例に出すのは、いくら何でも図々し過ぎるでしょうけれど。笑
こういうことになると、卒業研究(卒論)というのも、もう形だけでいいという感じみたいです。
アメリカなどの大学だったら飛び級ができて、大学院のマスターとかドクターコースに直接行けるのでしょうけれど…
日本では駄目みたいですね。
でも、公に認められる論文を一定数書けば、通常の手順を経ずに修士号(マスター)を取って…
その成果を手土産に、海外の大学院の博士課程(ドクターコース)に進む、などの道も可能ではあるようです。
この国を飛び出せば、世界中から集まる優秀な研究者たちと切磋琢磨して、より早く最先端にたどり着けるでしょうし…
今の指導教授も、もともと研究室での報告・連絡なども含めて、全て英語でやらせているくらいなので…
海外志向が強い人で、息子にも外国に行っての研究を積極的に勧めているみたいですけれど。
もともと薬学の公式の論文は、すべて英語で書かれているものですし…
普段、息子が愛読している専門誌もすべて海外のものなので、英語で業務をやらせるのは当然だとも言えます。
それなのに、普段英語を使っていない研究室のほうが当たり前…みたいですけれど。
日本の製薬会社にただ「就職」することが目的なら、それでいいということなのでしょう。
そんなことだから、日本の薬学研究者から、世界のトップレベルの人が出にくいし…
日本の製薬企業の開発力も、相対的に落ちるばかりなのに。
新型コロナ関連の、ワクチンや治療薬の開発競争で、日本企業がさんざんな敗北を喫したのに、まだ目が覚めない。
狭い生けすの中で育った魚が、大海に出て、天然の魚に伍してやって行くのは難しいということです。
それは別にしても、いつも私がこのブログで言っているように、この国は日常の治安こそいい方ですけれど…
(もはや「最高」ではないですが)
巨大なカタストロフィに関しては、ものすごくリスクの高い場所なので、早く国外に脱出してほしい…
という気持ちが親としては大きいです。
息子は「〇〇先生に十分恩返しをしてから海外に行きたい」とか…
「今やっている〇✕△◇症の薬の研究で一定の成果を出してから」とか言っていますが…
それでは、壊滅的な破局に間に合わなくなるのではないかと、正直心配しています。
それこそ今日、巨大地震が襲って来たとしても、不思議はないんですから。
「自分の息子さえ助かればいいのか?」と言われてしまうでしょうけれど…
でも、我が子を思う率直な親心から「早く早く」という気持ちが生じてしまうのも、許してはもらえないでしょうか。
そんな息子ですが、四六時中、薬の開発や低分子化合物の合成のことだけを考えているわけではなく。
クルマと女の子には、興味があるみたいです。
先日、アルファロメオのジュリア・クアドリフォリオに、カロッツェリア・ザガートがボディを架装した…
特別仕様のクルマの動画を、LINEで送ったら…
「かっこいいね!でも普通のジュリアの方が僕は好きだけど。将来ほしい車のトップリストに入ってる」と。
彼は、BMWのファンだと、以前は言っていて。
「なんでアルファじゃないの?」と訊いたら「親がアルフィスタだから、同じじゃつまらないでしょ」と言ってたのに。
いつの間に「やっぱりアルファ」になっていたんだ?
もっとも、しょっちゅうペッピーノさん=アルファ156V6を運転していて…
他にレンタカーで運転したことがある、マツダデミオ、トヨタヤリスなどと比較して…
「やっぱりうちのペッピーノさんが、いちばん運転して楽しい車だね」と言ってはいました。
なので、このブログで以前リンクした「CGTV」のジュリアGTAとGTAmの動画を送ってやったら…
「マジでかっこいい!自分で稼いだお金で、ぜひこれを自家用車にしたい!」と返答が。
いいね、がんばれ。
薬学の研究者というのは、理科系の学問分野でも、基礎科学ではなく応用化学の分野だということもあり…
経済的には恵まれやすいジャンル。
(もちろん息子の場合、お金が儲かるのが薬学を選択した理由ではなく、中学時代からの「愛」からですが)
うまく成功すれば、自分でたくさん薬や化合物の特許を持って、大金持ちになれる可能性もあるので…
ぜひGTAやGTAmのオーナーになってほしいものです。
ペッピーノさんみたいに、すべて込み込み50万円台で買える「貧者のアルファ」じゃなくて。笑
私の場合、高い安いは問題でなくて、ペッピーノさんにはすごく満足しているから…
もしお金があったとしても、買い換えるのではなく、直して乗り続ける方に使いたいですけどね。
設計から半世紀を経たあのエンジンの味わいは、新しい車では絶対に体感できないものですから。
ともかく、息子をアルフィスタに洗脳?できたのは、喜ばしいことです。
まあ、生まれてまもなくの頃から、アルファ155TS=愛称メメに20年間ずーっと乗せられてきて…
保育園で「好きなクルマはなに?」と先生に訊かれたとき「おうちのくるま!」と答えていたそうですから。
教習所以外で初めて運転したのも、ペッピーノさんで、それでずっと練習していたから…
アルフィスタになることは、最初から運命づけられていたのかもしれないですね。
あとは、息子が自分で車を買うころに、アルファがどんな車を作っているのか…
というか、そのころまでアルファロメオというブランドが存在しているかどうか、ですけれど。
それに、仮に欧州だったら、旧車としてアルファGTAやGTAmなんかに乗っていると「エコじゃない」と…
白い目で見られるかもしれないですし。
息子がそういう旧車に乗ることができる未来が来るようにと、祈るばかりです。
今日のおまけ動画。
2006年に、イタリアのモンツァサーキットで行われた…
WTCC=世界ツーリングカー選手権の、イタリア語での中継動画です。
解説者は、かつてDTMなどでアルファをドライブしていた、ファブリツィオ・ジョヴァナルディです。
赤い車がアルファロメオ、白いのがBMW、黄色はセアト、ブルーはシボレーですね。
モンツァは、私がモータースポーツのライターをしていたころ…
海外では唯一、F-1のパドック取材をしたことがあるサーキットなので…
なんだかとても懐かしいです。
第一部(13分13秒)。
第二部(11分13秒)。