小倉唯さんのデビュー10周年にちなんだ動画を上げようと思ってますが…
その前に、いま言っておきたいことを、いくつか言わせていただきます。
新型コロナのオミクロンBA.5型、いよいよ猛威を振るってきました。
比較的若い「現役世代」は…
「かかってもどうせ、インフルのちょこっとだけ重くて長いやつでしょ」
「コロナが怖くて行動制限するほうが、経済にダメージを与える」
ということで、どんなに流行しても、いままでみたいに警戒する気がないみたいです。
でも、同じオミクロンでも「第6波」をもたらしたBA.2型より症状が重いと言われているBA.5型。
65歳以上の高齢者や、私みたいに80代後半の親と、常に接しなければならない人間は…
神経をとがらせ、今までのパンデミックの時と同じに、自分の体調の変化に注意しないわけにいきません。
高齢者と縁のない人や、家族に高齢者がいても、自覚なく心の冷たい人たちは…
「どうせ老い先短い人たちなんだから、コロナになってもならなくても、大して変わりないでしょ」
とうそぶいて、流行に無関心を決め込みます。
でも、お年寄り自身や、お年寄りの世話をしている人たちは、そうは思いませんよ。
お年寄りのみんなが「もう死んでもいい」と思って生きているわけではないし…
その身近にいる人が「おじいちゃん、おばあちゃんが死んでも仕方がない」と思って世話しているわけではない。
うちの父だって「年を取るというのは悲しいものだ。周りに迷惑をかけたくない」と言ったりする一方で…
「死を身近に感じるようになるほど、死ぬのが怖いと実感するようになってきた」
と言っているんですから。
「経済が第一。年寄りが死ぬのは自然の摂理」と言っている人だって、必ず老いて、同じ立場になる。
みんな、必ず、です。
そういうことを言う人に限って、自分が老人になったら、今度は老人の権利を主張し始めるんじゃないですか?
いや、いま何かの病気で突然肉体が老化しても「老いた者にも生きる権利がある」と言いますよ、きっと。
自分がコロナになったら危険な基礎疾患にかかっても、やっぱり「気をつけないでいる人」に腹を立てますよ。
みんなみんな自己中で、自分ファーストで生きているから、立場が違う人の命や権利を軽視できるんですよ。
そうやって、自分たちで社会を分断しているんです。
他人に向かっては「社会を分断するな」と言う人が、実は自分で分断を進めているという、ね。
なんでも自分目線。自分の都合。
客観的、俯瞰的な視点を持てないし、そんなものを持つ必要自体、感じていない。
なんだかなあ……悲しい。
あと、極端に進む円安も心配です。
しかも、エネルギー資源の価格が上がったせいもあって、諸物価高騰、とはいうものの…
日本の物価上昇なんて実は諸外国と比べたら緩やかなもので。
その代わり、諸外国では賃金も上がっていますからね。ここが大事なポイントです。
日本じゃ一部の高額所得者や、いろんな投資で稼いでいる人はいいけれど、30年も実質的に賃金据え置き。
今まではデフレのせいと、生活レベルの低下が緩やかだったために…
「お湯に入れられてゆっくり茹でられるカエル」みたいなもので…
それほど身に迫る苦痛が感じられなかった。
それがここへ来て現実問題として、ようやく感じ始めたという。
その間に、外国人はどんどんお金を持つようになっていたのに、気がついていなかった。
北海道のスキーリゾートがタイの会社に買い取られ、タイ人で溢れても、ぼーっと見過ごしてきた。
日本人の米ドルに換算したときの平均賃金は、OECD加盟36か国中24位で、低くなったと言われてますけど…
これでさえ、実を言うと「1ドル101.24円」のレートで計算した額ですからね。
今の1ドル=139円の円安水準に直したら、賃金の国際比較は、さらにずっとドン下がりするでしょう。
しかもこれって「平均賃金」ですから。
賃金の格差がものすごく進んで、もらっている人は極端に多くもらっている現状では…
所得階層の、あたまの方が重くなっている分「平均」を押し上げている。
庶民の賃金水準を、より正確に映し出す数字は「平均賃金」でなく「中央値」でしょう。それはさらに低い。
中央値で国際比較した上に、さらに円安を加味すると、今の、日本の一般の人の「購買力」って…
OECD加盟国の中でも、最下位クラスになるかもしれませんよ。
かつてバブルのころは、世界中の土地やら絵画骨董を買い占めるんじゃないか、と思われたほどの日本人が…
(実際、NYのマンハッタンで土地建物の爆買いをしたり、ゴッホの絵を法外な値段で買ったり)
30年経ってみたら、この有様ですよ。
ほんとに「茹でガエル」の例え通り、少しずつ、すこーしずつ貧しくなって来た上に…
その間、リアルな海外事情をマスコミは伝えようとしなかった。
そして「日本っていいなあ」「日本ってスゴイ!」という方向の情報ばかりを提供して来た。
それに乗せられて、みんないい気分になって、内向きになって、という具合で今まで過ごして来た。
結果「驕れるものは久しからず」で、こうなってしまったんです。
個人的には、賃金が抑えられてきたのも…
その間、世界が豊かになって来たのを、国民になるべく報せないようにしてきたのも…
政財界の、意図的な施策であったと思っています。
「日本の大企業」だけが生き残り、大衆レベルでの「日本人」が没落して来たのも…
ある程度、政界財界のリーダーたちには、分かっていたことだと、そう思っています。
そのことに一般大衆が気付かないよう、マスコミはいろんな「麻酔薬」を打ってきたんです。
夜郎自大な「自国賛美」情報の流布、「愛国」を煽ること、近隣諸国を敵視させること、etc...
そうやっていろんな社会的矛盾や、大衆の貧困化を目に見えなくさせておいて、その裏で…
大衆を見捨て、国を見棄てて、特権階層だけが、米国やその他の海外勢力と手を組んで、儲ける道を歩んだ。
純真な?大衆は、まんまと騙されたんです。
国内向けの教育、福祉、学術振興のお金などは削って削って…
一方で、対外援助のばらまきには湯水のように公金をつぎ込み…
(結局はその金で、日本の大企業に現地の公共事業を受注させたり、市場を開拓するためでした)
国民から「吸い上げた」税金を…
いつだったか、国会答弁で安倍元総理がそう言って、UFOキャッチャーみたいなジェスチャーをしてましたっけ。
経済界の「上の方」でぐるぐる回すだけ回させて…
もちろんその見返りは、政界に還流させて、美味しい思いをしてきたのです。
あげくの果てには、カジノに海外の巨大資本を呼び込もうとしたり、IOCにムダ金をつかませたり…
そして、海外のものを含めたカルト宗教と結託したり。
日本の国富を海外に流す、はっきり言って「売国」的行為を、さんざんして来た人々が…
大衆向けには「愛国」を説く。
悪いやつらは二つの顔を持ちます。
保守とか右派とかを自認する、純真な(?)人たちは、まんまとだまされたんですよ。
いまでも、だまされてる。
私も、今だからぶっちゃけて言うと「だます」側に入らないかと、何度か誘われましたよ。
もう25年以上前ですけど、テレビの世界で力を持ち、政財界とのパイプも太かった辣腕プロデューサーから…
高級ホテルのレストランで、贅沢なランチをごちそうになりながら、こう言われました。
「〇〇君、僕らはね、大衆を自由自在にコントロールできる、特別な力を持った人間なんだよ」
「君も仲間になればおいしい仕事にありつけて、一生カネには困らないよ」
「まずは、日本って素晴らしい国だなあ、外国に比べてこんなに優れたいい国だと…」
「海外経験のある君が、比較の問題として宣伝するような、バラエティー番組の台本を書いてくれないかな」
「ギャラはいいよ。大っぴらには言えないけど、そういう活動には内閣官房あたりからカネが出るんだ」
「それがうまく行ったら、次は君自身が、コメンテーターとしてテレビに出る道をつけてあげるよ」
と、単刀直入に誘われましたよ。嘘じゃないです。ほんとにほんとのことです。
マスコミの「偉い人」って、そういう感じなんですよ。それが、日本のマスコミの正体。
政府もそうやって、露骨にマスコミをコントロールしています。
もう25年も前から、そうだったんです。
私も実力以上に買いかぶられていたのか、それともある種見損なわれていたのか、よくわかりませんが…
お誘いに乗っていたら、いまごろはホントに「おいしい生活」をしていたでしょうね。
その場は笑顔で話を合わせながら、後は無視してスルーしちゃった、というパターンを…
何度か、人を変えて繰り返したら、もうそういう類のお話は来なくなって。
今はこんなに零落してしまいました。笑
でも、国民が夜郎自大な快感に浸っていれば、その驕りで国が駄目になるのは、私には分かりましたから。
国が駄目になり国民が不幸になるのがわかっていて、自分だけいい思いをする連中とつるむのはいやでしたから。
経済的な「天国への階段」を登る誘惑を、断ち切ったんです。
考えてみたら、儲かってたゴシップ屋を辞めたり、そんないい話を断ったり。
ほんと、バカみたいな人生。
一方でそういう誘いに乗って、ちゅーちゅー甘い汁を吸っている人が、どれだけいることか。
学者とか、医者とか、作家とか、芸術家とか、芸能人とか、スポーツ選手とか、ユーチューバーとか…
その他「評論家」と呼ばれる怪しい文化人とか…
テレビやらネットメディアやらに出て来る、そういうインフルエンサー的な人に…
いろんな形で「麻薬」や「鎮痛剤」を注入され、いい気持ちになって昂揚したり、またはぼーっとしたりで…
これからも、国民はだまされ続けるんでしょうね。いや、今後はより強く「洗脳」されて行くんでしょう。
「宗教はアヘンだ」と言ったのは、共産主義理論の父であるマルクスです。
だから共産主義は全ての宗教を否定し、あらゆる宗教団体はおしなべて「反共」の勢力となって来たのです。
しかし結果的に共産主義自体が、それを目指した国の国民にとって、アヘンになってしまったという皮肉。
そして「愛国」=ナショナリズムや、全体主義、家族至上主義もまた、非常によく効くアヘンです。
これから日本人は、つらい現実から逃げるため、そうしたアヘンに依存し始めるのではないかと思います。
私には止められません。
ああ、脱線してしゃべり過ぎたみたいです。
危ないから、もうやめます。
とにかく、円安の放置に関して言えば、個人的にもとっても困るんですよ。早く戻してほしいです。
みなさんも、こんなことじゃコロナが収まっても、海外旅行に行きたくても行きにくいですよね。
インバウンドの外国人観光客需要は、呼び込みやすいでしょうけれど。
それでなくても、いつの間にか「何でも安い国」になりましたからね……
で、小倉唯さんのソロデビュー10周年でしたね。
とって付けたようになって、唯さんには申し訳ないですけど。
下に貼ったリンクは、ソロデビュー曲『Raise』のMVです。唯さんが16歳のときのパフォーマンスです。
若い。というよりまだ完全に子どもですね。
歌も幼くて拙い。CD音源としていろいろ加工修正しても、この程度ですから。
まあ、これはこれで、今の唯さんには出せない良さがあるのですけれど。
そして同じ楽曲の、最新のパフォーマンスが、こちらです。
これでも、コロナ前の映像ですから、数年前ですけれど。
ANIMAX MUSIXというアニソンのフェスでのもの。
生歌をほとんど加工せずに流し、そのまま映像にしてしまうので、下手な人にはきついイベントとして有名。
それでもこのクオリティですから、唯さんの成長のあとが、よく伺えると思います。
もちろん、ご本人の並々ならぬ努力の結果の、成長と進歩なんですけれど。
今の自分に驕らず、油断せずにやってきたから、こうして成長できたんです。
まだまだ伸びしろがある彼女ですから、レーベル問題とかが「もし」あっても、音楽活動にブランクを作らず…
長く続けて、一層の進歩を遂げたところを見せていただきたいです。