円安、止まりませんね。
これからもし、政府が介入したら一時的に、ほんとに一時だけ上げ戻すでしょうけれど…
政府・日銀の基本的な金融政策が変わらず、米国が同時介入してくれないなら、じきにまた下がりますよ。
中長期的に上がる局面があるとすれば、米国経済がマジでヤバくなって破綻し始めた時です。
でも、ご存知のように日本はアメリカの半ば属国のようなものですから…
親分であるアメリカの経済の破綻は、今の両国の関係を続けるとすれば、日本の破綻に直結します。
だから今の「悪い円安」は、このままだと出口が無い。
出口という表現が適切でないとすれば、国民の困窮・疲弊が解消されるという形での解決策が…
このままでいると、何もない。
円安に導かれた物価高については、昨日、父をアテンドして行った病院のテレビニュースで見ていたら…
お米にも及んで来たと報じていました。
この前(一昨日)のブログの記事で「輸入の小麦が高いなら米を食えばいい」というわけにはいきませんよと…
私が書いたばかりですが…
早くもそうなって来たということ。
北海道産の「ゆめぴりか」では、とりあえず10キロ当たり約700円の値上げ幅だそうです。
このお正月は、お餅も高くなりそう。
この理由を、そのニュースでは、政府の米生産量の調整政策で、収量自体が減っていること…
それと、円安による肥料の高騰が原因だとしていました。
肥料以外にもブログの記事に書いた通り、農機を動かす燃料の高騰や、各種農薬の原材料の高騰もあるでしょう。
原油が高くなれば農機を使うのにお金がかかり…
また化学肥料や農薬を使わないと、全体の収量が減り、結局米価が高騰するのは変わりません。
要するに、農政の失敗と円安の放置が、お米の高騰を生んでいるということです。
円安も、物価高も、それによって庶民の生活が時間の経過とともにどんどん追い詰められてゆく現象も…
今の政策を続ける限り終わりがない。
そこへ持って来て高齢者の医療費は上がる。
すべての勤労者の、年金の支払額は増え、支給は時期が遠のき額が減る、という方向で政府は年金改革を検討中。
その他さまざまな方法で、勤労収入については、額面の収入の中の手取りの割合を減らし…
「公」が「吸い上げる」分を増やして行こう、という方向です。
いろんな投資、投機、自分が経営する事業で、どんどん所得を増やせるのであれば、また話は別ですが…
ただ「一生懸命働く」ということでは、今後も支出は増え、しかもはっきり実感できるような速さで増え…
一方入ってくるお金は、増えないどころかどんどん減らされるばかりになるのは、もう確実です。
つまり、そう遠くないところに…
「絶望未来」が迫っているということです。
日本が戦争に直接巻き込まれない、という狭い意味での平和が、幸いにして保たれたとしても。
この絶望から逃れるためにはどうするか。
方法は三つあります。
1.資産フライト
資産を海外の安全な場所に、安全な形で移してしまう(隠してしまう?)こと。
これ、いわゆる超富裕層の人は、もうかなり前から、盛んにやっています。
「タックスヘイブン」と言われる租税回避地(国)に、管財のための会社を設ける、不動産を買うなどの形で。
これを「資産フライト」と呼ぶ人もいます。
でも一般庶民には出来ない芸当ですね。
そもそも「フライト」させるほどの資産が無い人がほとんどです。
2.スキルを持って国外脱出
世界のどこでもお金を稼げて、生活できるスキルを身につけて、国を出てしまうこと。
ただ国を棄てるだけでは、これまでの貧困国や紛争国から「西側諸国」への移民とか難民みたいに…
社会の底辺に据えられ、苦難の生活を強いられるだけで、問題の解決にならないですから…
海外に出てもそれなりの収入を得られる、仕事上の力と、コミュニケーションの力を身につけないと。
あとは、異文化の中でも大きな困難なく生活できる、文化的な適応力も必要です。
ハードルは低くないですが、まだ若い人には、これが一番手っ取り早くて確実な方法でしょう。
3. 日本の政治を変える
今から自力で海外脱出が可能なスキルを身に着け、安全な土地を探して世界を渡り歩くのは難しい中高年世代や…
「資産フライト」などできない一般庶民にできることは、もうこれしかないでしょう。
「絶望未来」でもいいや……それまでの間だけ楽しく過ごそう、とすべてを諦めてしまうのでなければ。
もしくは「どうせ自分は老い先短いのだから関係ない。子どもや孫?知らん。自分でなんとかせえよ」という…
無責任で冷酷な老人でないならば。
そもそも、社会状況がどんなに厳しくなっても、マスコミで流される情報は…
「こんな時代だからこそ、生活防衛のためこうしましょう」という、受動的、パッシブなものがほとんどです。
それも必要でしょう。
でも、こればっかりだと、みんな「後退戦」一方に追いやられますよ。
小麦が高くなりました。じゃあお米と米粉を食べましょう…
お米も高くなりました。じゃあなるべく少ない量でお腹が膨れるお料理を工夫しましょう、と。
しまいには「欲しがりません勝つまでは」精神の強要で、棄民政策をごまかされますよ。
かくして、際限なく、貧しく、苦しい方向に追い詰められて行くんです。
まだ生きられる、まだあの人よりはまし、で我慢し続けているうちに、本当に生きて行くことの危機になる。
こうした社会的な災厄を、日本人は天災と同じような、避けられないものとして受け入れる傾向があります。
先の戦争だってそう。
戦争は人間が起こすものです。台風や地震とは違う。
それなのに、戦争がいかに大変だったか、という体験談だけが言われて…
(それも最近は「語り部」世代がどんどん鬼籍に入って継承されなくなりましたが)
なんであんなことになったのか、については、日本の大衆は「語らない、考えない」という姿勢でした。
戦争は嫌だ、だけでは、また起きてしまうのを防げない。
どうしてあの悲劇が起きたのか…
ひいては、どうすれば今後、なるべくそんなことが起きないようにできるか、を突き詰めて考えて来なかった。
考えないよう、多くは無自覚のうちに自分を、周りのみんなを誘導して、あえて目をそらして来た。
「人災」と「天災」の違いをわざとあいまいにする。
何でも「仕方ない」「どうしようもなかった」で済ませ、我慢する態度。
それが大衆の心根の奥深くまで染みついているから、現代になっても、どんな失政や悪政に対しても…
「しょうがない」「我慢するしかない」「その中で何とかするしかない」という、消極的な…
ある意味、いくじのない国民性が存在しているんです。
たぶん、ここまでいくじなしで、権力に盲従する国民、世界を見渡してもそうはいませんよ。
いみじくも、あの習近平が…
「日本人には、我が国の体制下でなら、理想的な国民になれる資質がある」
という意味のことを言っています。
専制的、独裁的で、全体主義、権威主義に基づいた国家運営にも、おとなしく従ってくれる気質だということ。
「お上」の言いなりになってくれる国民を、理想的と考えているのでしょう。
日本人には、中国政府や共産主義、社会主義に対して反感を持っている人が多いとはいえ…
一般論としてならば、習近平のこの言は、おそらく的を射ていると思いますよ。
私たちは、ああいう専制的、全体主義的な国家体制に適応しやすい気質を持っていて…
「強いリーダー」に「引っ張ってもらう」ことを望む、という意味で。
だから、現政府の失政、悪政の結果、暮らしがどんどん「後退戦」に追い込まれていても…
多くの外国の国民みたいに不平不満を行動に移さないで、我慢する一方なんです。
でも、このままだと首が締まりますよ。
もういい加減……そう、「いい加減にしろ!」と、お上に対して声に出して言わないと。
でないと、日本人はストレスのあまり、集団的な精神の病にかかって、大変なことになる予感がします。
考えてみてください。
円安は何が原因ですか?日米の極端な金利差が大きな原因でしょう?
じゃあ、なんで日本は金利を上げられないのか?
アベノミクスによる「ゼロ金利政策」を引っ張り過ぎたおかげで、いまさら戻れない状況になってるから。
なんで年金は果てしなく改悪されるのか。
もう何十年も前から指摘されて来た少子高齢化に、歴代政権が何ら有効な対策を打たなかったから。
どうして実所得が上がらないのか。
政府の政策が、企業や投資家への課税を軽くして、その分を働く人への重税で補って来たこと…
その他もろもろの、経済政策の誤り(誤りでなく故意にそうしたのかもしれません)のせいで…
庶民の暮らしは、こうして追い詰められて来ているんです。
私たちのせいではなく、政治のせいでこうなっているのに、なんで私たちが我慢しなきゃならないんですか?
なんで国民は、政治の責任で起きたことの尻ぬぐいをして、痛みを一方的に押し付けられて…
ひたすら耐えるばかりでいるんですか?
そんなバカな話はない。
政府は「お上」じゃないんですよ。もう江戸時代じゃない。
私たちが「主権者」なのであって…
私たちが「お上」だと勘違いしている人たちは、ただの国民の代理に過ぎない。
なんなら私たちが税金を払って養っている「使用人」です。
使用人にナメられて、虐げられて、まだそのことに気づいていない、国家の阿呆な「主人」が我々なんです。
騙して来たのは、勘ちがいさせて来たのは、国だけではなく、我々の親や教師、先輩たちかもしれませんが。
別にそれでいい、自分で調べたり考えたり判断したりする「主権者」でいるのは「めんどい」から…
強い「お上」に任せて、それに従っていたいという人は、どうぞ、中国かロシアか北朝鮮に行ってください。
もういい加減、目を覚ましましょう!
……じゃあ、どうするのか。
具体的に一番実行しやすくて、効果もかなりあるのはこれだと思います。
ネットデモ。
みんなで大挙して街頭行動に出たり、広い所で抗議集会を開いたり、という…
現代の欧米人たちが、普通にやっているのと同じ行為をするのは、皆さん苦手だと思います。
だから、このデジタル時代、SNS時代だからこそできる、ネットデモです。
ネットデモと言っても、今私が書いているみたいに…
グチグチと自分のちっぽけなブログアカウント……社会の片隅で文句を言っているだけでは全然だめです。
それでは、街頭デモや集会の代わりになりません。場末の飲み屋の片隅で愚痴を言ってるのと同じ。
でも、ネットの世界にも公共空間があります。
「お上」に対して、直接文句を言える場があります。
それは、例えば総理大臣、首相官邸、各省庁の大臣といったものが開設している…
SNS=ツイッターのアカウントの、リプライ(コメント)欄です。
ツイッターのアカウントを持っていない人は…
アプリは無料でインストールできて、アカウントもタダで作れるのですから、早速作って…
みんなで一斉に、おかしいと思う「お上」の政策を挙げて…
大量の抗議の声を届けることが出来ます。
アカウントを既に持っている方は、特定の政治家や役所の名前で検索すればそうしたアカウントが見つかります。
新しく作る方は、最初にそういう「お上」アカウントを「おすすめ」されますから心配ないです(笑)。
これは、マスコミ各社によって数字が違い過ぎたりする「世論調査」「支持率」の…
何かのバイアスがかかってるみたいな数字より、実は、ずっと効果がありますよ。
本当にやめさせたい政策があるなら、彼らのアカウントがパンクするほど、抗議の声を届ければいい。
これ、無視できないですよ。さすがに。
彼らにとっては、その気なれば暴力で排除できる街頭デモなんかより、ずっとキツイかも。
選挙なんか、ほっとけば向こう3年間という長きにわたって、ないんだから…
このまま3年も待ったら、完全に手遅れになります。
今すぐ、何かの形でお灸をすえてやらないと、彼ら、完全に国民をナメて、甘ったれるばかりですよ。
国民の本当の声を、マスコミなんかのフィルターを通さずに…
選挙制度の欠陥なんか関係なく、ダイレクトに届ける方法があるんだから。
やりましょうよ、ネットデモ!
こんなこと、書いてもまだ直接的には罰せられることがない、今のうちにね!
今日の動画はこちらです。
小倉唯さんの『白く咲く花』。
本音を曲げて 嘘ついて 得る正解って何だ?
長きに巻かれ 陰隠れ 得る平穏って何だ?
ちなみに、小倉唯さんは元気でした。
昨日、ゲームイベントのライブ配信番組に出て、チャットに書き込むファンに応対していました。
(写真はご本人のツイッターからお借りしました)
今までに経験したことが無いくらい仕事が忙しいこと、花粉症がひどいのはあるみたいですが…。
我らが「社長」は鉄人です。