アルファロメオと小倉唯

怪しい女

年金だけで暮らすことが一般庶民には厳しい仕組みにできてしまっている、自称・先進国日本。

仕方ないので高齢者は自分である程度「老後の資金」を貯めておかないと、という状況なのですが...

(それが当たり前だと思うのは、本物の先進国とはどういうものか知らないからです)

そのため「年寄りはカネを持っている上に騙しやすい」ということで、詐欺師があの手この手を考えて接触してくるのは、ご存じの通り。

(詐欺師だけでなく、政府が引き入れた外資の保険会社や、高齢者が貯金を吐き出して証券市場などに流した資金を狙う投資家もいます)

日本の高齢者が持つお金を、様々な種類のハゲタカが(合法非合法含めた色んな形で)虎視眈々と狙っているのです。

うちの親にも、怪しい虫が取り付いた可能性があります。

事の発端は、都心のマルシェに仮店舗を出している叔母が、店頭で元テレビアナウンサーで、同郷だという中年の女に声をかけられたこと。

意気投合した叔母は、うちの父の話しをその女にしたと。

そうしたら、その女が父のことを知っていると主張して、ぜひお会いしたいということで叔母から父のところに話があり。

父は「芸能界で繋がりがあるから、結構俺のことを知ってるんだよな、ああいう人は」と自尊心をくすぐられた様子。

怪しいのでWikiで調べてみたら、確かにそういう名前の元フリーアナウンサーは存在して、脳梗塞を克服して一部現場復帰し...

今は心身の健康のための「音読講座」というのをやっているようです。

その女が、当該元アナウンサーの本人かどうかは分かりません。

それで、父の行っているデイサービスの施設で、彼女がボランティアで音読講座をしますということに、いつの間にかなって。

驚いたことに先日、私も、ヘルパーの人も行かない日に父の自宅を直接訪ねて来たのです。

いくら女性だからといって、見ず知らずの人間をいきなり家に上げるなんて不用心過ぎる、とたしなめたのですが...

「いやいい人だったぞ。有名人なのに(元フリーアナが有名人?)ぜんぜん偉ぶらない気さくな人で...」

お茶いれようとしたら「お父さんは大変だから座ってて下さい」と言って自分でお湯沸かして茶箪笥から湯のみ出して、やってくれたと。

いやいやいや!そんなんますます怪し過ぎる。初めて訪問した家で、キッチンに勝手に入り込んで茶箪笥探るなんて、普通の人間がやりますか?

そのまま二、三時間居座って、いろんな「芸能界の話」など、よもやま話をして帰ったそうです。

空き巣狙いや強盗の下見であってもおかしくない振る舞い。

絶対に怪しい女!

そいつが今度はデイサービスの施設に現れて、ボランティアの打ち合わせをするとのこと。

私から施設の所長に電話して、そいつを信用せず、くれぐれも警戒して接して下さいとお願いしました。

父には、まずその女をもう二度と家に上げないこと、その女に言われて何か書類にサインしたりなど、絶対にしないことを言い含めたのですが...

父はかなり気を悪くした様子。

まだ何も起きてはいないですから、警察に連絡というわけには行かないですが...

(何しろ高額の特殊詐欺事件があっても、まともに動いてもらえなかったという実例をそこそこ身近で知っている、神奈川県警ですから)

今後どんな展開になるか。

今度そいつがまた家に来るなんて話になったら、不意打ちで踏み込もうと思っています。

警察が頼りにならない当地では、こんなことまで「自助」で動かないといけない。

そもそも(もし本物ならですが)普段は一人頭60分8千円という高額の受講料を取って、主に高齢者向けに「音読講座」をやってる人間が...

こんな土地勘もない所のデイサービスにわざわざやって来て、無償で90分からの奉仕をしてくれるなんておかしい。

「父のことを前から知ってた」というのも信じ難いことです。

父の会社のフィールドは映画、テレビのドラマ、音楽番組で...

ラジオやテレビのお昼のワイド番組で主に街角レポートの仕事をしていた人間が、父の会社と接点があったとは考えにくいし...

芸能関係といっても裏方の仕事で、しかもそのフリーアナが活動していた時期は現場から退いて、経営陣に入っていた父のことを「知っている」だなんて。

もしかすると、まだ父に力があると思って、何か仕事を紹介してもらえるかも、と思った可能性もありますが...

それにしては振る舞いが怪しいし、話をして、もう現場からは遠のいて知り合いもいない上、すっかり耄碌しているのは分かったはずです。

それでもまだうろちょろするのは、そうではない、別の下心があるのでしょう。

もし本当に高齢者の健康を願って「音読活動」を進めている奇特な人物なら、60分8千円なんて高額の受講料取らないだろうし。

しばらくは、最大限の警戒が必要です。

まあ、自宅には多額の現金や金目の物品があるわけではなく、重要書類や通帳印鑑の類いは貸金庫に入っていて、開けられるのは私だけ。

父はクレジットカードもキャッシュカードも持ってはいないのですが...

変な契約書にサインしてしまうのだけが心配です。

施設にいれば、こういう心配事からも守られるのですが、本人があの調子なので仕方ないですね。

高齢者の方は、もれなく注意したほうがいいですよ。


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コメント一覧

angeloprotettoretoru
@mitake157 みどりさま。
そうですよね。みんな他人事だと思って油断しているけれど、詐欺は日常のそこここに存在するありふれたもので、誰でも引っ掛かり得るものなんですよね。
父の場合は、昔芸能界で少し名の売れた存在だったという自尊心をくすぐられてしまっている様子。
目を光らせていて、まだうろつくようなら、絶対に直接対決します。
mitake157
バロリスタ様
その手の詐欺は認知症でなくても引っかかる人は引っかかります。
私の母は生前、何度詐欺に引っかかったことか。
有名な大和都市管財事件でも引っかかり、被害者説明会みたいなところに母とともに行ったことがあります。
もちろん、というか何というか、例の統一教会からもハンコを購入してました。
土地投資がらみでも母が付いてきてほしいというのでヤクザとしか思えないような人と交渉したこともあります。(今思いだすとようやったと思う・・)
お金やらおだてやら、何かをくすぐられてその気になるみたいです。
鴨がネギ背負っているタイプの家族がいると厄介です。
いざとなればバロリスタさんが直接対決するしかないでしょう。
お気をつけください。
angeloprotettoretoru
@jozze1625 じょぜさま。
都会は怖い、というのは本当です。地方でもとくに田舎にいて都会に出てきた人は、犯罪者が身の回りに沢山いて、隙を見せたら自分がターゲットにされるなんて考えもしないみたいです。危ない。神奈川県警は、被害額数千万円の詐欺でも徹底した捜査はしないし、表沙汰にしないからマスコミにも知られない。新聞もテレビも報じない恐ろしい犯罪が、首都圏には、実はたくさんあります。その中には、政府や中央官庁が裏で糸を引いているとしか思えない殺人(事故に見せかけた)まで...。我々の住む世の中の裏には、一皮むくと黒々とした闇の世界が広がっているのです。
angeloprotettoretoru
@mieさま。
普通は会ったこともない他人の家にいきなり上がり込むなんてしない。生保の営業の人だって自分で勝手に台所をいじったりなんてこと、しないですよね。おかしい。めちゃくちゃ非常識な人間か、悪いやつか、しか考えられないです。まだうろちょろするようなら、直接対決します。
angeloprotettoretoru
@meranmeran21 西風さま。
本当に油断も隙もない世の中ですから。少しでも目立つ仕事をしていたり、お金があると思われたりしたら(実際どうかは関係なく)悪いやつにロックオンされがちです。西風さんもお気をつけてください。
jozze1625
アルファロメオ様。

本当に、怪しい‼️

書類にサインなんて、とんでもないですよね。

何だかずーっと気苦労続きのようで、toruさんの体調も心配です。

神奈川。
大都会は、違いますね。

此方は、登録していれば、詐欺事件発生のエリアと手口が、県警がスマホに警戒事案として知らせてくれるシステムがあります。

父上の落としになると、優しくされたり褒められたりすると、嬉しくてつい……なのでしょうね。

実は今日(敬老の日)、やんわりと祝われてガックリしまくりの私です〜 涙)
mie
toruさん、こんばんは。

読みながらゾゾゾ…ときました💦
自宅に直接きたり、家族がいない時にあえてやってきたり…普通しないですよね(;´д`)
ちょうどtoruさんと鉢合わせになって、直接どんな人か観察したり話ができるといいですね。。
meranmeran21
こんにちは。
いつもありがとうござい
ます。

とても参考になりました。
ありがとうございます。
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