息子がいろいろと忙しくて祖父と会うことさえ難しいし、まもなく父は施設に入ることになっているので。
入所してしまったらコロナ禍後のこのご時世では、外食なんて簡単にできないし、もしかするとこの機会が、父と孫との最後の会食になるか、と思ったのです。
入る予定の施設は、食べる物にもものすごく贅沢でうるさい母が、今まで何も文句を言わないばかりか「食事が美味しいわね」と面会のたびに言っているのと同じ所。
なので、そう言っては申し訳ないのですけれど、あまり味の善し悪しは分からない父から苦情は出ないかなと思います。
ただ寿司や刺身などのなま物があまり出ないようなのと、あとさすがに自分で焼く焼肉はあり得ないと思うので、そのどちらかにしようと思っていました。
ところがそんな日に限って父の体調が悪く、耳がおかしい、めまいがすると。
血圧もかなり高めで、大好きな孫ともほとんど話ができないような状態。
なので出かけるのは取りやめにして、安静にして様子を見ることにしました。
そうしているうちに血圧が下がり、耳も良くなって来たと言って、孫とも会話できるくらいに回復しました。
それでも大事を取った方が良いということで、外食に出かけるのはやめにして、デパ地下で妻に寿司を買ってきてもらって、父の家で食卓を囲むことになりました。
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それでも喜んでいた父。
内容がしばしばとんちんかんだったり、一度した話を忘れてまた同じことを繰り返してしまったりはありましたが…
主にプロ野球の話題を、孫と楽しそうにしていました。
故・星野仙一氏のことを「最近の若手監督の中では名監督」と言っていたりで…
普通のZ世代の若者なら目を白黒させるような場面が多かったかと思うのですが、息子はちゃんと話を合わせてくれて、父も満足だったようです。
まあ、孫とゆっくり話すのが主眼で、ご飯の内容が問題ではないので、これでもよかったかなと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/4e/b296ea69818d24c43e951a0f12ce1152.jpg?1732602883)
ただ「〇ちゃんの彼女と会いたいな、ここへ来てもらえばいい」などと無理も言い始めて…
3度目の「入所ドタキャン」になりはしないかと冷や冷やし始めているのも確かで。
今回の体調不良や、ひと月ほど前の鼻血が止まらない事件などもあり…
もはや限界なのは間違いなくて、本人もそう言っているのですけれどね。
何しろいま言ったことを数分後には忘れて撤回、ということだらけなので、周りは振り回されてしまうのです。
母も癌だし、最後はひとつ屋根の下で過ごすのがいいとは思うんですけれど…
ともあれ、付き合ってくれた息子には感謝です。