火龍果の森

孔雀仙人掌、月下美人、火龍果、シャコバ、イースター等、主に森林性サボテンの栽培記録(検索機能で気になる仙人掌をどうぞ)

火龍果の森ができた理由(2)

2011-10-28 21:24:26 | 火龍果の森誕生記
前回では、「火龍果の森」にある植物を紹介しました
今回は、ナゼ「森」に発達(?)したのかを書いてみたいと思います

一番最初、
「月下美人」と「孔雀サボテン」の挿し穂を戴いて
その冬に、全滅させてしまったことを書きました
その後、同じ方からなのですが
やはり、「月下美人」と「孔雀サボテン」の挿し穂、数点を戴きました

今度こそ、花を咲かせなければ
という意気込みで、勉強も少ししました(本でですが)
そして数年が経ち、無事に咲いてくれました
(その時は、本当に嬉しかった!)

「孔雀サボテン」は、早春から初夏にかけて
「月下美人」は、夏に綺麗な花を見せてくれたのですが
そのなかに一鉢、秋に咲いた「孔雀サボテン」があったのです
でもこの花は、梅雨のころに一度咲いていたんですよね
<えっ!狂い咲き?>
と思って、参考書を読み直してみると
<周年咲きの花>
っていうのを見つけました
<あっ!これだこれだ>
この花こそ、私のところにある最初の「オリジナル」の片親
「コンザティ・アナム」でした

元々が、果樹農家の出身だったので
<この花を、他の違った花と交配させたら、
 一年を通じて「孔雀サボテン」を楽しめる?>
(当時、買ってこよう、という発想は無く、
 どこに行けば売っているのかすら知らなかった)

そして、「コンザティ」と同じ時に咲いた花と交配
<何と>
ではなく、全くの無差別交配をしました

幸いなことに「孔雀サボテン」は、2~3日開花が続きます

そして、結実したものがでました
相互交配をしているので
「コンザティ」は、父親になったり、母親になったりです
相手は、残念ながら確定は出来ません
(咲いた花で、推測はできます)

一番最初の実を割った時の驚き
それは、<何で種がこんなにあるんだ~!>

水洗いをして一粒一粒、数を数えながら
教科書通りに、まきました
その数、なんと数百個
一個の実から採れた、種の数です

数の多さに、気が遠くなりながら思いました
<どれだけ多くの芽が出ようが、育てて花を咲かせよう>
それは、一粒一粒の種は
一つ一つ、違った花を咲かせる可能性がある
と、考えたからです

孔雀サボテンの交配は、19世紀前半から
ヨーロッパの園芸家たちの手によって始まっており
その後も、多くの交配が重ねられてきています
こうした、長い年月と、多くの種
これらが、一粒の種の中に遺伝子として組み込まれています
その中の、どの特徴が発現するか予想できません

今「孔雀サボテン」と呼ばれている色とりどりの花は
こうして出来上がった、園芸品種のことで
原種のほとんどは、白一色の花が多いんだそうです


ここらで、今日は終了します
続きはまた、気が向いたときにでも