人間の体感とはすごいモノで、ついこの間までは、暑いから風呂に入っていたのだが、つい最近は暖まるために風呂に入る様になっている。この3連休は台風の影響で、すっきりしないが、これが過ぎればぐっと秋らしくなるのだろう。
台風と言えば、9/6以前から台湾の南の方に居座っており、台湾は毎日「曇り時々雨」という中、9/9日まで、14年ぶりに台湾に行った。
前、行ったのは「サーズ」が流行った翌年(2004)で、もう、かれこれ20年も前の秋だったのか、台湾の暑さをさほど感じなかったのだが、今回は天気予報に反して、かんかん照りで、とにかく、暑い。気温は30度以上、湿度が80%以上と言うから日本の梅雨時の温度を30度以上にしたようなモノだから適わない。もちろんほとんどはバスの中なのでそれほどでも無いが、やはり、行く時期の考えが甘かった。
さて、空港に着いてから新幹線に乗って南に下るのだが、その駅についてバスから降りて、大きな待合室に入って、しばらくして、心地付くと、何か臭う。何の臭いだろう。どこかで、嗅いだ臭いなのだが、何の臭いか思い出せない。建物のどこへ行っても「空気」が臭う。
新幹線に乗って、中部の大都市台中は中国に近いため、今では中国第二位の規模と言うことだ。ここで、ホテルに行くバスのなかで、添乗員から、「台湾の下水は流す力が弱いので、基本的にトイレにトイレットペーパーは流さず、横にある容器に入れてください」と言う。そうだ、”あの臭い"だったのだ。
そう、シャワートイレが無いのだ。ホテルの洗面所と言うよりバス室全体でも臭う。部屋でも少々臭う。一応、あまり安宿ではないはずなのだが。台南、高雄などを回っている内は、ホテルで微かな臭いがするだけで、町全体では臭わなかった。
ところが、台北に戻ってくると町全体で臭う、様な気がする。と言うのは鼻についてしまったのだろうが、人間が増えたからではなかろうか。
今大人気の観光地「九分」の通りは、前回もそれなりに賑わっていたが、今はもう人人の人の波。ホテルらしき建物が異常に増えていて、以前は古びた雰囲気があったが今はど派手な大観光地だ。台北近辺では故宮に次ぐマストらしい。ただ息をするのも嫌なくらい猛烈にくさい臭いが漂うのは油の臭いらしい。
海外へ行くと、つくづく日本のトイレ、風呂の素晴らしさが解る。もちろん食べ物も。そして水道の水がそのまま飲める事も。
以前行った時の現地添乗員が「日本に対して、韓国と台湾では対日感情が全然違う」と言って居たが、今日の様な状態になるまでその意味が理解できなかった。添乗員というモノは身近な外交官なのだろう。
故宮の建物は変わったが、中身は変わることなく、小ぶりで我が家にも是非とも一つくらい置いておきたいなと思う様な品で溢れていた。
因みに台湾の空気が臭いのは油のせいだ、と言う話はネットに出ているが、私の言う臭いの話は出ていない。私の鼻が敏感なのかな。この少々の敏感も第六感と言うらしい。普通の五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の閾値外の何かor五感以外の感覚これを第六感というのであろう。生きにくい世の中になったと言うべきか、人間は段々今の地球に合わない体質になっているのだろうか。
昔、外国人が日本に来ると、”魚の生臭さ”を感じたという。今でもそうかも知れないが、今は”醤油臭い”と言うらしい。我々は格別感じない。慣れられると言うことが出来るのは閾値内と言うことであろうか。
騒音は閾値内(聞こえる)、超低周波音、低周波音は閾値外(聞こえない)と言うことで、(超)低周波音を騒音としてカットするとして、低周波音の”専門家”は「聞こえない音は影響(被害)をもたらさない」という"一聴"論理的論を述べているが、これは測定による閾値外の数値を感知するという、生物としての人体というモノを考慮していないと言えよう。実に非科学的だ。
PS 日本に戻ってTOTOとLIXILの代表ヘルプに海外でのシャワートイレ販売状況を聞いてみた。TOTOは「こちらではそういったご質問にお答えできる準備が出来ておりません」と言うことで、LIXILは「そういう事にお答えできるかどうか解りませんが、より詳しい者にこちらから電話を差し上げます」と言うことで、しばらくして電話。
「トイレのシャワーには日本でも非常に細かいゴミまで取っており、海外の水道水はゴミが多く、日本で使っている様なフィルターは目詰まりするので使えない」と言うのが最大の原因でシャワートイレは海外では普及しないのだそうです。これが最近海外旅行に行きたくない理由の一つですが。
さらにこのヘルプは沖縄からで、最近沖縄にヘルプを持つ会社は多く、沖縄での雇用増の一つとなっている様だが、話としては、「沖縄でも最近海外からの観光客が増えており、トイレで便器脇の容器に使用済みのトイレットペーパーを捨てる人が増えたので、それなりに複数の言語で、”日本のトイレは紙が流せます”と言う様な主旨の何カ国語かで注意書きが貼ってある」そうです。