引き離す風に生きる全てを手放しに任せる
見上げる月に他人になる
歩く足に一つ一つの過去を切り離し
泣き顔を運ぶ箱は風より何より疾風だ
留めの切っ先は常にわたしを見て光る
二重三重四重に重なりあう辺縁の石は真綿を装ってわたしの身体の二センチ先で圧縮する
GO!
が来るかもしれず
来ても間に合う保障などパラレルワールドの何次元先の遥かにマイナスに霞んでそんなものこの世になどありはしない
押しつぶされるわたしが耐える
泣きながら泣かない
急下降の真っ暗な穴の中で落ちつつ黒い空を追う
次々やって来るカラダの痛さにつくづく嫌気がさす
一日中寝ていたい心をほんの、少しだけ、前へ
終わった時が
終わりだ
わたしは部屋の中に居て
ドアの向こうを願う
世界にも
出来事にも
揺れるもんか
ただ人生が
間に合ってほしい
たとえ一年でも半年でも一ヶ月でも一週間でも三日でも
一時間でも
その海の堤防の突端で寝転んで
満天に降り注ぐ星を
最後に眺めたい。
2014.11.14 am2:23
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