今日の川柳
秋桜春に咲いても秋桜
あきざくらはるにさいてもあきざくら
昨秋の秋桜、種がこぼれてこの春、芽吹いた。
あれよれよと言う間に成長、花が咲き始めた。
季節も人工化してきたか。
干し物に逸品がある城下町
ほしものにいっぴんがあるじょうかまち
会津で求めた鰊の山椒漬。
洗練され味わい深くなかなかのもの。
内陸部の町には干物においしいものがある。
【参考】
身欠にしんと山椒の葉を重ね合わせ、
しょうゆと酢、お好みで隠し味に酒と砂糖を入れ、2～3週間漬けたもの。
山に囲まれた会津では、
北海道で乾物に加工された身欠にしんが貴重なタンパク源でした。
生魚が流通していなか時代
日持ちする身欠にしんを先人たちの智恵により、工夫して調理され保存食として食されてきた。
現在も、各家庭で毎年山椒が芽吹く春から夏にかけて漬け込まれ、
その味と風味から日本酒の肴としても人気。
また、会津本郷町ではにしんを漬けるための「にしん鉢」が、伝統の技術「会津本郷焼」で作られており、
古くは会津の嫁入り道具の一つとされてきた。
大雨も一期一会の旅支度
おおあめもいちごいちえのたびじたく
行ってみたい処は多少の障害もものともせず。
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古(江戸）川柳 おちぼひろい 田辺聖子選
酔ったあす女房のまねるはづかしさ
