入院川柳
2015.7.11(土)~7.18(土)
一過性虚血性脳発作で入院
入院中のノートがひょっこり出てきました。
担当医の先生とのやり取りのメモが中心ですが、
メモの間に川柳が記されていました。
病院食初体験の新鮮さ
車椅子まさかの筈の輪が回り
止むを得ず人生マラソン一休み
目と鼻の先にジムあり病室棟
車椅子押して押される歳となり
昼寝てもやさしくされる夢病棟
会話よりメールが繁く夫婦間
朝起きてここは何処かと黄泉の間か
いそいそと世話役妻に後光指す
入院で縮んだような夫婦仲
心拍が途切れナースのサプライズ
なにくそと思わず成り行き身を任す
吸血鬼また来たなと患者吠え
難病の隣のベッドに助言受け
大部屋の六人それぞれ病持ち
隣の氏病のデパート余裕あり
採血で三本穴あけ実習生
マイハート健気に伸縮繰り返し
孫の顔見れば病魔も退散し
病院はチームプレーの権化なる
視床部の小さな影が悪さする
体裁が体のフラツキ制御する
トイレから戻った病室女性部屋
ピーポーは始発電車でやってくる
人生の最期は女房医者とお坊さん
あれこれと身の振り方退院後
ミニトマト庭先からエールくれ
強がりを言ってフラつく情けなさ