
高野山 奥の院 燈籠堂
和歌山県伊都郡高野町 高野山
奥の院 燈籠堂は、はじめ、弘法大師の高弟 真然大徳が建立したと伝わります。
その後、平安時代も後期となる1023年 治安3年、藤原道長が現在のものに近い燈籠堂を建立しました。
堂の正面には、約1000年近い間燃え続けている二つの【 消えずの火 】と呼ばれる火が灯されています。
一つは、一時期 荒廃した高野山を最興した祈親上人が献じた【祈親灯】で、もう一つは、院政を敷き、絶大な権力を謳歌した白河上皇が灯した【白河灯】で、平安時代から令和世の世の現在まで消えずに灯され続けています。
大師御廟にもっとも近い燈籠堂は、御廟を守る僧達の法行を行う拝殿の役割りも果たし、その名前の通り、【消えずの火】を中心に、堂内部は数多の燈籠が奉納されて光の世界を出現させ、日本第一の燈籠信仰の場ともなっています。