源義経公 武蔵坊弁慶公 之像
神奈川県藤沢市藤沢2丁目 白旗神社
源義経と武蔵坊弁慶の出会いは、1179年治承三年六月で、播磨で焼いてしまった寺の御堂の弁済のために釘代を捻出すべく千本の太刀を集めることを誓い、京の町で太刀を強奪しながら過ごしていた弁慶。
奪い取ってきた太刀の数はすでに999本、今日こそ太刀を奪い取って成就させようと京の五条天神で参拝を終えて辺りを闊歩していると、白い装束に、えんじ色の袴裾にまで届きそうな衣を被って顔を隠し、右手には紙扇、腰には太刀を下げた一見、貴族にも見える童子とすれ違いました。
これは簡単に奪い取れるとみた弁慶でしたが、かつて鞍馬山で修行した義経に散々翻弄された挙げ句、厚い胸板を蹴られて倒されて取り逃がし、翌日は清水寺の祭礼。
あやつは必ず祭礼に現れるはずと大薙刀を手に待ち構えていると、やはり義経が現れたので、今日こそ心願成就を果たす思いで挑むも、清水寺の大勢の参詣客の前で打ち負かされた弁慶はついに降参して主従の誓いを交わしました。