沢村栄治像 ベーブ・ルース像
静岡草薙球場
〜愛称〜
沢村、ベーブ・ルース メモリアルスタジアム
静岡市駿河区栗原
WBC〜ワールドベースボールクラシックの決勝は、日本がアメリカに3−2で勝利、14年振り、3度目の世界一を果たしました。
この歓喜を歴史記事を例えられないか、思案しましたが、コロナ禍で遠出が難しかった頃に草薙球場で撮影した記念碑があります。
静岡草薙球場は、正式には〜草薙総合運動場硬式野球場で、1930年、昭和5年に開場した球場です。
昭和9年、1934年の日米野球では、当時17歳の沢村栄治が先発登板し、強力過ぎる全米打線をルー・ゲーリッグの本塁打による1失点のみの快投を見せた語り草となる舞台となった野球場です。
野球場正面には、沢村栄治と全米チームの中心選手として来日したベーブ・ルースの像が対戦する格好で飾られています。
球場の三塁側ベンチ裏には、当時の本塁があった場所にホームベースが埋められたことから、愛称が「澤村 、ベーブ・ルース Memorial Stadium」とネーミングされています。
春には横浜DeNAベイスターズがよく春季キャンプを行ない、また、夏の全国高校野球選手権大会の静岡県代表を決める決勝の試合が行なわれます。
かつての沢村栄治選手とベーブ・ルース選手の対決を、昨日の9回ツーアウト〜大谷翔平選手とマイク・トラウト選手の日米野球のエースとスラッガー対決が重なりました。
二人の像の前には、こんな説明がなされています。
甦る感動
1934年 (昭和9年)、 日本プロ野球の曙の時代、六大学出身者を中心とする全日本チームが、 全
米大リーグ選抜チームを迎えて親善試合を行った。
話題の中心はなんといっても、 ホームラン王ベ
ーブ・ルースの初来日であり、 彼のホームランを一目見ようと多くのファンが球場へ足を運ん
だ。
全米チームは他にも打撃王 鉄人ルー・ゲーリッグやジミー・フォックスを擁する超豪華メンバ
ーで、特に13日から18日の3試合で、 50得点、12本塁打と驚異的なパワーをみせた。
11月20日、 ここ草薙野球場で行われた第10戦で、弱冠17歳の澤村栄治投手がベーブルースを
はじめ全米チームから9三振を奪う快投をみせ、初めて互角の試合を演じた。 試合はルー・ゲー
リッグのホームランにより、 0対1で負けはしたものの、それは日本野球史上にさん然と輝く快挙であった。
翌1935年 (昭和10年)には、 日本チームのアメリカ遠征も実現、野球による交流はますます盛
んになり、 今日、 野球は日本で最も愛されるスポーツのひとつとして発展するにいたっている。
ここに、時代や国境を超えて子供たちの夢を育み、 多くの人々に感動を与えた選手たちの球跡を伝える。
この火がついた野球熱に呼応する形で、日本に職業野球球団〜つまりプロ野球球団が誕生する運びとなります。