トラの日記 

埼玉県在住のトラの日記。気になったもの何でも書きます。ご意見ご感想お待ちしてます。

合気道 今日の稽古 強い心

2010年03月29日 10時58分53秒 | 合気道
強い心を持つためにはどのようにすればよいのかと言うことを考えます。
そもそも強い心とは一体なんなのか?
動じないと言うこと?常に冷静でいられると言うこと?人に優しくできると言うこと?考えれば考えるほどわからなくなります。

ただ、自分は今までの人生の中の経験から強い心ということのひとつの〈要素〉の一つを実感しております。それは丈夫な体であると言うことです。

学校を卒業して自分はある会社に就職をいたしました。その会社はいわゆるガテン系と言うやつで8時間労働というものはまったく通用しない世界でした。
朝の6時に仕事が始まり年間の平均で夜11時くらいに仕事が終わります。基本的に立ち仕事です。仕事が始まってから座ることが出来る時間は昼食と夕食の賞味1時間半ほどの時間だけです。その他に多少休憩時間がありますが立ったままです。仕事内容は力しごと、道具を取りに行く時は常に走って移動し、30キロある重さのものを持って階段を駆け上がることもしばしばでした。毎日体はクタクタです。
そのうち自分は腰を痛めてしまいました。疲れがたまった体で重いものを持つものですから腰に無理がいったのでしょう。気を緩めるとまともに歩くこともままならないほどの腰の痛みです。当然自分はその会社を去ることになりました。働いたのはたった3年間の間だけでした。仕事は失敗を重ね毎日クタクタ、しまいには耐えられない腰の痛みです。最後には自分の気は多少狂っていたのかもしれません。
しかし、そのような厳しい環境の会社でも驚くことに10年以上努める方が多いのです。そのような方々は一体どのようにして仕事を成し遂げることができたのでしょう?

負けん気、仕事を学びたいという気持ち、そして何より強い体を持ち維持することができると言うことです。
いくら負けん気があっても強い意志があってもその土台になる体がなければ何も出来ないのです。もちろん持って生まれたものもあると思いますが、体は自分の意思によってある程度は鍛え健康な状態を維持することができるモノです。それまでの自分は体を鍛えたことなのなかったために疲れた体を回復させることができずにしまいには腰痛をかかえるという結果になったのだと思います。
腰痛にならなかったらあの会社をやめていなかったかもしれません。基礎体力が十分にあれば腰痛にならなかったかもしれません。

それに気づいた自分はとにかく走りました。初めは2~3キロの距離から徐々に増やし10キロを越す距離を毎日走りました。
そしてその後すぐに合気道に出会い今に至ります。

自分の心をコントロールするための様々な本が出版されております。ワタクシもその中の一つを実際に参考にしながら生活をしております。偶然や未知なるものをたのしむということ、苦しみを成長のための喜びと感じることができると言うこと。しかし、やはりその土台は健康な体からだと思うのであります。
そのためにはやはり、直接体を動かすと言うこと。武道でなくても色々なスポーツ教室があります。そういった教室はもちろん商売です。たくさん生徒を抱えて利益を出さなくてはいけないのであります。しかし、裏を返せば生徒をあつめるために楽しい練習をしてるとも言えます。

合気道は力の要らない武道で力のない女性や高齢の方でも学ぶことができる武道だと言われています。しかし、実際には力がいらないと言うことではありませんし、楽でもありません。体全体の動きを支えるための強い下半身が必要ですし、技をかけるときの強い関節の力が必要です。それは日々の稽古や自分自身の鍛錬によって鍛える必要があります。それにより強い心の基盤ができるのではないかと思います。

自分の通う道場で見た目も性格もとても線の細い方がおります。彼も過去の自分と同じように自分の弱さと戦い仕事でも苦労をしてきたと聞きました。
合気道は争うことしないので優しい心を養うにはもってこいだという言葉を目にしたことがあります。それは自分の解釈としては違っています。人は攻撃的すぎても行けませんし、大人し過ぎてもいけません。その調度良いところがあると思うのです。
自分の道場では始めのうち(若いうち)は力を抜くことなんか考えずに思い切りぶつかれと言われます。特に夏にそのような稽古をすると汗をいっぱいかいて息も絶え絶えになります。しかしそれが結果、基礎体力を鍛え、暴力的な心では技の成長はないと悟る事になり、バランスのとれた心と体を養うことができるのではないかと思います。
その線の細い方は自分よりも年下ですが入った時期は自分よりも早く、でもまだ級は下です。自分の感覚の中での心の強さの基本、体の強さのことを彼に伝えたいと思います。

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