合気道 今日の稽古 前進

自分の技が通用しない方と稽古をするのが好きです。その壁を破るためには日々の稽古の他に本や映像から得た知識をもとに研究したり、日々先生がいっておられる言葉を改めて考え直したり、精神的な成長が必要です。もしその壁を破ることができた瞬間、たとえ大きなことではないにしろ自分の中で何かが成長できた証を実感することができるからです。

今まで（今現在も含め）自分が通ってきた道場の方々はどうすればその方自身という壁を破ることが出来るのかほぼ必ずおしえてくれました。自分の技をひけらかしたり自分だけの物にしようとする人はほとんどいませんでした。それは合気道はほぼすべての技において導くという動作と考え方が必要だからではないかと思います。

今の道場の生徒さんたちは今まで経験してきた方々とは比べ物にならない強さを持った方や、関節や筋肉のしなやかさを持った方が沢山いらっしゃいます。そういった方々に確実に技を決めるためには今までおしえてもらったことを思い出し、確実に実行する必要がありますし、こちらの方々の教えを忠実に行う必要があります。

シドニーに来て今までの自分の技がどれだけ力任せのものだったのかがわかってきました。
力があれば技術がなくても技らしきものはきめることができます。でも、本当の力や関節の強さそしてプラスして技術を持った人たちには通用しませんでした。

呼吸の投げる瞬間の体捌きとそこにいたるまでの体捌き。
入身の時の脚の方向
２教の時の下半身の使い方。
３教の時の手の握り方。
などなど。
今まで捌くことができると思っていたものは実は大して捌けていませんでした。

自分より強い人達と常に普通にぶつからなければ気付けないことです。

自分は今、とても喜んでいます。
あと５ヶ月。どれほどのことに気づくことができるんだろう・・・。

トップの画像はCENTRAL駅で撮影。
帰るときはいつも車窓からきれいな夕日を眺めております。