トラの日記 

埼玉県在住のトラの日記。気になったもの何でも書きます。ご意見ご感想お待ちしてます。

脳外科医の先生の講演 その2

2011年01月22日 21時55分58秒 | 日記
子どもの成長についての2回目です。
前回はお腹の中から生まれるまでの話でありました。
今回はその後の成長過程についてであります。

子供の成長の中で最も大事な時期が見よう見まねをしてもの事を覚える時期だとおっしゃっておりました。茂木さんの本にも出てくるミラーニューロンによって活発に身のまわりの物事を吸収するからなのだそうです。
特に重要なのが感覚系。
感覚といえば5感。味・触・聞・見・臭。
このすべてを使った経験が必要なのだそうです。
これは先生の経験からのお話ですが、生死の体験・生まれる感動・コミュニケーションなどが特に大切なのではないかとおっしゃっておりました。
そのすべてを満たす環境が自然の中や動植物とのふれあい。動物を育てることで生と死を目の当たりにし、愛し育てるという体験ができます。自然の中に入っていくことで五感のすべてを使い自然を感じ、人は命を奪って生きているということを実感することができます。生きるということの基本を自然と身につけることができるのだそうです。
ちなみにバーチャルの知識はNG。どこかに偏りがあるし、やはり生の経験にはかなわないをおっしゃっておりました。
これに関して個人的な意見を付け加えますと、自然と接することは我慢ということをそれこそ自然な形で学ばせてくれるのではないかと思います。今日でも自然は人の力ではコントロールすることができません。自然の要因で正直うまく事が運ばないことはしょっちゅうですし、自分かってな行動をすれば怪我をしたり時には命を奪われかねません。自然は一番の先生なのであります。

そして、問題なのが子どもに対する親の接し方です。
子供は突拍子も無い行動をするものです。
しかしそのすべてを否定して親の言うことを全て聞かせようとして育ててしまうと、言う事をよく聞く従順な子どもは育つかもしてませんが、その子の土台として無気力で受動的な性格の大人となってしまうのだそうです。否定形のコミュニケーションでは前回の記事にも書いたα型の人間には決してならないのだそうです。
必要なのはやはり肯定形。実際に何かをやらせてみて感動した経験が物事を主体的に捉え自らすすんでいくという神経の回路を創りだすとおっしゃっておりました。

面白いと思ったのが、マイナスの思考は行動するという回路を遮断してしまうということ。物事を見聞きして判断してどの様な行動をとればよいかと考えることはできても、それを行動に移すにはプラス思考をしないといけない。いつもマイナス思考をしている人、もしくは否定され続けている人は判断できても行動にうつすことができない。

社会に出て、例えばスパルタ式の会社でうまくいく人といかない人の差は以上のような幼児期の経験や環境に左右されるのかなと思いました。

この話をきいて、自分の身の回りのことを思い返しました。スパルタ式でガミガミ怒って子どもを育てる家族を何件か知っています。そのなかで、いつも子どもが元気でいつも怖い親に対しても何ら暗い雰囲気もなく子どもが接している家族があります。
きっとその家族は深い愛情の上に子供をしつけているのだとわかりました。
しつけや教育とは決して親のためではなく子どもに対する無限の愛情あって初めて親にも幸せが帰ってくるものなのだという、仏教の言葉をちょっと拝借した文章で「子どもの成長」の記事は終了です。

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