トラの日記 

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脳外科医の先生の講演 その4

2011年01月25日 09時52分42秒 | 日記
脳外科医の先生の講演最後の回であります。

「脳の熟成」について。

今まで書いてきた記事の総まとめといった感じでしょうか?

人は生まれてから脳細胞は死んでいく一方。
70歳を超えると生まれたときの半分の数の脳細胞になってしまうのだそうです。

では、生まれたままの赤ちゃんに比べて高齢者の方々の脳は劣っているのでしょうか?

先生は全くの逆であるとおっしゃっておりました。
事実、経営者や国会議員、伝統技能士等の方々は圧倒的に65歳以上の方が多いのです。

これは、歳を重ねる過程においてそれぞれ個人個人である機能に特化した脳の神経系を作り
取捨選択の中で独自の回路をより強く太くして行っているということであります。

人の脳はいろいろなタイプがあるそうです。第一回目の記事のα脳β脳もそうです。人はどんなタイプの脳にもなることができるのだそうです。ただ、やはり得意不得意というものはあるもの。子供のころからの成長の過程においてその子にあった特性、自分自身に合った特性を見つけ出し、それをどんどん進め、与えることでその人だけの神経系が出来上がっていくのだそうです。

高齢者となり仕事をリタイアした途端に何もしなくなると本当に脳の力が衰えてしまう。
今まで自分が培った大好きだと言えることをとことんやりぬくことが脳の熟成をもたらすのだそうであります。

そしてそのことはアルツハイマーの治療にもつながるのだとか。
今現在完全に治すための治療というのはまだ確立されていないのだそうです。
でも家庭でもできることはその人が本当に好きだったことをさせること。させないまでも触れさせることなのだそうです。
ふとした時に以前の姿に戻ることがあるのだそうです。それはその人が培ってきた太く強い神経が刺激された瞬間なのではというお話でありました。

最後に、総合的な脳の鍛え方というものが日常生活の中にあるのだそうです。
それは料理です。
料理は毎日違うメニューを考え、自分の家庭事情を踏まえて食材を選び、段取りを考えながら手先を動かしながら、食べてもらったら美味しいだろうなと想像しながら料理を作り、人の反応・結果を見て次につなげる。
全ての神経の働きを盛り込んでいるものなのだそうです。

私の持論。「料理ができる人は仕事ができる」は、どうやら本当のことだったようです。(笑)




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