トラの日記 

埼玉県在住のトラの日記。気になったもの何でも書きます。ご意見ご感想お待ちしてます。

脳外科医の先生の講演

2011年01月17日 13時19分58秒 | 日記
先日、東京慈恵医科大学脳神経外科教授の先生の講演を聴く機会がありました。
私の好きな茂木健一郎さんの様な脳の働きについての研究や子供の成長について等、外科医から見た最近はやりの脳科学についてのお話をしていただきました。何とか学会の会長や理事長をされたり新しい治療器具を開発されたりすごい先生なのだそうです。代表著書は「成熟脳」です。

今回の講演の柱になったのは「子供の成長について」「スーパーコンシャスネス」「お年寄りの脳の熟成」この三つだったのではないかと思います。

ではそのひとつめ。
とは言いましても講演を聞いた後の自分のメモを見るとどこでも聞くようなものばかり。
しかし、そのどこでも聞くような物の中でどれが神経外科の医者として信頼できるものなのかをお話しいただいたと思っております。

人間のタイプ、特に経営者は先生の分類法から行くと四つのタイプに分類することができるのだそうです。
α型 まったくの0から1を作り出し10にする人。
β型 10を発展させて100にする人。
Θ型 100を100のまま80で維持する人。
δ型 100の中からあるものを選んで成長させる人。
これらはどれがよいというわけではなく、どのタイプも脳をフル活動させて初めて可能になるレベルの高い使われ方の脳だとおっしゃっておりました。ただ、人はできればα型やβ型を目指したいと思うもの。そして、この中に当てはまらずにただ漫然と人生を送るという方も多いそうです。

人が、大人となり長い年月を生きる中でどのような人物になっていくのか?
それは胎児期後半から3歳までの乳児期に決まるとおっしゃっておりました。
脳は3歳までに脳細胞を作り出し後は取捨選択の中で脳細胞が死んで行くだけだといわれておりました。

おなかの中の赤ちゃんは24週にもなるとすでに外から入ってくる音を情報としてとらえて脳神経の形成をしているのだそうです。言葉の神経はこのころから作られ始めるとのこと。例えば発音。英語のR・国内でも各地の方言など。そのころから日常的に耳に入れることで違いを認識し、また言葉として認識するように神経が作られるそうです。
外国語などは親は話せなくとも音楽などをかけておけばよいということでしょうかね?

よく胎教に良いといわれているモーツアルトの音楽はやはり、先生の考えでも非常に良いものだから聞いた方がよいとおっしゃっておりました。クラシックがよくわからなくても何となくバックミュージックとして音楽をかけたままで生活すればよいのではないでしょうかね。

そして音で重要なのがお母さんの声。
愛情をもって語りかける。また、夫婦間の会話などその時期から子供はしっかりと聞き取っているそうです。
お母さん自身に大きなストレスがあったり夫婦間がうまくいっていなかったりすると神経の発達とその後の性格に大きく影響するそうです。また、先生は本当に愛情を持って生まれ、育てられた子供は基本的に無気力や情緒不安定といった性格にはならないともおっしゃっておりました。基本は愛情なんですね。

そしてもう一つの基本がお母さんの栄養。
最近の女性、特に日本人は栄養不足の状態で妊娠・出産することが多いそうです。
ダイエットや食の偏りが原因。特に神経発達障害を防ぐ栄養素は「葉酸」。
レバー・ウナギ・緑黄色野菜・卵黄・すじこ・日本茶が多く含まれている食品です。
アメリカでは多くの女性の生活習慣を調べ、葉酸を多くとった女性群と少なくとった女性群とで、生まれた子供の神経の奇形になる率を調べたところ、72%の割合で葉酸を多くとった女性たちの子供が奇形になる率が少なかったと話されておりました。

記事の冒頭にも書きました。
当たり前のことなんです。
愛情と栄養。
結局はその当たり前の重要性をどれだけ認識しているかということなんですね。
子供の成長について第一部はこれにて。
もう一回書かないと書ききれないのであります。
待て次回。

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