合気道 今日の稽古 言われた通り

黒帯をお許しいただいてからは先生や先輩方に直接御指導頂く機会が少なくなりました。

先輩方に直接御指導いただくということは自分に足りないところを直に指摘していただき己の技の向上につなげることができる非常に貴重な時間であります。

黒帯をとってからというもの、その貴重な機会が激減してしまいました。

基本的な動きはさておきとして細かなところの精度を上げていく作業がなかなか進まない状況であります。

級の方々と稽古をしても当然学ぶところは多くあります。

特に武道は、技を繰り出した人の体が自然と動いたカタチが技の向上のヒントになることが多いと感じております。その点、下の方々からも十分技を学ぶことができるのです。

しかし、いろいろなことを言ったところでやはり一番学ぶことができるのは先生の模範演武からであります。

合気道は各技を稽古する前に先生からの模範演武とその解説のお言葉をいただきます。

それらを目の前で見たまま、先生がおっしゃったままのことをいかにして実行するかが最も成長できる稽古になります。

たったひとつの技の中にも先生が今まで稽古で掴んできた膨大な工夫が詰め込まれているものです。そのひとつひとつを自分の感覚に置き換えて自分の言葉で理解し自分の体で体現します。

一つの先生の言葉を何週間何ヶ月も考え稽古して自分のものにします。

それらの前提はまず合気道と目の前の先生を信じるところから始まります。

信じることができる道場・先生に巡り会えたことに感謝です。