新しい検証記事が見つかりましたので紹介します。詳細はかなり難しい話になりそうなので、例によって簡略版です。興味のある方には非常に役立つ記事だと思います。効率60%(ロス出力容量の低下率40%)は、普通のモバイルバッテリーの性能だという結論です。
しかし私は、本来商品としては5V(USB)の電圧にした後の出力容量を商品に表示すべきだ、と思うんですけどねー。みんな騙されていたと感じるのではないでしょうか。
― 引用 最新日付2021年4月16日 ―
出典 TAKE(タケ)ガジェット好きのおじさんです。最近デブって困ってます。
・モバイルバッテリーの効率について(まとめ)
電気的にはロスってのは損失するエネルギーを示します。
エネルギー(電力)で考えると
モバイルバッテリーのセルが3.7V/10,000mAhだとすれば、そのセルが出せる出力は37Whです。
これをモバイルバッテリーは5.0Vに昇圧して出力します。
バッテリーセル37Whが出せる5.0V出力は?
37Wh/5.0V=7,400mAhです。
出力容量の低下は74%ですね。
3.7Vを5.0Vにするのでこの値を超えることは無いです。
5.0Vにするために変換するICが電力を消費します。その電力はバッテリーセルから消費します。変換するICの消費電力が10~15%くらいです。
つまり37Whの100%を出力することは出来ず、出力は85%~90%だとして計算します。
効率の良い90%として計算すると 7,400mAh*90%=6,660mAh です。
出力容量の低下は平均で60~66%(10,000mAh→6,660mAh)くらいです。
これはモバイルバッテリーの基本です。
セルが3.7Vじゃなくて4.5Vなんだよ!なんてことは言わないでください。
最大で4.2V、平均電圧だと3.6~3.8Vです。
(最大4.2Vってのはずっと4.2Vって意味じゃなく、どんどん減っていきますので。4.2Vで計算してはいけません)
たまたま私の手元にロス出力容量の低下率49%などと酷い評価をされていた
RAVPower 20100mAh クイックチャージ モバイルバッテリー RP-PB043 を持っていたので、効率を測ってみました。
条件は2.0A固定出力です。容量は、12,060mAhでした。
ほぼ60%(ロス出力容量の低下率40%)の普通のモバイルバッテリーです。
― 引用おわり ―