久闊を叙す人々や山粧ふ
紅葉した山の姿を錦繍をまとってめかしこんだ人に見立てる・春の山笑ふや冬の山眠ると比べると粧ではかしこまり過ぎて闊達さに欠ける。歳時記抜粋。
掲句 だんだんに秋も深まり木の葉も色づき景色が明るくなってきた。山の木の葉も色づき、その美しさに心を和ませる人が増えてきた。ここ二年。コロナ蔓延防止のために外出していなかった人々には待望の外出時である。外国からの観光客も増え、景気回復のちめに国や地方自治体が費用の一部を負担するという上手い話である。そんな背景での山間部の観光地での一句である。