Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

cryin'

2007-09-13 | Weblog
二十歳の頃は、涙なんて知らなかったな。
涙の意味さえ、よく分かってなかった。
泣くことは格好悪いことだと思っていたし、泣く理由も、必要もなかった。
 
道を歩いて、いちいち辿り着く場所には誰かがいて。
一緒に歩いていると、そのうち去っていく。
その手を掴もうとはしないが、後ろ姿を目で追いかけてしまう。
いつも、ここには影さえないのだ。
君の影は、もう夏の炎天下に消えていってしまった。

だから言ったじゃないか、ってね。
何処かから聞こえる気もするが、所詮は一人で生まれて一人で空へ帰るんだ。
知らぬうち、そんな孤独感を誤魔化す為に人々は
誰かと繋がり合いたがる。
誰かの手を、温かい手を、取りたくなるんだ。
冷たい手なんかではなく、いつでも温かい、永遠を感じる手。

真夜中の独り言ほど、犬も食わない、壊れたラジオの雑音の如き厄介なもの。
涙の意味を考えるほど、僕は偉くない、錯覚しきった政治家の如き腹黒さ。

涙は無邪気に流すものだから
意味なんて、考えなくていい。
感情のままに、時代のままに、何かの法則のままに。

しかし、この期に及んで
涙は出ないな。
出なければ出ない程、僕は

僕は、どうしたらいいんだ?





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2007-09-12 | Weblog
疲れた。
今日は、やけに疲れた。
脳天から爪先まで。
思想から感情まで。
全てがだるく、間延びして、緩みきって
疲労感で溢れ返って。
何だかさ、秋の夜なんだって言い張ってるあの夜空で
夜に浮かぶ雲の上で
寝そべって全て空っぽにして
たゆたっていられたらどんなにか
気持ちいいだろうな。
責められても、愚痴られても、嫌味言われても
耳に栓してさ。
草笛吹いて、夜空で一人いられたら
いいよなぁ。

ってね。
ちょっと言ってみただけさ。

今夜も やっぱり
夜みたいだからさ。

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とわに

2007-09-11 | Weblog
変わらずに、ここから見える景色は春の名残のよう
穏やかで次の瞬間には消えてしまいそうに
眩しい

もう贈るものが、なくなってしまいそうだ

とて、こんな台詞は弱くなった蝉の声と共に
初秋の空へ舞い戻っていきそうではないか?

まだ、なんだ
もう、なのか

何もかも分からないから、今夜も
僕はふらふらと、消えそうな夢の中で夕顔の花を数える

現実の中では、なかなか見つけられないものを
意図して探さなければ
季節は渡ってなどいけない

冬が来る前に
僕はきっと 何かの覚悟をしなければいけない
 
何を覚悟するのか?
僕と、神のみぞ知る。
いや、神のみ、かな。

それでも、永久に
永遠を望む

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瞬き

2007-09-09 | Weblog
今とは、この世界で 瞬間と瞬間を繋ぐ余白を埋めうる
決定的な密度の濃い 己の表現の次元である

安易な啓蒙思想とか
経験不足の補足作業とか
川の流れに惑う風の調べとか

蒙昧な出来事の
集積の結果である

今をどう迎えるか
うやうやしく
頭を垂れて
高貴な風に
身を任せて

瞬きしてる その睫毛の間に
世の全てが凝縮されている



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B&W

2007-09-08 | Weblog
何にも信用出来なくなったとき。それは、自分をも信用出来なくなったってことなのだろうか?
何だかさ、この星の氷河期前も、氷河期後も、変わることなく回り続けてきたこの星だけど。
ミジンコも、カエルも、ハイエナもキリンも、隣のワンコも、
バッグ一つの旅人も、皆一人残らず一匹残らず、素直にこの星の上で 
こんな僕さえも知り得ない試練抱えて、生きている。
『信用出来ない。信じられない』なんて呟く生物は、たぶん…僕ら人間だけだろうなあ。
氷河期も、なんのそのなこの星は、昔と変わらず居て。
変わったとしたら、それはたぶん…人間が深く関わってる。
人間の我が儘でもって、この星は変わったんだ。
でも、ミジンコもこの星も、何かを信じて回って飛び跳ねてる。
シマウマもライオンも、ヘビもカエルも、弱肉強食だろうが、擬態されて騙されようが、
提灯アンコウの灯りに惑わされようが、彼らは何かを信じてる。
信じてくれとは言わないが、信じなくなったら何もかも、嘘になる。
騙されて後悔して、泣いたら、また何かを信じる。
信じなければ、僕は誰にも信じて貰えない。
真っ直ぐ君の瞳を、見つめてみたいが、多分出来ないことなんだろう。
信じるってことは、自分を信じること。
信じないってことは、自分を信じず、見失うということ。(じゃないかな)
たった今、僕は信じたいのだ。
今のこの景色をさ。
それが、体の頭の、意識の向こうからの願いのような、気がするのだ。
君の言葉を受けとめて、素直に示すことが出来ない僕だけど、信じてはいるんだ。
よく分からない、もやもやと渦巻く小さな願いを。
信じていたいんだ。
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